こうべねこ

見た映画の備忘録です。 面白かったらスキしてくださいね

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最近の記事

煙突の見える場所(1953年)

五所平之助監督作。 上原謙の頼りない夫炸裂です。 奥さんは田中絹代。 田中絹代、ちょっと演技が臭いですよね…指折って数えるシーンとか。 小津安二郎とか成瀬巳喜男作品だとあんまり気にならないのですが、今回気になる…。 奥さんは再婚、旦那さんは初婚で、何となく奥さんのほうが遠慮しているのが、田中絹代と上原謙という配役からも伺えます。 夫と死に別れた田中絹代は、食べていけないから再婚したようだし。 2人は結婚しても子供を持つ余裕がなく、できないように気をつけて生活しています。

    • ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年)

      「ボヘミアン・ラプソディ」の柳の下にどじょうはいなかった…。 ホイットニーが、全くホイットニーに見えないのが致命的です…。 ナオミ・アッキーという女優さん、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」に出てたらしいです。 この人単体で見ると、それなりにキレイだし、背中や腕も鍛えられてて、決して太ってるわけじゃない。 訳じゃないけど、何かずんぐりして見える…。 ホイットニーはすごくスタイルよくて細かったので…。 衣装も、タイトなドレスやボディスーツが多く、よけいにちんちくりん

      • イーストウィックの魔女たち(1987年)

        ジャック・ニコルソン、一時代を築きましたね…。 リチャード・ギアよりはマシだけど、私には脂ぎったオッサンにしか見えないのですが…。 まあ100歩譲って、ジャック・ニコルソンをセクシーだと認めたとしても、友達の女たち3人と次々セックスして、更に3人共を妊娠させる…ってストーリーに、不快感しか感じませんでした…。 最初は不快に思っていたのに、悪魔の力で?魅力的に見えて結局ヤッちゃうとか、男に都合よすぎ…。 「夢を叶えてやっただろー」「お世話してほしいだけなんだー」とか、セックス

        • ローマの休日(1953年)

          オードリーをスターにした不朽の名作。オスカーも獲ってます。 「トランボ ハリウッドに最も嫌われた」を見た流れで見ました。 オードリーは今見てもかわいいです。 本当に、美の基準を変えましたね。60年代のツイギーも90年代のケイト・モスも、全部オードリーから始まった気がします。 スレンダーなだけでなく、バンビのような大きな瞳と伸びやかさ、そして気品。 活躍したのはハリウッドですが、やはりアメリカ人にはない洗練さです。お母さん貴族なのも関係ある? イーディス・ヘッドの衣装も素敵

          ダイナー(1982年)

          バリー・レヴィンソンのデビュー作の青春群像劇。 「セント・エルモス・ファイヤー」とカブります。 二枚目時代のミッキー・ロークが見たくて見ました。 この囁くような喋り方は、役作りなのか他の役でもこうなのか? 「フットルース」以前のケヴィン・ベーコンも出てます。 劇中時代の1950年代の映画や音楽がたくさん出てきます。 音楽はエンド・クレジットに曲名が出てましたが、映画も載せてほしかったな。 記事等調べると「1959年を完璧に再現」と書かれているのですが、今見るとめっちゃ80

          ダイナー(1982年)

          リリーのすべて(2015年)

          トランスジェンダーを描いた作品。 異性愛者のエディ・レッドメインがリリーを演じたことで物議を醸しました。 性志向が同じ人しか演じちゃいけないという論旨は最近よく聞きます。 じゃ、戦争映画で、従軍したことのない俳優は兵士役に就けないってことになるのでしょうか? ものすごく珍しい病気や境遇がテーマの映画だと、演じる人いないってことになるし…。 もちろん、同じ立ち位置の俳優が演じる機会が増えればいいと思います。 昔は、アメリカ人が目にテープ貼ったり出っ歯の入れ歯して、中国人や日本

          リリーのすべて(2015年)

          トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年)

          もしかしたら(昭和の)日本人のいちばん好きな洋画「ローマの休日」の、本当の脚本家、ダルトン・トランボさんの伝記です。 監督のジェイ・ローチ、過去の監督作品より何より、スザンナ・ホフスの旦那さんということにビックリ!バングルス、大好きだったな〜。 主役のブライアン・クランストン、私は初めて見ました。ちょっとゲイリー・オールドマンやケヴィン・クラインを彷彿とさせる、知的で飄々としたオジサンですね。 ダイアン・レインが夫を支える妻を好演しています。 少女時代のエルでファニングも

          トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年)

          憐れみの3章(2024年)

          ヨルゴス・ランティモス監督作。 3話のオムニバスで、共通の役者がそれぞれ別の人間関係の別の役を演じます。 主演はエマ・ストーン、ジェシー・プレモンス。 前作前々作と合わせて3部作ですね。 エマ・ストーンは風格すら感じます。もう単なる若手美人女優とか若手セレブではないですね。 ジェシー・プレモンスは、マット・デイモンのそっくりさん、キルスティン・ダンストの旦那さんという立ち位置を完全に抜けましたね。 顔が顔だけに、色んな役ができて得です。 「アイリッシュマン」でのマフィア役

          憐れみの3章(2024年)

