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「子」と「個」

友だちのLINEのアイコンがまた一人、子供の写真になっていた。
それを見るたびに、思うのだ。

「私は子育てが怖いのかもしれない。」

まだ結婚も妊娠もしていないのだけれども
そんなことを考えてしまうのは、おかしいのだろうか。

もうすぐ3歳になる姪っ子は何をしててもかわいくって
なんでも買ってあげたくなるくらい「叔母バカ」を発揮しているし
友人の子供のぐずっている姿でさえかわいいと思う。
レジで別れ際に恥ずかしそうに小さくバイバイってしてくれる子供を見ては
「子供っていいなー、かわいいなー」って素直に思う。


でも、もし自分の子供ってなると
少し怖くなってしまう。

それは、ちゃんと愛せるのか、育てられるか、
という心配ではなくて

「子供に依存してしまうのではないか。」

そんな不安がよぎるのだ。

手がかかるのもわかる。
思い通りにいかないことばかりなのも知ってる。

そんな中で、一生懸命になりすぎて
その子だけが生きがいのようになってしまって
自分が見えなくなってしまうのでないか。

そして周りからも〇〇さんではなく、
▲▲ちゃんのお母さん、としてしか思われないのではないか。

いつの間にか、ぐちゃぐちゃになって、曖昧になって、
境界線がなくなって、それを自然に受け入れるようになって
「子供=わたし」
の方程式が完成し、自分がなくなってしまいそうで。
それが怖いのかもしれない。

「子育て」をしながら「個育て」も。

「子供」はこども。
「私」はわたし。

自分ができるのか不安でしかないけれども
いつかくるかもしれない、その日のために、心の片隅にとどめておきたい。


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