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旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

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暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
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#この街がすき

『海の街について.』、ZINEを製作しました。旅暮らしの愛おしい日々について。

『海の街について.』、ZINEを製作しました。旅暮らしの愛おしい日々について。

【エッセイ&写真集『海の街について.』を製作しました!&販売します】

かわいい正方形のZINEです。私が旅暮らしをする中で出会った、忘れられない海の街について。9の街の空気を、私が見た景色と、私が味わった感情、すなわち写真と言葉で40ページにわたってお届けします。

表紙にはあえて文字を入れていません。正方形で、大好きな街の写真を入れたらとてもかわいくなったので、そのままポストカードのように部屋

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写ルンですを現像して蘇った、季節外れの夏の思い出

写ルンですを現像して蘇った、季節外れの夏の思い出

つい先ほど、もはやインテリアと化していた写ルンですの現像をしにいった。27枚撮り終えた後はすっかり忘れていて、もう何ヶ月も現像を後回しにしていたのだ。

もうどんなものを撮っていたのかを、まるで思い出せなかった。だからこそ、現像に出して、待っている間、気が気じゃなかった。私の目を通してどんな景色を捉えてたんだろう。ちゃんと写っているかな。現像された27枚を見て、私はどんなことを感じるのだろう。

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2022年暮らした街の回顧録:福岡・大濠公園

2022年暮らした街の回顧録:福岡・大濠公園

1年間家を持たずに旅するように暮らしてきた私が、2022年に暮らした街を振り返る回顧録エッセイです。当時書いた日記やnoteを読み直し、さらに「今感じること」を付け加えたようなもの。多拠点生活の中で、奇跡のように出会った街に感謝の想いを込めて。じっくりと丁寧に書いていきます。

2021年の暮らした街を振り返ったnoteはこちら。

𓂃𓈒𓏸

3月の後半半分は、福岡へ。去年の11月に初めて福

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2022年暮らした街の回顧録:東京

2022年暮らした街の回顧録:東京

1年間家を持たずに旅するように暮らしてきた私が、2022年に暮らした街を振り返る回顧録エッセイです。当時書いた日記やnoteを読み直し、さらに「今感じること」を付け加えたようなもの。多拠点生活の中で、奇跡のように出会った街に感謝の想いを込めて。じっくりと丁寧に書いていきます。

2021年の暮らした街を振り返ったnoteはこちら。

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3月の2週間を東京で暮らした。地方出身で大学でも

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2022年暮らした街の回顧録:神奈川・小田原

2022年暮らした街の回顧録:神奈川・小田原

1年間家を持たずに旅するように暮らしてきた私が、2022年に暮らした街を振り返る回顧録エッセイです。当時書いた日記やnoteを読み直し、さらに「今感じること」を付け加えたようなもの。多拠点生活の中で、奇跡のように出会った街に感謝の想いを込めて。じっくりと丁寧に書いていきます。

2021年の暮らした街を振り返ったnoteはこちら。

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神奈川県の西部に位置する小田原市。なんとなく小田

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2022年暮らした街の回顧録:神奈川・鶴巻温泉

2022年暮らした街の回顧録:神奈川・鶴巻温泉

1年間家を持たずに旅するように暮らしてきた私が、2022年に暮らした街を振り返る回顧録エッセイです。当時書いた日記やnoteを読み直し、さらに「今感じること」を付け加えたようなもの。多拠点生活の中で、奇跡のように出会った街に感謝の想いを込めて。じっくりと丁寧に書いていきます。

2021年の暮らした街を振り返ったnoteはこちら。

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静岡県から海沿いを移動、神奈川県に入り「鶴巻温泉

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2022年暮らした街の回顧録:静岡・用宗

2022年暮らした街の回顧録:静岡・用宗

1年間家を持たずに旅するように暮らしてきた私が、2022年に暮らした街を振り返る回顧録エッセイです。当時書いた日記やnoteを読み直し、さらに「今感じること」を付け加えたようなもの。多拠点生活の中で、奇跡のように出会った街に感謝の想いを込めて。じっくりと丁寧に書いていきます。

2021年の暮らした街を振り返ったnoteはこちら。

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2022年に初めて訪れた街として印象に残っている

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1年間家を持たずに暮らした私が家を持とうと思った理由

1年間家を持たずに暮らした私が家を持とうと思った理由

私はこれまでの1年間、家を持たずに日本全国のいろいろな街で暮らす、多拠点生活をしていた。いわゆる世間的には「アドレスホッパー」といわれる類のライフスタイルだ。

もともと、「移住先を決めたい」と思って始めた多拠点生活だったので、当たり前だけれど、将来的には「好きな街に定住する」ことがゴールだった。だけど、「じゃあ、なぜ、いまこのタイミングだったのか」については、あまり考えたことがなかった。理由を深

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住む場所の最重要条件は、散歩に出かけたくなるかどうか、ということ

住む場所の最重要条件は、散歩に出かけたくなるかどうか、ということ

京都に引っ越して5日目。はやくも、この部屋が、京都での暮らしが、お気に入りになっている。

家探しや引越しは、とてつもないエネルギーを消耗する。暮らしそのものをすべて変える、とても大きなできごと。住むエリアや日当たり、防犯面、間取り、キッチンの広さ、家賃。家探しの条件は、考え出せばキリが無くなる。

そんな中で私が1番重要視した条件は「散歩に出るのが楽しくなる場所」である。いわゆる、立地だ。そのほ

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京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

7月の後半は、祇園祭に捧げたと言っても過言ではない。期間中は祇園祭の雰囲気を味わうために山鉾のある四条烏丸のあたりへ毎日通った。そして、祇園祭が終わったいま、抜け殻になってしまっている。

なぜ、あんなにも祇園祭に惹かれたのか。2週間ほど熱を上げていたときのことを振り返ってみると、「何でも効率化できてしまう現代に、1,000年以上もの昔の伝統を必死に受け継いでいる非効率さ」に惹かれたんじゃないかな

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写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

京都にプチ定住をはじめてからはや2ヶ月が経とうとしている。もう6月に何をして何を考えていたかなんて、忘れてしまっている。「感情を味わう」をテーマに生きている私にとって、「そのとき何を感じていたか」を忘れてしまうことは、何よりも悲しいこと。

だからこそ、どうにかして感情を思い出すきっかけを作ろうと毎日日記を書いてみたり、こうやって3日に1回noteを更新したりしているのだけど。もっと、こう視覚的に

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「住む場所」「好きな街」は、1つでなくてもいい。

「住む場所」「好きな街」は、1つでなくてもいい。

「好きな場所」って聞くと、一番にどんな場所を思い浮かべるだろうか。

例えば、生まれ育った街。見渡す限りの田んぼと山。
大好きな京都。鴨川で黄昏れるたくさんの人の姿。
旅行で行った四国。輝く真っ青な海と空。
もう少し視界を広げて、世界へ。
モロッコ。静かでさらっさらな砂漠。星空。
カンボジア。どこまでも続くオレンジのでこぼこ道路。
フランス。コルマールのおもちゃみたいな可愛い街並み。
クロアチア。

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