minaki*

好きなものを ずっと忘れずに 好きでいたい。 書きたいときに、書きたいことを。 だれかの心にふれますように。 ゆるく、ゆる~く書いております。

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また乾杯しよう

三年前、私はあまい期待を抱いて博多行きの新幹線に乗った。 そのころ私は、7年付き合っていた彼と別れて自由になり、ちょうど長期の休みが重なったこともあって一人旅に行くことを思い立った。 場所はどこでもよかったのだが、社会人になってから帰っていなかった九州(関西ではたらくようになり、実家は宮崎なのだが)にでも行くか、と思い立ち、場所は新幹線で行きやすい博多にした。 連絡するのは高校を卒業して以来だったのだが、ちょうど博多で歯医者の研修医をしているという同級生(Tと呼ぼう)と夕飯を

    • おつかれさまの向日葵

      帰り道に新しい花屋がオープンしていた。 ニューオープンを伝える元気な店員の声。 軒先には小さな太陽が満開に並んでいる。 あっという間に明けた梅雨。 今日の夏日に良く似合う。 なんか良いな、と思った。 特に花を買って帰る理由はなかったのだけれども 今日は6月30日。 2022年 上半期も終了ってことで、 自分におつかれさまの意を込めて向日葵のブーケを手に取る。 ありがとうございまーす!と、これまた元気な店員の声に見送られ 足取りも少し軽くなった気がした。 * 毎年、年の初

      • 本が好き

        読書が好きというより 本そのものが好きだ。 特に文庫の新書の匂いが好き。 パラパラっとめくったときの紙の匂い、 親指に感じる紙の感覚、 手に馴染むあの感じ。 どことなく落ち着く。 もちろん読むのも好きで、良く読んでいるのだけれども 速読とかは出来ないし なんなら読んでる最中に違うこと考えていって でも目だけは文字を追ってるわけだから 気づいたら話が進んでてページを戻す、 なんてことも日常茶飯事。 本屋さんも好きだ。 本棚にずらりと並んだ本の背表紙を眺めるだけで なんだか

        • 雨の日のワードローブ

          雨の日はちょっと好きだったりする。 もちろん、雨に濡れるのは苦手だけど 雨が降った日にしか活躍しないお気に入りがあるからだ。 オレンジと水色の花柄の傘に、茶色のショート丈のレインブーツ。 それに合わせるのは決まってひらひらのスカートと決めている。 今日はサックスブルーのプリーツスカート。 ちなみに上は、大好きな星野源のユニクロコラボTシャツである。 お気に入りを身にまとうだけで、なんだかちょっとわくわくする。 なんなら、傘とレインブーツを活躍させるためにでかけてみる。

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        また乾杯しよう

          がんばった日のハンバーグ

          とても働いた。 それはそれは、めーーーっちゃ働いた。 そんな日にはハンバーグを食べたくなる。 それも買ってきたものではなく、家で作る味のハンバーグ。 平日の夜のご飯担当は私。 正確に言えば、○○担当とか決まってなくて、 共働きなのだから、できる人がやろう主義のわが家。 良くできた夫は、しきりに「疲れたときは無理して作らんでいーよ」と言ってくれてるのだけど これは私の意地なのか信念なのか夜ご飯は作ると決めている。 朝からバリバリに動いて、午前中だけで1万歩いって、 仕事が終

          がんばった日のハンバーグ

          「書く」をつづける

          「書く」って不思議だ。 書いてると、はじめに思ってなかったことが浮かんできたり、自分の中のもやもやの正体が見えてきたり、おだやかな気持ちになれる。 一方で、書いていると、なんか違うような気がしてきて 書いては消す、書いては消すのループに陥ったりもする。 実際に、いまも何度も書いては消してを繰り返して、なかなかここから進んでいない。 * そもそも、なんで「書く」ようになったんだろう。 つい書いてしまうのだから、きっと「書く」ことが好きなんだと思う。 なら、なんで好きな

          「書く」をつづける

          映画館で朝ごはんを

          ひょんなことから3連休になった。 日頃ガツガツ働いているもんだから 休みの日の使い方がよくわからない。 休みの日初日は、昼まで寝てグダグダ過ごしていたが 日も沈むころには、動いてる方がやはり向いているからなのか 何かをしたくなってくる。 仕事の日は、あれほど朝寝坊したい、なにもしたくないと思ってしまうのに 我ながらあまのじゃくな性格にあきれてくるもんだ。 せっかくの休みだし、映画でも見るかと思い立った夜。 気になっていた映画の上映時間を家から徒歩で通える映画館で検索すると

          映画館で朝ごはんを

          もしも、しっぽがあったなら

          ぱたぱた、と今日もゆらすよ。 あなたが私の名前を呼ぶから。 嬉しくなって、つい、ね。 でも、何度も呼ばれるのは疲れちゃうから 3回だけ振ったときは、やめての合図。 ゆらゆら、と自由気ままに。 風が心地よいから。 あなたのように鼻歌は口ずさめないけれども、 歌に合わせてリズムをとってるの。 ぴー-んっ! 私だって時には驚くし、怒ったりもする。 あまり、いじわるはしないでね。 ぴとっ。 あなたにいつもくっついていたいから。 近づきすぎないように、少しだけ触れてるの気づいてた