          J・エドガー(2011年)

          イーストウッド監督作、ディカプリオ主演。 アカデミー賞が欲しくて、意欲的に悪役やら色々やっていたディカプリオ…懐かしい感じすらしますね。 稀代のワル、フーバー長官を、イーストウッドが描いたのですが、正直もっと突っ込んでくれたほうが面白かったかも? 映画では触れられていませんが、マフィアと癒着していたようだし…。 特殊メイク、昔に比べれば発展したことは確かですが、まだ不自然です。そこに目が行ってしまうのは、映画としては失敗ですね。 特にアーミー・ハマー…宇宙人みたいです。 特

          J・エドガー(2011年)

          めし(1951年)

          成瀬巳喜男がスランプから脱したとも言われている作品。 上原謙と原節子の若夫婦で、劇中でもしつこいくらい「美人の奥さん」と言われます。 しかし昭和の男は家族に「ありがとう」と言わないですね。家事も女がやって当然と思っているし…。 林芙美子はなぜ大阪を舞台にしたのでしょう。生命力、猥雑さ、したたかさ…そういうものが東京より強く感じられるから? 三千代のお金も時間も張り合いもない生活、三千代自身の生殺しの状況との対比が、よりくっきり対比されます。 小林桂樹はこの時代では新しい夫

          めし(1951年)

          ビートルジュース(1988年)

          ビフォー「シザーハンズ」のティム・バートン作品。 この後マイケル・キートンの「バットマン」を挟んで「シザーハンズ」で、いよいよティム・バートン大ブレイク。 ゴス・ファッションのウィノナがピカピカでかわいい! でも映画自体はちょっと見るのがツライ…マイケル・キートンのハイテンションな演技とか、ゴーストに騙された人たちのダンスとか…。 後年の「エド・ウッド」感あります。自分で動いてるよね…。 CGに頼らず(てか、まだないのか)、モーション・ピクチャー等で描かれるゴーストたちは、

          ビートルジュース(1988年)

          ブレット・トレイン(2022年)

          日本の文学作品原作、日本が舞台、日本人を含む豪華キャスト。喜んでいいはずなんだけど何かモヤモヤする映画…。 それなりに面白いんだけど…もっと面白くできたのでは?って思っちゃう…。 トンデモ新幹線でも、欧米人の思うエキゾチック・ジャパンでもいいんだけど、それにしてもこのイメージ古臭くない? 劇中に出てくるアニメ…30年前の中国のアニメ?絵柄といい、手だけパタパタうごく紙芝居みたいな動きといい…。 登場人物や時間等の紹介に英語と併記されるカタカナもダサい…。 ウォッシュレットを

          ブレット・トレイン(2022年)

          アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年)

          アラン・リックマンの遺作。 監督はアメリカの中佐役で登場していたギャヴィン・フッド。 何の予備知識もなく見始めたのですが、あまりにドキドキして、一度途中で見るのを諦めてました。 気を取り直して再チャレンジ…やっぱりドキドキして、途中意味なく立ち上がってウロウロしながら見たりしてました。 子供が出てくる話は、よけいにドキドキハラハラしますよね…。 出てくる国、組織、ドローン等実在のものです。 鳥や昆虫型の小さいドローンは、これは実際にはないだろうと見ていたら、実用化されているか

          アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年)

          山の音(1954年)

          成瀬巳喜男監督作。映画全盛期ですね。 「七人の侍」「ゴジラ」「二十四の瞳」等傑作の多い年。日本にまだテレビが存在しない時代で、制作本数も映画館数もピークの頃です。 ネタバレあります。 山村聡が、若干若いです。会社の重役ではありますが、まだ政治家や提督や大企業社長ほどの貫禄はありません。髭に若干コスプレ感があります。 原節子は、美人の若嫁役。この頃は、「空は青い」というのと同じくらい「原節子は美人」と日本国民全員が認識している時代です。劇中でも、回りの人から美人と言われて本

          山の音(1954年)

          ピアニスト(2001年)

          ドイツのミヒャエル・ハネケ監督作。主演のイザ ベル・ユペールとブノワ・マジメルと共にカンヌで三冠を達成しています。 タイトルに「ピアニスト」とつく映画は結構あり、「海の上のピアニスト」「戦場のピアニスト」等感動作品が多いです。 が、この何もつかない「ピアニスト」、かなりエグい映画なので、くれぐれも見間違えないように! イザベル・ユペール、チャレンジングな女優さんです。近親相姦やレイプがテーマの映画にも出られています。 Wikipediaに独立して「イザベル・ユペールの受賞

          ピアニスト(2001年)

          インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年)

          当時観たはずですが、全く憶えてませんでした…。 こういう原題の映画、うまく邦題つけてほしいです。「ロード・トゥ・パーディション」とか…。 アメリカンなトム・クルーズとブラピが、ヨーロピアンな印象の吸血鬼を演じる…2人の人気と共に、ギャップ萌えを狙ったキャスティングなのでしょうね。 監督のニール・ジョーダンは、2年前に「クライング・ゲーム」がヒットしたので、大物をキャスティングできたってのもあるのでしょうか。 脚本も原作者のアン・ライスが書いてます。 が、出版されてから映画化実

          インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年)