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東京バレエ団「ジゼル」感想
東京バレエ団「ジゼル」をU25シートで見ました。
タイトルロールは秋山瑛さん、アルブレヒトは秋元康臣さんです。私は2人をドン・キホーテで見て以来、大変気に入っているので、今回も大きな期待を掛けて行きました。
結果、期待以上のものを見せていただきました!!
秋山さんは、キリッとしたキトリ、透明感があったタリスマン、そして、今回の素直で愛らしいジゼル、と様々な表現を見せてくれます。どの役
「マシュー・ボーンの赤い靴」感想[ネタバレあり]
昨日は渋谷に「マシューボーンの赤い靴」”Matthew Bourne's The Red Shoes"を見に行って来ました。
マシュー・ボーンの面白さの1つとして、クラシックバレエの古典作品の新しい解釈が挙げられますが、今回は1948年の映画「赤い靴」とアンデルセン童話の「赤い靴」が基になっているとのこと。私は映画「赤い靴」についてはバレエ漫画「アラベスク」で触れられていることくらいしか知らず。
1月の振り返り。~バレエ編~【東京バレエ団・新国立劇場バレエ団他】
②東京バレエ団「ニューイヤー祝祭ガラ」 1月に見た公演の中で最も印象に残った公演です。
東京バレエ団の「セレナーデ」は2019年10月に続き2回目。今回は沖さん、中川さん、金子さんがソリスト。東京バレエ団のセレナーデはアームスの使い方が柔らかく、余韻が残るような(踊りだから残像か?)コールドバレエです。と、いうのは新国立劇場のセレナーデと比較してそう思います。お団子で踊るのが当たり前のバレエで
SPOTLIGHT プロジェクト
今私は同世代の芸術家に注目する、というのを大切にしていて。
そこでこのSPOTLIGHTプロジェクトは私の中でとても大きな意味がありました。
コロナ禍で失業、などなど大変つらいニュースが聞こえてきて、留学生の友達も、春休みに帰国したら再入国ができなくて大学院の勉強ができなくなった、という話をしていました。
私はSPOTLIGHTプロジェクトを遅まきながらtwitterで知り、インタビュー動画
バレエ作品「ドン・キホーテ」比較回想②
さてここからは新国立劇場バレエ団の「ドン・キホーテ」についてである。
改訂振付はアレクセイ・ファジェーチェフであるが、物を知らない筆者にはあまりピンと来ない。やはり元ボリショイ・バレエのダンサーであるそうだ。1960年生まれということで、ワシーリエフよりは後の世代である。
全体的なバージョンのイメージとして、「老爺に周囲が振り回される喜劇」とまとめられるかもしれない。振付の印象としては、「真面
バレエ作品「ドン・キホーテ」比較回想①
東京バレエ団と新国立劇場バレエ団の「ドン・キホーテ」を両方見ることができたわけであるし、ここで両方を比較した回想を載せておこうと思う。
今回の東京バレエ団の「ドン・キホーテ」は「ワシーリエフ版」である。ウラジーミル・ワシーリエフは30年以上にわたってボリショイ・バレエのトップダンサーとして活躍し後に振付家、ディレクターとして活動した人物である。彼は現在80歳で存命であるそうだ。彼の手によって再構
マシュー・ボーンの「ROMEO+JULIET」を見て考えたこと
昨日恵比寿ガーデンシネマまでマシュー・ボーンの「ROMEO+JULIET」を見に行ってきました。あらすじやオチは飛ばして、内容について考えたことを書きます。
私のマシュー・ボーン歴―全部で4回「ザ・カーマン」(映画)
「白鳥の湖」(オーチャード・ホールと映像)
「くるみ割り人形」(映像)
バレエ作品との対比―双方の魅力に気づかされる クラシックバレエの「ロメオとジュリエット」(マクミラン