          もしも、しっぽがあったなら

          ゆるやかに変わる

          結婚することになった。 入籍を前に1か月くらい前から一緒に暮らし始めている。 彼と暮らし始めて、気づけば変わったことがいくつかある。 その1。 早起きをするようになった。 シフト制・不定休の私とカレンダー通りで朝から出社する彼。 いままでは、仕事の1時間前に起きてバタバタと支度していたのに 今では毎朝8時には起きて、ハグして彼を送り出す。 (たまに起きれなくて、彼がベットまで来てくれることもあるけれども) その2。 洗濯をほぼ毎日するようになった。 一人暮らしでは2、

          ゆるやかに変わる

          花の定期便とずる休み

          とうとうずる休みをしてしまった。 なんとなく行きたくないなーが積み重なって でも休む理由がなかったから 騙し騙しやってきたけど 休むきっかけはひょんなことからできた。 家から出にくくなった期間にちょっとでも気分を上げようと始めたお花の定期便。 ポストに届くタイプのものだったのだが 家のマンションのポストが規定より小さかったみたいで 花の代わりに不在者票が投函されていた。 その再配達を仕事に間に合う時間にしてたのに 家を出るギリギリの時間になってもまだ届かない。 再配達

          花の定期便とずる休み

          「子」と「個」

          友だちのLINEのアイコンがまた一人、子供の写真になっていた。 それを見るたびに、思うのだ。 「私は子育てが怖いのかもしれない。」 まだ結婚も妊娠もしていないのだけれども そんなことを考えてしまうのは、おかしいのだろうか。 * もうすぐ3歳になる姪っ子は何をしててもかわいくって なんでも買ってあげたくなるくらい「叔母バカ」を発揮しているし 友人の子供のぐずっている姿でさえかわいいと思う。 レジで別れ際に恥ずかしそうに小さくバイバイってしてくれる子供を見ては 「子供って

          「子」と「個」

          約束という名の担保

          ずるいだろうか。 私はいつも、ちょっとだけ遠い日の約束をする。 一週間後だと近いし、一か月後だと遠くなる。 だから、だいたい2~3週間後に約束を入れる。 例えば。 いっしょにおでかけする約束ができると、ほっとする。 少なくとも、約束した日までは今の関係性でいられるから。 “その日”が来るのは楽しみで仕方がない。 あれをしよう、これを食べたい、ここにも行こう。 とっておきの日を過ごせるようにたくさん調べたりもする。 でも一方で、この時間がずっと続けばいいのに、 いっそのこと

          約束という名の担保

          8月31日の夜に

          8月と9月をまたぐのは、なんでこんなにも「隔たり」を感じるのだろう。 8月31日も9月1日もさほど変わらない一日を過ごすだけだとわかっていながら、こうして今日も、ずるずると8月31日を引っ張ている。 * 考えてみれば、私は何かをまたぐのが苦手だ。 年をまたぐのも、月をまたぐのも、日をまたぐのも なんなら家を出るのも、ずるずると引っ張てしまう。 日をまたぐ前にお風呂に入ってしまえば、食器を洗ってしまえば、 彼からのメッセージに返信してしまえば、電気を消してしまえば、 いろ

          8月31日の夜に

          空気を詠む

          空気を詠むのが好きだ。 ちょっと前まではプール上がりの水着のように 身体にまとわりつく暑さだったのに 気づけば、その凶暴さは和らいで秋の入り口を感じるようになった。 帰り道。 路地の外灯、パーキングの看板、信号機の明かり、角にあるコンビニの光、マンションの部屋から漏れる電気、車のテールライト。 それらが一番似合うのは、夏から秋に変わろうとしている、この季節だと思っている。 暗闇になりきれてない夜の色に、やさしく、あたたかく灯る街を見ては、 小学生の頃、思いっきり遊んで家

          空気を詠む

          片っぽの靴下

          洗濯物を回し終わった後に発見する靴下の片っぽ。 ちっちゃなことだけど、ものすごく落胆するし 気づけなかった自分に苛立ちさえ覚えてくる。 大方、それは彼のもので、それを指摘するけれど 当人は全く気にもしない様子で「ほんとだー」なんて言っては そのままゲームに没頭する。 そんな片っぽ分のイライラと 「もうっ!」と怒りながらも毎回、私が洗濯カゴに持っていく 片っぽ分の義務感。 のんきな彼としっかりしたい私。 いろんな片っぽずつが、もしかしたら生活していく中には、たくさんある

          片っぽの靴下

          カレーをぐちゃぐちゃに混ぜながら

          今日はテンションが上がらない。 身体にまとわりつく暑さのせいなのか、上下そろってない下着のせいなのか、右下の唇にできた口内炎のせいなのか、生理前特有のPMSのせいなのか。 全部が絶妙に混ざり合って、まったくテンションが上がらない。 早く家に帰って、冷房をガンガンに効かせた部屋で服を脱ぎ捨ててしまいたいのに、こういう日に限ってバスがなかなか来ないもんだから まったくもってテンションが上がらないどころか急降下である。 * あまりにバスがこないので、なんとなく周りを見渡す。

          カレーをぐちゃぐちゃに混ぜながら