『リーダーは日本史に学べ』(増田賢作著)|第5章:「目標」は言葉に表して、実現に向けて動くのみ|徳川家康に学ぶ。
増田賢作著『リーダーは日本史に学べ』という本を読み進めています。
本書は、経営の4大資源と言われる、「人、モノ、金、情報」に、「目標」と「健康」を加えた6つの経営資源で章立てされています。
現在、第5章の『「目標」は言葉に表して、実現に向けて動くのみ』までを、読み終えたところです。
第5章で学ぶ歴史上の人物は、織田信長、豊臣秀吉、徳川吉宗、大久保利通の4人です。
江戸幕府が成立するまで
戦国時代の終わりは、革新的な考えを持った織田信長が、ときには「比叡山の焼き討ち」や「長島一向一揆の鎮圧」といった残忍なことも行いながら改革を進め、「本能寺の変」の後、その意思を引き継ぎいだ、豊臣秀吉が天下統一を完成しました。
豊臣秀吉が亡き後、石田三成と対立した徳川家康は、「関ヶ原の戦い」で勝利し、江戸幕府を成立させました。
「関ヶ原の戦い」で東軍が勝利した理由
西軍と東軍に分かれて戦った「関ヶ原の戦い」で東軍が勝利できたのは、徳川家康が勝った方がメリットが大きいと、各武将が考えたからです。
徳川家康が勝てば、石高を増やしてもらえるという恩恵に預かることができますが、石田三成が勝ったとしても、その後の世の中は、また乱世に戻ってしまう可能性が高かったのです。
目標達成後のメリットを明確にする
現在は、どんな組織でも売り上げや利益、行動などの目的を掲げます。
しかし現実的には、目標達成した後のメリットを明確にしないと、メンバーは動きません。
一番わかりやすいのが、昇給や賞与などの経済的なメリットです。
いくら顧客満足だとか、社会貢献だとかいう言葉を並べても、残念ながら人は動かないものです。