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旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

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暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
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2022年7月の記事一覧

京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

7月の後半は、祇園祭に捧げたと言っても過言ではない。期間中は祇園祭の雰囲気を味わうために山鉾のある四条烏丸のあたりへ毎日通った。そして、祇園祭が終わったいま、抜け殻になってしまっている。

なぜ、あんなにも祇園祭に惹かれたのか。2週間ほど熱を上げていたときのことを振り返ってみると、「何でも効率化できてしまう現代に、1,000年以上もの昔の伝統を必死に受け継いでいる非効率さ」に惹かれたんじゃないかな

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写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

京都にプチ定住をはじめてからはや2ヶ月が経とうとしている。もう6月に何をして何を考えていたかなんて、忘れてしまっている。「感情を味わう」をテーマに生きている私にとって、「そのとき何を感じていたか」を忘れてしまうことは、何よりも悲しいこと。

だからこそ、どうにかして感情を思い出すきっかけを作ろうと毎日日記を書いてみたり、こうやって3日に1回noteを更新したりしているのだけど。もっと、こう視覚的に

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たとえ旅をしていなくても

たとえ旅をしていなくても

私はずっと家を持たずに旅するように暮らす、旅暮らしをしていると名乗っていた。移住先を決めるために好きな街探しをしているんです、と。

そうやって9ヶ月ほど旅をするように暮らしてきて、そして本当に住みたいという街をいくつか見つけて、いまは京都にプチ定住をしている。

京都での何気ない日常が穏やかに過ぎていって。ふと、気づいたことがある。「旅をしていなくても、普通の日々の暮らしが楽しいから、すごく満た

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京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

7月の京都、街全体がお祭り気分で浮き立っていて、その空気の中で街を歩いていると、とってもワクワクした気分になる。そして、京都で仮暮らしをしている私は、祇園祭の魅力にどっぷりと浸かってしまい、毎日のように祇園祭に通っている。

祇園祭について全然知らなかったけれど、知れば知るほど面白くなってきたので、ちゃんと祇園祭を知って楽しむことにした。毎日四条や烏丸に通って、祭りの雰囲気を存分に楽しむ、その途中

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京都暮らしの備忘録vol.3「坐禅をすることによって」

京都暮らしの備忘録vol.3「坐禅をすることによって」

こないだの土日に、京都東山にある「建仁寺」で坐禅をしてきた。坐禅中に感じた「何も考えないようにしようとする」、そんな時間の過ごし方について書いていきます。

早起きをして自分と向き合う私が坐禅を行った建仁寺は、ちょうど「そうだ、京都行こう」のCMになっている。いまは新緑が本当にきれいで、大好きなお寺。もう10回以上は参拝している。

坐禅のスタートは、6時30分。15分を2セット、そこからお経を唱

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旅とは、「あのときの私」を積み重ねること

旅とは、「あのときの私」を積み重ねること

今までしてきた旅って、いまの私にとってどんな存在なんだろう。先日、寝付けないときの暇つぶしで、昔のFacebookの投稿を遡っていて、そう思った。バイト代が貯まるたびに、航空券を取っていたあの頃の私。楽しそうに旅をしていた「あのときの私」をスマホの画面越しに眺めていて、思ったこと。

あのときの私にしかできない旅大学生の頃は、おそらく旅好きの多くの人が通る道であろうパックパッカーをしていた。いま思

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暮らしと旅とそこで芽生える感情

暮らしと旅とそこで芽生える感情

私のここ最近の日々のテーマは「暮らしと旅とそこで芽生える感情」だ。2022年も家を持たない多拠点生活をする中で、いろんな街といろんな人に出会って、本当に多様な暮らしと旅と感情に巡り会えた。

そこで、2022年の半年を振り返ってみることで、私自身にどのような感情の変化があったのか、日記や過去に書いたnoteを見ながら感情を味わってみたいと思う。

1月:なんでもない暮らしを愛する1月は、まとめると

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