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花島南
2024年11月1日 13:58
オフィス。コーヒーブレイク。マリコ部長(以下マ)「ふああああ」みつき(以下み)「大きなあくび」マ「衆院選の開票速報、零時過ぎまで見ちゃったから」デスクの上には衆院選の結果を報じる新聞。「自公惨敗」の大見出し。み「私も遅くまで見てました。ふああああ」マリコ部長の部下で、みつきの後輩のエイコがやってきた。エイコ(以下エ)「まあ、はしたない。年頃の娘が大口開けて。のどちんこ丸見えです
2024年10月26日 10:30
オフィス。コーヒーブレイク。マリコ部長(以下マ)「今度の日曜日は衆院選の投票日ね。行く?」みつき(以下み)「はい。行きました」マ「あら。期日前投票?」み「はい。この前、出勤前に役所の投票所で。けっこう途切れなく人がいましたよ」マ「期日前、前回より少ないって新聞に書いてあったけどね」み「だから、スカスカかなと思っていたんで意外でした」マリコ部長の部下で、みつきの後輩のエイコがやって
2024年8月18日 17:35
浜の真砂は尽きるとも性犯罪のタネは尽きまじ。2024年5、6、7月の新聞記事などから犯罪者の噴飯物のけしからん言い訳、脅し文句、動機、被害者の悲痛な叫びなどを拾いました。暑さが増すにつれて人類の性欲もヒートアップ。日々わんさか、性犯罪のオンパレード。もうタマランチ会長ですわよ囧rみつきの感想付き。「ホストクラブの売掛金(ツケ)の支払いに困って応募した女性もいた」(5月10日、東京新聞
2024年6月23日 09:11
みつきのiPhoneの「メッセージ」(SMS)に大量に送られてくる迷惑千万なクズ詐欺メール。削除するのも難儀なわけさ。余計な手間を取らせるんじゃねーよ。やー、たっくるさりんどー、ふらーが!(おんどりゃー、ぶちのめすど、このアホンダラ!)。こんなブルシットジョブに日々勤しむ方々って、毎日が充実しているの? 生きている!って実感できてるの? 仕事終わりのビール、うまいの?こんな、あからさまな
2024年6月8日 09:56
風がさわやか。家族で散歩に出かけた。小さな公園に向かう住宅街の狭い道。パパ「車が来たよー、はじに寄ってー。ほら、危ないからねー」車が通り過ぎる。ママ「怖かったねー。車や自転車は怖いですよー。だから言うことを聞きいてねー」二人は、イヌに言った。
2024年5月12日 16:29
「ママ大嫌い!」が口癖の、もうすぐ六歳の長女。祖父母の家で初めての、ひとりお泊まり。元気に遊び、ママの監視がないのをいいことにYouTube見放題だったそう。でも、ご機嫌だったのは夕飯まで。寝る時間になると、心細くなったのか、泣き始めたのだとか。祖父母がなだめても、「ママはどこ? ママがいいよー」と涙が止まらない。そのうち泣き疲れて寝てしまいましたとさ。やっぱりママが大好
2024年4月28日 07:12
祖父母がドーナツを買って来た。五歳の長女はチョコ。もうすぐ二歳の次女は抹茶を選んだけれど、一口食べてやめてしまった。「なんで抹茶を選んだんだろ」首を傾げる大人たちに、長女が「マスカットだと思ったんだよ」。「ああ、大好きだもんね」長女の名解説に大人たちは目を細めたのでした。※「星々」様の「春の星々140字小説コンテスト」に応募した作品です。note掲載にあたりに加筆修正しました。
2024年3月26日 19:28
ガチャリ。玄関の開く音。「なんか来たー!」と叫ぶ母。姉の手を引き、リビングにいた私のところに駆けてくる。不穏な空気を感じ、頭が空っぽになる。三人で玄関の方をうかがう。暗がりに大きな人影。ゆっくり近づいてくる。母と姉が大声をあげながら、何かを投げつけている。人影が灯りの下に入る。真っ赤な顔。口から牙。両手を上げて向かってくる。「ぎゃー」と大泣きする私。視界が真っ黒に染まる。
2024年3月9日 15:56
♪春のこもれ陽の中で♪ラジオから森田童子「ぼくたちの失敗」が流れてきた。いまにも消えそうな、ささやくような歌声。♪ストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた♪貧乏学生だったあの頃。木造モルタルアパート「富士見荘」の2階。(富士山が見えるわけではない)風呂なし、台所・トイレ共用の四畳半一間。窓を開けると、目の前に大家さんの庭の柿の木。(どれも渋かった)朝、電熱器でお湯を沸かし、コ
2024年2月24日 18:01
夜中。隣に寝ている愛しい人が、くっ、くっ。くしゃみを2度我慢したあと、ぷぅ。小さなオナラをした。私は、笑いを堪え、体を震わせた。愛しい人は寝息をたてている。私は、愛しい人に脚を絡めた。あったかい。突然、ひえええー。愛しい人の叫び声。そーです。私が、冷え性なんです。
2024年1月11日 07:47
みつき、年末年始はマリコ部長のお家におじゃましました。もちろん後輩のエイコも一緒。年越しお泊まり女子会です。北京ダックとお寿司をつまんで、紅白歌合戦にツッコミなど入れながら(首振りダンスむずい、けん玉、途中で失敗してただろ、キャンディーズの親衛隊がいまやみんな老人だー、生田ちゃんは坂道系では一番の大物になったわね、だのだの)、ビール、ワインで泥酔。新年は朝からおこたに丸まって、お餅、おせ
2023年12月26日 11:36
オフィス。コーヒーブレイク。マリコ部長、スマホで小説を読んでいる。みつき(以下み)「なに読んでいるんですか」マリコ部長(以下マ)「ん? 青空文庫。岡本かの子の『越年』(1939)。年の暮れ、終業時間。男性社員からいきなり平手打ちされて憤慨するOLのお話。そのまま会社を辞めてしまった彼を探し回るの」み「おもしろそうですね。なんでビンタされちゃうのかしら」み「それは読んでのお楽しみ」み「あ
2023年12月23日 14:32
みつき、新聞が大好き。東京新聞を定期購読して、時々コンビニで朝日新聞を購入している。新聞は衰退産業だ、将来消滅するなんて週刊誌でけなされているけれど、情報、知の宝庫ですよ。例えば12月19日(火曜日)付の朝日新聞。こんなにたくさんの記事が気になったり、ためになったり、切り抜いたりした。まずはニュース。「安倍派・二階派きょう捜索」「自民支持率下落」。当然よ。この十数年、政治に関する
2023年12月10日 16:53
オフィス・コーヒーブレイク。みつきはいま、いつものようにマリコ部長とおしゃべりしています。マリコ部長(以下マ)「みて。家の机、整理してたら引き出しからこんなのが出てきた」みつき(以下み)「電車の切符? 幸福行き!」マ「そう。愛国駅から幸福駅へ。北海道のよ。『愛の国から幸福へ』。1970年代にブームになったの。小学生かな、家族で旅行に行った時に買った」み「なんて素敵なんでしょう」みつ