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感性、心

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変

昔わかっていたような気がすることが、今はわからなくなっている。一年前は座って指を動かすだけでつらつらと流れてきた文章が、今は書けなくなっている。振り返れば過去は、キラキラと生き生きと見えるけれど、なんででしょう。昔好きだった曲があんなに美しく聞こえるのは、何故?あのリズムが、スピードが、生活が、懐かしい。戻りたいとは思わないけれど。

社会が人生を年齢で区切ってフェーズ分けすように、人生にはフェー

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更新

更新

3年生も終わりを迎えました。5/7都市を巡り、残すはあと2都市になりました。少しずつ何かを探す自分の中の葛藤の波が落ち着いて、静かになっていくのを感じます。木の葉が落ちる音や揺れる音、風の優しい響きと暖かさ、花の美しさや鳥の鳴き声の清涼さ、喧騒の中の日常、その中の美しさに少しずつ目を向けられるようになってきました。

今学期は100メートル走のようにすぎて行きました。必死に走って、周りとどんぐりの

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黒

黒い感情に人はなんと名前をつけるのでしょう。
嫉妬、愛、嫌悪、恐怖、卑小感。

自分が喉から手が出る欲しいものを、手に入れられないものを、人が楽しそうに掴む姿を祝えない私たちはなんて小さな人間なのでしょう。愛を受け入れられないのでしょう。

自然が一朝一夕でできないように、手に入れたいものが簡単に手に入らないことも苦しいほどわかっているはずなのに。なのに私は自分の部屋に鍵をかけ、外に出る精神的努力

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夕暮れ時

夕暮れ時

美しい気持ちや感情はまるで夕暮れ時のようです。受け入れる花束、去っていく花束、視野の外で枯れていくたんぽぽたち。悲しみも幸せもきっと世界にはありふれるほどありふれているのでしょう。そういった悲しみたちが見えない世界というのが美ということでしょうか。

美しい気持ちもまた、悲しみと同じように、波のようです。来ては去り、去っては訪れ、混ざりに混ざり合ってどちらが美しくどちらが悲しいのかすらわからなくな

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生になるということ

生になるということ

最近知った魔法の言葉がある。「美しいものを美しいと感じていいんだ」。塩谷舞さんのエッセイ本で見かけた言葉だ。この言葉はいわゆる魔法の言葉のように、力強い雷鳴のようなインスピレーションを伴わない。代わりに固く閉じた心の蕾をあっためてくれる。閉じた花弁をほぐし、蕊たちに風を通す。湯煎されたチョコレートみたいに、白く固まっていた脂が溶けて、周りのカカオと愛し合って、甘い柔らかな空間を作る。この言葉は度々

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恋愛を化学式として

恋愛を化学式として

人をみて、「あぁ、この人がどうしようもなく好きだなぁ」と思ったことがない。どうやら人の全てをひっくるめて好きになれないタイプの人間みたいだ。いいところと悪いところは表裏一体だし、自分がみているその人は、自分と一緒にいる時のその人でしかないのだろうから、私がその人の全てを勝手に決めつけて好きだとか嫌いとかいうのはなんだか違うのかなぁと思う。

結局のところ、人は、どの事象においても、完全に客観的な答

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都会と心、感性

都会と心、感性

西武池袋線、土曜日、午後6時21分。私は急に、生きていると感じた。

馴染みのない路線、馴染みのない座席の色。突発的に決まった予定、山積みになっていないタスク。

少し休んでおこうと目を閉じると、電車が動く音が聞こえる。馴染みのないガタンゴトンのリズムを聞いたとき私は急に、あぁ、私は今生きていると思った。

「最近、自分が"生きている!"と感じた瞬間はなんですか?」上級生のインフルエンサーがインス

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刹那を一つずつ

刹那を一つずつ

たくさんのものに怯えている。失敗が怖い。人を失うのが怖い。人を愛して二度と会えなくなるのが怖い。時に流れてほしくない。今この瞬間に一時停止ボタンを押して、世界が回るのを止めて、流れるジャズも止めて。一人で、止まった世界で佇んで、寝っ転がりたい。これ以上私を置いていかないで。

前どこかのノートで、ミネルバでの生活は激流だと書いた気がする。濁流に揉まれるという表現があるけれど、ミネルバの生活は揉まれ

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混沌 雑踏

混沌 雑踏

自分だけの世界に浸っていると、外の世界と自分の世界が一つに溶けたような錯覚に陥る。noteは感情の本棚だと昔書いたけれど、今私の感情は、綺麗でアンティークな、下北沢で売っていそうな一点もののおしゃれアイテムではなくて、大量生産された、個性を失ったアイテムたちのようだ。後ろではきっと低賃金の児童労働が行われている。そんなよくあるディストピアリアリティーショーみたいなプラスチックな感情が蠢いている。

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曇り朝

曇り朝

ベルリンの朝は曇っている。昼も曇っているし夕方も曇っている。日は四時に暮れる。北欧(ドイツはそれほど北ではないけれど)の冬が暗々しいのは聞いていたが、こんなに暗いとは聞いていない。いや、どちらかといえば暗いのは日照時間に呼応して浮き沈みする私の心の方なのだけれど。

人を失って初めてその人の価値を見出すように、太陽を失った私は今太陽の価値を考えている。太陽が乱反射した青空は心の雲をふぅっと吹き飛ば

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関係。記憶。対話

関係。記憶。対話

人間関係をよく考える。私の人間関係は少し奇なるもので、自論を要する気がする。一つの都市に四ヶ月しかいないというのは、新しい関係に常に賞味期限があるということだ。賞味期限は四ヶ月、もうきっと戻ってこない。これは対人関係にも、自分との関係にも言えることだ。人との関係にも賞味期限がある。都市との化学反応にも賞味期限がある。その都市にいる自分との関係にも同じく賞味期限がある。賞味期限が切れた関係たちは、ど

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静寂

静寂

こんこんこん、と頭の中のドアを叩く音がして、洞窟の中に隠れていた意識が差し込む光で目を開ける。ぼんやりとする意識の中で、携帯を手繰り寄せる。朝っぱらから情報の波に襲われて、意識が困惑する。「あれ?地震かな」

外的静寂は内的混乱を明らかにする。

私の中で未処理の感情たちが蠢いて、叫んで、今日も頭の中でプロテストが行われている:「私たちの声を聞いて」。私は言う。「心の底から聞いてあげたいと思ってい

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夜のジェットコースター

夜のジェットコースター

最近よく眠れない。ベッドに潜りこむと自分の頭がまるで別の人間みたいに喋り始める。友達の呟いた一言、ソウルで出会った人たちのこと、あの人が呟いた一言、夏を色付けてくれたあの人のこと、希望じみた空想、、、:他人で頭が埋め尽くされて、子供の相手をしているSiriみたいに私の脳みそは止まってくれない。ニューロンからポンポン化学物質が放出されて、さながら私の脳内はスーパーコンピューターだ。寝れない私はいろん

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感傷も熟成して朽ちる

感傷も熟成して朽ちる

授業がひと段落した木曜日正午。心のドアをこんこんとノックすると、感じる余裕のなかった心とか感情がそろりと少しだけ顔を出してくる。彼らは素直には姿を表してくれない。大体、忙しない日常の中で置いてきぼりにされて構ってもらえていない感情たちだ:ひと昔の恋しい公園脇とか、都会の夜の飼い慣らされた川とか、そういう情景と感傷たち。彼らは大抵、地味な風呂敷に包まれてすまし顔で心の片隅に置かれている。自分たちの価

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