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めんたね(無意識とのコミュニケーション) 今すぐやる会(先延ばし癖克服) メディカル・ダイアローグ(医療関係者向けコミュニケーションワークショップ) 大人のための国語セミナー(大人が言葉と思考と感情のつながりを学ぶ場)

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マガジン

  • ヘヴィメタルに興味がない人ののためのメタルガイド

  • めんたねの催眠解説シリーズ

    催眠、トランス関連の記事をこちらにまとめてあります。

  • ブックカバーチャレンジ

  • mixi過去日記シリーズ

    mixiの過去日記の中からおバカなネタをセレクトしました。

最近の記事

「気が重い」の正体

「気が重い」と「気楽」を分けるものは何か?ぼくはわりと他人と関わるときに感じる「気が重い」という感覚に反応する。まずは理屈抜きに「なんかこの人と会ったり、話したりするのは気が重いんだよなあ」「できれば、関わりたくないなあ」っていう感覚が先に来る。 逆に、ぼくが好んで会おうとする相手の多くは「気の重さ」の反対を感じさせる人たちだ。おそらくぼくはそれを「あの人は一緒にいて気楽だよね」などと表現している。「気が重い」と「気楽」がぼくの中で対義語になってるわけだな。 では、「気が

    • 演劇とトランスの共通点:質的学習を引き起こす

      先日、知人の林さんが主宰するワークショップに参加してきた。 演劇で行われるワークをもう少し一般の人向けにアレンジしたものだ。 ワーク内容そのものも面白かったが、特に興味深かったのは、このワークショップの内容が自分が興味を持っているテーマ「無意識の活用」「人が変化を起こすコミュニケーション」「トランス状態」などと関連していたことだ。 演劇とトランス誘導の共通点心理カウンセリングやトランス誘導において重要だと言われていることは、演劇においても同じように重視されているらしい。

      • 自分を他人に100%理解してもらうことが不可能だからこそうまくいく

        フォーカシングは一人でしかできないのか?昨日の フォーカシング読書会で次のような質問があった。 自分の体験を100%正確に他人に理解してもらうのは不可能体験を言葉にして他人に伝えると抜け落ちるものがたくさん出る。それは確かにその通りだ。本人が体験していることをそっくりそのまま100%全く同じように他人が体験することはできない。 フォーカシングでは、自分のフェルトセンス(体感覚・感情)を感じる側を「フォーカサー」、フォーカサーと対話してその体験を聞きとりながら、フォーカサー

        • 皮肉の研究なんてあるんだ

          皮肉に関するツイートをしてnote記事にまとめた。 https://note.com/mentane/n/nd670674a0fe3 これに関して友人から「皮肉に関する心理学の研究論文があって面白い」とこの論文を紹介してもらった。 「皮肉伝達における過大評価 ――受け手と傍観者の比較――」岡本真一郎 https://t.co/1vLl2hp0oQ この内容が本当に面白かったので紹介しておきたい。 論文内で言われていることをぼくの解釈を少し交えてかいつまんで説明すると

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        • ヘヴィメタルに興味がない人ののためのメタルガイド
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        記事

          皮肉の構造と対応

          何かを色々と言っているのだが、それが本心で言ってるのか、皮肉で言ってるのかよくわからない。だから、対応するのが難しい、めんどくさいと感じられる。世の中にはそんな人が結構たくさんいる。 そもそも、皮肉というのはどういう構造になっているのだろうか? 皮肉の構造皮肉というのは「元気でいいですね」と言いつつ、そこで(本当は馬鹿にしている)といった文字通りではない別の意味を持たせる。 もう少し抽象化すると「A」という言葉にBという別の意味をのせる。 そこで皮肉をよりいやらしく使う

