『プラス思考』『マイナス思考』の定義
【プラス思考】
前向き、肯定的、ポジティブ、積極的、追加、足す
【マイナス思考】
後ろ向き、否定的、ネガティブ、消極的、削減、引く
基本的にプラス思考=良いもの、マイナス思考=悪いものと言われています。
しかし、形ばかりのプラスは結果としてマイナスになります。
本質に沿ったマイナスは結果としてプラスになります。
『プラス思考になろう』と思う時って?
愛の定義において、エネルギーの獲得は『自然とそうなる』ものです。
自己愛を起爆剤に共鳴と連鎖が循環していけば『勝手にプラス』になります。
現在値がプラスか安定したゼロ・フラット状態ならば、
そもそも『プラスが必要!』というプラス思考は生まれませんよね。
プラスを必要とする時=プラス思考になる時=マイナス状態なのです。
不足と余剰は“錯覚”しやすい
マイナス状態となる原因の殆どは、
『必要品の不足』ではなく『不用品の余剰』が足枷となっている場合。
例えるならば、
① 部屋にインテリアがなくて不便=『必要品の不足』
② 部屋が汚く散らかっていて不便=『不用品の余剰』
どちらも『困っている』ことに変わりはありません(錯覚ポイント)。
しかし、『必要な対処』は正反対ですね。
① に必要なのは『家具やインテリアの追加=プラス』
② に必要なのは『掃除と整理・ゴミの削減=マイナス』
マイナス状態となる原因の殆どは不用品の余剰。
つまり、プラスを必要とするマイナス状態の人に必要なのは
何かを付け足すこと(プラス)ではなく、手放すこと(マイナス)なのです。
《不用品の例》
・もう役に立たなくなっている習慣(食べ物・思考・人間関係まで含む)
・善悪&優劣ベースの判断基準
・他者評価獲得メインの動機
本当のプラス思考にはマイナス思考も必要
『積極的に掃除する』
これはプラスを目的にマイナスを手段とする方法です。
汚い部屋に美しいオブジェを飾っても逆効果。
さらに掃除しにくくなって邪魔なだけですね。
こうした『上書き法』は根本解決ではなくキリがありません。
・かつて役に立っていたけど、もう老朽化したもの
・好きだったけど、もう興味のないもの
・使いかけで半端なまま、長らく放置されているもの
それらを『もう要らない』と否定するのはマイナス思考です。
しかし、それらを綺麗サッパリ捨てて部屋が広々すれば、また新しいものを迎えるスペース(余裕)が出来る。それは結果的にプラスとなります。
断捨離やミニマリストにように、無闇矢鱈と捨てればいい訳ではありません。
『便秘に下剤で対処する』ような極端な手法は不自然で不安定になります。
大切なのは一つ一つに向き合うこと。
『ゴミめこのヤロウ』ではなく『かつての宝物ありがとう』で送り出す想い。
それは過去の自分も、繋がっている今も、変化ごと丸ごと肯定する姿勢。
プラスもマイナスも、どちらも必要なこと。
2つ合わせて、安定したゼロ・フラット(自己愛)となります。
終わりに
・お腹が空くのはマイナス
・美味しい食事はプラス
・排便はマイナス
・栄養はプラス
・アクセルはプラス
・ブレーキはマイナス
どんなものでも『プラス面/マイナス面』があって成り立ちます。
両極のバランスが保たれていると極間にエネルギーが流れ、その変動値がエネルギーとなります。
電池に+−があるように、それは生物非生物を問わない本質的な仕組みです。
蔓延する『エセプラス思考』は単なる上書き法。
不調の根本原因を取り除かずに、強引な快楽(カンフル剤)で誤魔化すループ。
発展途上国や戦時中とは違い、物や情報に溢れた現代におけるプラス思考はマイナス活動(不用品の削減)こそがメイン。
前に進めなくなった時、必要なのは『前向き』ではありません。
また進むからこそ、原因を振り返る『後ろ向き』。
立ち止まり・向き合い・手放し・解き放ち・受け渡し・捨てる。
そうして自由になったスペースには、無限の可能性が渦巻いています。
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