日報 4月8日 ハッピーな思考の停滞
記入者: タラバミント
今日は一日ハッピーすぎた。
ここで言うハッピーは、
「超楽しい〜!」みたいな感じじゃない。
日向ぼっこが気持ちよくて、
思考が停滞してしまうようなハッピーだ。
よって、今日は日報に特記すべき物事がない。
小さな気づきすらないのだ。万事オーケー。
何がハッピーって、一日中、
見たい世界が目の前に広がり続けたんだよ。
触れ合う人はみんな穏やかで、柔らかい芯があって、
温かくて、気さくで、それでいて人間クサかった。
天気も最高だった。
青空が清々しくて、ゆったりと雲が流れていた。
ああ、幸せ。
心から幸せを感じるのに必要なものって、
身の回りにすべてそろっているんじゃないか。
生きること自体が幸せな行為だ。
この世の生き物は、絶賛“幸せ”を遂行中なんだ。
そんなことを思った。
今日は自分を省みる点がない。
困ったことがほとんどなかったから。
困ったことがないから、より幸せになれそうなものだ。
しかし僕は今、なんとも腑抜けた心地である。
「モノゴトをおもしろくしよう」
という気持ちが、今日一日ほとんど湧かなかったのだ。
こいつは困ったことだ。
毎日こんなことでは、僕は自分らしさを失ってしまう。
平穏な日々は結構なことだ。
そこに幸せを求める人もいるだろう。
でも、そこに何も見出せなくなったら、あっという間に歳を重ねて、
“平穏”というぬるま湯に浸かりっきりになってしまうだろう。
誰かにとってのハッピーが、
自分にとってのハッピーとは限らない。
ハッピーな思考の停滞、僕はほどほどにしておこう。