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マルガスキーカンパニー

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脳内社員たちによって綴られた、2019年冬から春までの記録です。
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#自分

日報 4月9日 「一生懸命やる」よりも、力が湧く魔法

記入者:明明 自分のことを棚にあげて、一生懸命働いてばかりの人がいます。 そんなに体力を消耗するような生き方して、疲れないの? と、ミンミンは思います。 何年か前に、 「ねぇねぇ、そんな体力を消耗するような生き方して、疲れないの?」 と、当時同じ職場だった人に聞いてみたことがあります。 その人は目をぐりっと見開いて、 引きつった笑顔でこう言ったよ。 「疲れるに決まっているでしょう?」 その引きつった笑顔が、今でも忘れられないの。 仕事にやりがいがあって、日々の暮

日報    4月8日    ハッピーな思考の停滞

記入者: タラバミント 今日は一日ハッピーすぎた。 ここで言うハッピーは、 「超楽しい〜!」みたいな感じじゃない。 日向ぼっこが気持ちよくて、 思考が停滞してしまうようなハッピーだ。 よって、今日は日報に特記すべき物事がない。 小さな気づきすらないのだ。万事オーケー。 何がハッピーって、一日中、 見たい世界が目の前に広がり続けたんだよ。 触れ合う人はみんな穏やかで、柔らかい芯があって、 温かくて、気さくで、それでいて人間クサかった。 天気も最高だった。 青空が清

日報 4月4日 “◯選”にとらわれない

記入者:かくなみ みほ 例えば、あなたの地元へ遊びに来た友人が、 「よかったら街を案内してよ」と言ったとします。 あなたなら、どんな風に地元の街を案内しますか。 「〇〇町で隠れ人気のカフェ5選」 「天然酵母のパン屋で食べるべき3種」 「女子のソロ飲み行きつけ店10選」 こういうネット情報、調べればすぐに見つかります。 サイト場で語られている商品の価値は、 なんとなく万人から認められているような気がします。 確かに、素敵なお店や場所なのでしょう。 だけど、 便利な

日報 4月3日 自分の役割をたんたんと

記入者:明明 お家での出来事なんだけどね、 朝、股が裂けちゃったズボンをミシンで直していたの。 股って、布と布が分厚く重なっているでしょう。 用心して縫っていたんだけど、 布の分厚さに針が負けちゃって…… 「ガシュン」ってものすごい圧力音が鳴ったかと思うと、 まもなく針の先がボッキリ折れちゃった。 徒歩2分ほどのところに手芸屋さんがあるので、 折れた針を片手に、スタタカ歩いて行きました。 手芸屋の奥さんに折れた針を見せて、 「これと同じのください」と言いました。

日報    3月28日    「普通」はどこにもない

記入者:明明 今日は「普通」について思い馳せました。 ミンミンは、「普通」って絶えず変化するもので、 一瞬の状態や傾向を示すだけだと思っています。 食事をとったら、胃袋が消化してくれるね。 身体の構造からすると、これは普通の状態。 じゃあ、うまく消化されずに排出される、 嘔吐や下痢は、普通ではないのかな…… 身体や心の内的状態の不安定さから、 外的症状として消化不良が起きているとしたら、 嘔吐や下痢も「普通」の症状だと言えるよね。 あれ、普通って、なんだっけ……

日報 3月26日 興味・関心は自分の中にある

記入者:かくなみ みほ 誰かに教わったことはないのに、 心や身体が自然と動くことがあります。 「夕焼けは美しいものだ」と聞かされたことはありませんが、 どこで見る夕焼けも、わたしにとっては美しいです。 沈むほどに赤く染まる夕焼け、群青色が混じる頃合いの夕焼け、 海に溶ける夕焼け、山にしずむ夕焼け。 今日の夕暮れ時は、ちょっとやるせない気持ちでした。 でも、ゆっくりと色と雲とが移り変わる夕焼けを見て、 「きれいだなぁ……」と思いました。 昔もらった通信簿に、 「興味

日報 3月14日 初体験も怠慢もポケットへ

記入者:かくなみ  みほ 今日は「ジーラライス」というものを食べました。 インドで良く食べられている炒めごはんで、 クミンなどのスパイスと塩と油でごはんを炒めます。 インドの友人から聞いた訳ではないですけど、 作り方は人によって様々あるみたいです。 会社に作り置いてあった四日目カレーを添えていただいたのですが、 なんともふくよかな味わいでした。 インドの屋台で食べたらもっとうまいんでしょう。 本場のスパイスと塩加減、ちょっと古い油の香り。 そういうものに包まれなが

