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絶対読みたい【創作大賞2024】作品

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「絶対読みたい!超楽しみ!」な創作大賞の応募作品たち。または、記事もしくはXのポストで「タグつけて応援したい!」作品。 自分用のマガジンだけど応援の意味を込めて敢えて公開中のマガ…
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2024年6月の記事一覧

レンタサイクルの彼女 (第一話)

【二十四歳の冬】  カレンダーをみて、床がもう冷たいのを感じた。彼女が家を出てから一週間…

椎名ピザ
4か月前
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創作大賞2024 | ソウアイの星①

 ああ、あの日は。  空はグレーで、体を抜けていく音は澄んでいて。  胸の奥に小さな不安…

青豆ノノ
4か月前
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さよなら炒飯!一皿目

その店だけ時給が飛びぬけて高かった。 二十八歳で職を失い、とりあえず金を稼がなくてはなら…

山羊的木村
5か月前
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【創作大賞2024/恋愛小説】眠る女 1

あらすじ 第1話  第2話 | 第3話  | 第4話  | 第5話 | 第6話|第7話| …

吉穂みらい
5か月前
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大阪城は五センチ《 1 》 【創作大賞2024】

脱いでいた服を身につけた後は、宇治のそばにいる資格をすっかり剥奪されたような気持ちにな…

ヱリ
5か月前
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黒田製作所物語 第1話 #創作大賞2024

(あらすじ)  紀元前から現代まで五千年の時を超えて人の営みを支え続ける技術が溶接である…

福島太郎
5か月前
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三年間。no+eの街の路地裏で「なんのはなしですか」と叫んでいた。

皆様ご存知の通りnoteの街の世界には、このような言葉があります。 だれもが創作をはじめ、 続けられるようにする。 この言葉を真摯に受け止め、且つ真面目に本気で力の限り三年間かけて、ありとあらゆる方法でこれを実践した話を書きます。 真実か嘘かの言及も致しません。強いて言うならば「なんのはなしですか」と感じていただければと願います。 はじまりは一つの言葉でした。「なんのはなしですか」という言葉がnoteの街の世界でタグの件数が一つもないことに気付きます。 これが約三年

それは、パクリではありません!【第1話】【全4話】

各話リンクはこちら 第2話 第3話 第4話 第1話  パクリなのか、それとも  チカチカした…

みくまゆたん
5か月前
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【連載小説】第1話 普通の高校生は人形劇の夢を見る #創作大賞2024#ファンタジー小説…

第1話  (約1700字)  日常っていうのは、つまり毎日が似たようなものってこと。毎朝同じ…

ひよこ初心者
5か月前
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「首がもげたキリン」になるまでのこと

 子どもたちを学校に送り出し、最低限の家事を済ませた後で一、二時間横になる。あれこれとや…

泥辺五郎
5か月前
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【短編集】のどに骨、胸にとげ/さいしょのおはなし 「あの子」

 仕事帰り、思いがけず空いていたバスの中で手持ち無沙汰になり、スマホでニュースサイトの流…

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空き家の子供 第1章 現在・冬(1)

あらすじ現在・冬。久しぶりに実家に帰った私(平井聡子)は、子供の頃に深い関わりのあった「…

海藤文字
5か月前
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【note創作大賞2024応募作品】Monument(第1話)

プロローグ レースのカーテンが綾なす、細波の窓辺に立てば、彼女は今日もここにいる。  鍵…

川良部逸太
5か月前
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花畑お悩み相談所 プロローグ 

プロローグ  寝る前にスマホを見ないのは、良い眠りのためのお約束だそうだ。  そう言われましても。若い頃からずっと夜型で、寝室へ向かう前に最後のメールチェックをしてしまう。退職した今でも、その習慣は変わらない。富原律子は老眼鏡をかけると、スマホの画面をタップする。  深夜のリビングに、かすかな金属音が届く。家の前の空き地に、マンション建設が始まっていて、今夜は突貫で電気工事をすると知らされていた。  律子の耳からその音がすっ、と消えた。  息は小さく、浅くなり、自分でも手が