日報 4月3日 自分の役割をたんたんと
記入者:明明
お家での出来事なんだけどね、
朝、股が裂けちゃったズボンをミシンで直していたの。
股って、布と布が分厚く重なっているでしょう。
用心して縫っていたんだけど、
布の分厚さに針が負けちゃって……
「ガシュン」ってものすごい圧力音が鳴ったかと思うと、
まもなく針の先がボッキリ折れちゃった。
徒歩2分ほどのところに手芸屋さんがあるので、
折れた針を片手に、スタタカ歩いて行きました。
手芸屋の奥さんに折れた針を見せて、
「これと同じのください」と言いました。
「ああ、ピンクね」
奥さんは針の先についている塗料の色を確認すると、
「14号」という種類の針を持って来てくれました。
5本入りで324円。
1本65円くらいかぁ。
ちょっと行き過ぎた考えかもしれないけど、
65円払ったら、あとは一切お給料をもらないのに、
ミシンの針はたんたんと役割を果たしてくれるんだね。
ミシンの針はすごいね。
そんなミシンの針にも、生みの親がいる。
ミシンの針は、ワンピースやエプロン、巾着袋や船の帆なんかを作る。
そうやってたくさんの子どもたちを生み出しているね。
ワンピースは、ちょっとおめかししたいときに活躍してくれるし、
巾着袋は、小物を一つの袋でみんな包み込んでくれる。
親と子それぞれに役割があって、
みんな自分の役割を果たしている。
ミンミンもね、
お給料とか時間とか効率とか関係なく、
自分の役割をたんたんと果たしたいなって思った。