日報 3月12日 目につくものは自分の鏡

記入者:タラバミント MDのカセットに自分だけのリストを作るのはとても楽しかった。 近所のCDショップに出向いて、 3枚入りや5枚入りのMDを買いに行くのもワクワクした。 「この曲の後にあの曲を入れようっと」 「まずい。ダブって録音してしまった……」 「あ、アルバムの最後の曲だけ入らなかった……」 そんなやり取りを自分としながら、 ふくふく心を温めたものだ。 一番身近な精密機械は、CDコンポだった。 音楽の再生の他、 CDからカセットテープ・MDへのダビング、 ア

日報    3月10日    今「終わり」が来てもいいように

記入者:明明 8年前の明日があったから、ミンミンは今ここに存在できているのね。 生まれてきたから今ここにいるように見えるけど、そうじゃないのね。 ミンミンはちょうど大学生。 世の中のことも自分のことも、 何一つわかろうとしていなかった頃。 何かに突き動かされるように、 8年前の明日から今日までが一本の線で結びつけられました。 まだ明日にも続いている。 きっとミンミンが死ぬまで伸び続ける。 そういう一本の線ができた。 最近、こんなことを思っている。 私ができること

日報    3月9日    正しい方を決めると悪が生まれる

記入者:タラバミント メガネをつくりに行った。 僕は、人生でこんなに長いことパソコンの前にいたことはない。 嫌でいるんじゃない。 仕事がおもしろくてそうなっている。 気がついたら瞬きも忘れるほど集中してて、 ほぼ一日中パソコンの前にいることも最近は多々あった。 だから目が疲れるのは、当たり前のことだった。 僕の目は光に弱い。 蛍光灯の元でじっと作業していたら、 あっという間に視力が奪われる。 だからといってパソコン画面を見ないわけにはいかない。 生まれてから数

日報    3月4日    経験値の上げ方

記入者:明明 自分で「経験」する前に誰かに「予防」されちゃ、 いつまでも生きる経験値は上がらないよね。 目の前の事象がたとえ見たことのないことでも、 自分が今まで経験してきたことと重ね合わせたら、 身体はどうするべきかわかって、勝手に動くと思うんだ。 感じたこと・思ったこと、 それを見つめて、身を委ねる。 「そんなことしたら、 自分勝手な人ばかりになるんじゃない?」 そうやって未然に防ごうとする人もいて、 その人たちの行動に救われる時もある。 でもね、ただでさえ、

日報    3月1日    「同じ」だけど、「違う」もの

記入者:明明 同じ地球の上に、 違う生き物が暮らしている。 違う生き物の中に、 同じ生命の構造がある。 同じ生命の構造の中に、 違う遺伝子の暗号が入っている。 違う遺伝子の暗号が生まれたのは、 同じ地球の上で。 「違う」と「同じ」は、 いつも同居しているのかもしれない。 「あなた」と「私」はどうだろう? “生き物”というくくりだと、同じ。 “笑いのツボ”は、同じかな。 “今日の気分”は、きっと違うね。 “お腹すいた”って気持ちは同じでも、 “いつ何を食べたい

日報    2月27日    自分の時間を捧げられる?

記入者 :かくなみ みほ 1. 「喫茶店のコーヒー1杯500円」 「缶ジュース5本セット500円」 という二つの対象があったとき、 「どっちの方がお得か?」と考えるのは、 非常にもったいないことだと思います。 わたしが喫茶店で飲む500円は、 自分が好きで過ごす、または、 好きな人と一緒に過ごす時間の対価です。 缶ジュース500円は、 例えばポカポカ暖かい日、友人と並んで飲む缶ジュース。 これも、自分たちが心地よい時間を共にするための時間の対価。 そう考えたら、

日報    2月23日    自分を祝おう

記入者:明明 落ち込みすぎて、 「もうこの世に存在していられない!」 って思ったら、ミンミンは以下の対処をします。 黙って布団にかけこんで、 毛布をたっぷりかぶってから、 心臓に手をあてます。 森の中とか海辺とか田んぼの中とか、 人工物の音がしない静かなところでもいい。 スクランブル交差点のど真ん中とか路地裏の飲屋街とか、 人間臭さが溢れているところでもいい。 とにかく“自分の中に篭れる”場所に行って、心臓に手をあてます。 最初に、「息をしていること」を確認しま