もしも、しっぽがあったなら
ぱたぱた、と今日もゆらすよ。
あなたが私の名前を呼ぶから。
嬉しくなって、つい、ね。
でも、何度も呼ばれるのは疲れちゃうから
3回だけ振ったときは、やめての合図。
ゆらゆら、と自由気ままに。
風が心地よいから。
あなたのように鼻歌は口ずさめないけれども、
歌に合わせてリズムをとってるの。
ぴー-んっ!
私だって時には驚くし、怒ったりもする。
あまり、いじわるはしないでね。
ぴとっ。
あなたにいつもくっついていたいから。
近づきすぎないように、少しだけ触れてるの気づいてた?
もしも、しっぽがあったなら。
なかなか言えない私の気持ちに
あなたは気づいてくれるかな。