          皮肉の構造と対応

          ヘヴィメタルに興味がない人のためのメタルガイド3【ポップな中にメタルあり】

          前回は映画サントラを中心にアメリカでよく売れたハードロック風味の曲、ケニー・ロギンス、チープ・トリック、サバイバーあたりを中心に紹介した。 このnote記事について、ぼくよりも一世代若くてオルタナティブ・ロック(いずれこれも説明予定)から入ってメタルに行きついた友人、じゃじゃまるさんから次のようなコメントをもらった。 「めんたねさんの記事はぼくが追ってきたものと全然違うから面白い。サバイバーはロッキーの音楽であって、あれがハードロック・ヘヴィメタルだという発想自体がなかっ

          ヘヴィメタルに興味がない人のためのメタルガイド3【ポップな中にメタルあり】

          ヘヴィメタルに興味がない人のためのメタルガイド2 【映画サントラからのヒット曲】

          前回の記事でなぜメタルが嫌われるのか解説した。 1.同時にたくさんの楽器の音が重なっている 2.時間当たりに詰めこまれている音の数が多い(速弾きなど) 3.ボーカルよりも楽器の音がでかい 4.ボーカルが叫んでいる 5.メロディよりもリズム・リフをメインに押し出す 6.ギターの音がひずんでいる(ディストーション) 7.謎の恰好をしていて怖い、ダサい 8.長髪かスキンヘッドが多い 9.謎に脱いだり、ケツを見せたりする 10.バイクに乗ってステージにやってくる 11.剣を振り回し

          ヘヴィメタルに興味がない人のためのメタルガイド2 【映画サントラからのヒット曲】

          ヘヴィメタルに興味がない人のためのメタルガイド1 【メタルはなぜ嫌われるのか?】

          最近、よく出入りしているLINEのオープンチャット内でメタルに興味がない人にメタルを布教する遊びをしている。音楽ジャンルの一つ、ハードロック・ヘヴィメタルのことだ。めんどくさいので、とりあえずハードロックもひっくるめてここでは「メタル」と呼んでおく。 ハードロックにもヘヴィメタルにもあまり興味がない、なんなら音楽そのものをそんなに積極的には聞きに行かないというメタル入門者、音楽初心者に対してどのようにメタル布教活動をするかというのはなかなか悩ましい。ここで一つ、戦略を考えつ

          ヘヴィメタルに興味がない人のためのメタルガイド1 【メタルはなぜ嫌われるのか?】

          アドラーは本当にトラウマを否定するのか?

          『嫌われる勇気』読書会3回目のテーマは「トラウマは存在しない」であった。後半部分の録画ボタンを押し忘れたので、動画の代わりにそこで話題にしていたことをここに簡単にまとめておく。 トラウマを必要以上に注目しないまずは本文中の 「トラウマは存在しない」 という言葉について。 アドラー本人が実際に「トラウマは存在しない」と言ったのかどうかはわからない。もし仮に言ったとしてもそれはまだPTSDという概念が精神医学の世界できちんと固まってくる前の時代、フロイトが初めて「トラウマ

          アドラーは本当にトラウマを否定するのか?

          「バナナは黄色い」と言われると「青いバナナもある」と返さずにいられない人

          「バナナは黄色いですよね。この黄色は…」と他人から言われると、「いや、青いバナナもありますよ」と返さずにはいられないような人が結構多くいる。 もう少し、一般化してみるとこういう言い方になる。 ある事柄についてAであると言える側面とAではないと言える側面があったとする。そのとき、相手から「あれはAですね」と言われると、つい「でもAではない部分もありますよ」と自動反応的に言いたくなってしまう人が多くいる。 だが、そこで「そうですね。Aですね」とも自由に言える身体を作っておけ

