私の好きな北海道の風景 土方・啄木浪漫館(函館市) 2022 - 華のおんなソロ旅
最近飛び込んできたニュースで、函館市の「土方・啄木浪漫館」が10月末をもって閉館するとのこと。ここには何度となく訪れているが、急な話で名残を惜しみに行く時間は取れない。せめて過去訪問したときのことを思い出し、記録しておきたいと思う。
哀愁テーマパーク「土方・啄木浪漫館」は、函館の大森浜に面した啄木小公園に隣接した小建物である。1階が「土方歳三函館記念館」で、愛刀であった「会津十一代和泉守兼定」など収集品が展示されている。2階は「石川啄木函館記念館」となっており、明治40年の尋常小学校の教室を模して啄木が子どもたちに教えている様子が再現されている。
過去何度か訪れているが、直近は2年前、2022年に湯の川温泉に宿泊した際に久しぶりに足を延ばしたときである。こんなことになるのであれば、もっとじっくり見ておけばよかった。中にほとんど人はいなかったが、若い女性が兼定をじっと見つめていたのが印象的だった。2階の啄木のロボットは前には動いていたのにこの時は稼働しておらず、なんだかさびれてしまったなあと思った記憶がある。
考えてみれば入館料800円はちと高い。せめて写真を撮らせてくれたらいいのに。閉館は経営者の倒産が理由というが、貴重な資料の今後の行き先が気になるところである。
函館の土方ということで、2024年6月に久しぶりに五稜郭タワーに上り、展望2階の土方のブロンズ像を再見したのでともに記録しておく。1階にもりりしい立ち姿がある。
函館には他にも土方ゆかりの場所がいろいろあるのだが、ひとつ名物が姿を消すのは誠に残念である。