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ドーナツ

祖父母がドーナツを買って来た。
五歳の長女はチョコ。もうすぐ二歳の次女は抹茶を選んだけれど、一口食べてやめてしまった。
「なんで抹茶を選んだんだろ」
首を傾げる大人たちに、
長女が「マスカットだと思ったんだよ」。
「ああ、大好きだもんね」
長女の名解説に大人たちは目を細めたのでした。

※「星々」様の「春の星々140字小説コンテスト」に応募した作品です。
note掲載にあたりに加筆修正しました。

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