          「バナナは黄色い」と言われると「青いバナナもある」と返さずにいられない人

          10年経ってついに夫の死への罪悪感が消えた話

          3日ほど前に以下のツイートから始まる連続ツイートにて夫の死についての罪悪感に苦しむ女性に対して3つの質問を用いてそれを取り去る話をした。 その後読みやすいように加筆訂正してnote記事にまとめたのが以下である。詳細はこちらを読んでもらえるとよいと思う。これから述べる話はこのnote記事の内容の後日談にあたる。 記事の内容をシェアしてくれたAさんは、数日後に「面白い発見をしたから報告したい」とまた連絡してくれて、彼女からもう一度、話を聞かせてもらうことにした。 Aさんは連

          10年経ってついに夫の死への罪悪感が消えた話

          3つの質問で夫の死への罪悪感が一瞬で消えた話

          先日、知人女性Aさんと久しぶりに会話をして、10年以上前にぼくが開催したワークショップ中の出来事についての話題が出た。ぼく自身は言われるまですっかり忘れていたのだが、ぼくが参加者の彼女に対して行ったリフレーミングについて、Aさんから面白い話をきかせてもらうことができた。彼女にとってその時の体験はとても大きなものであったそうだ。 前回の記事でも触れたが、リフレーミングとは、相手に対して新たなものの考え方、世界の切り取り方の枠組みを提示してそれを受け入れてもらう技術のことである

          3つの質問で夫の死への罪悪感が一瞬で消えた話

          反発されずに相手の考えを一瞬で変えるリフレーミング入門(子どもへの勉強強要ケース)

          明日、2021/10/24(日)開催予定である大人のための国語セミナーの初回打ち合わせである。テーマであるリフレーミング関係の書籍に改めて目を通し始めた。案外、リフレーミング自体をテーマにした本は少ない。 リフレーミングとは何か?リフレーミングとは心理療法技術の一つで、他者に対して働きかけを行ってその相手の中に物事をとらえるための新たな視点・枠組み(フレーム)を導入するものだ。 リフレーミングは伝え方が大事リフレーミングを行おうとする人間にとってまず必要になるのは、自分自

          反発されずに相手の考えを一瞬で変えるリフレーミング入門(子どもへの勉強強要ケース)

          フリーライダーから利他主義を守る方法

          昨日は『自由は進化する』読書会であった。ここ数か月、ずっと進化論的な話について読み進めている。昨日は自己利益ではなく他者利益のために行動を起こすような利他主義は、進化的に自然選択のプロセスの中でどう成立しうるか?という話の続きであった。 利他的な集団の中に利己的なフリーライダーが入ってくると、フリーライダーの一人勝ちになり、利他的な個体は最終的に減少してしまう。 それをどうやって防ぐか? その鍵となるのが「処罰」であるという。以下の2種類の処罰を用いる。 1.フリーラ

          フリーライダーから利他主義を守る方法

          BEASTARSの面白さはアナロジー構造のねじれにある

          ここ最近で一番面白いと感じているアニメ、漫画は板垣巴留『BEASTARS』である。なぜ面白いのかなと考えてみると、我々の現実社会とBEASTARSの動物社会がそれぞれ抱える問題がアナロジー構造を一部持ちながらも、それが適度にねじれており、全体としては綺麗に一対一対応していないところだ。 アナロジーとは何か?アナロジー構造とは何かについての詳細は以下の記事を参照してもらいたい。とりあえず、簡単に参考になりそうな部分だけ抜粋して引用しておく。 アナロジーは共通構造を媒介として

          BEASTARSの面白さはアナロジー構造のねじれにある

          黙るのは難しい

          今日はオンラインワークショップ「わからないと思うための対話」の3回目であった。 参加者の一人から「自分は話の終わらせ方がわからず、延々と話を続けてしまうと気づいた」という話題が出た。 集団内で話をしていて、自分のターンを相手に譲り渡すときには、「以上です」などと自分のトークが終わったことを伝える言葉を添えるか、ただ、黙るか、どちらかを選べばいい。 だが、この「ただ黙る」というのが曲者で、できない人は本当にできない。沈黙というのは案外怖いもので、沈黙を埋めるべく何かを口に

          黙るのは難しい