ピザが猛烈に食べたくて仕方がない!!ストレス爆発の上で頼んだピザが想像以上においしかった話
8月下旬からメンタル面に響くような、怒涛の日々を送っていたが、気がつけばnoteを始めて一年が経った。
ここ最近書きたいことは山ほどあれど、メンタル的になかなか書く気が起きず、正直参っていたが、折角一周年を迎えたことだし、記念に書いてみようとふと思い立った。
以前ストレスの話を書いた。
これのうち、家庭にまつわることなので、夫には勿論、親友にも聞いてもらったり色々力を借りたが、私のメンタルがなかなか元に戻らず、本当に参った。
食事もあまり食べられなくなり、夫には話しているがちっとも伝わらない。
こちらも パリオリンピック辺りから、夫婦でバレーボールに釘付けになり、大してミーティングもしていなかったが、最近、目の悪い私が一生懸命作ったレジュメを「半分しか読んでいない。」といけしゃあしゃあという姿を見て、またブチギレ状態となり、「もう知らんわ!!」となっていた。(ある意味正直な面は良いところなのかも知れないが…。)
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ところで私たち夫婦は、結婚してから二人共それぞれ1年遅れで病となり、ずっと家で過ごすことが多かった。元々二人共インドア派「じっとしていたい」タイプで、「止まったら、調子が悪くなる!!」タイプではないので、そのことが超絶ストレスというわけでもないが、元気になってくると、私はたまで良いので、外食に行ったり、ぷらっと近くでいいのでドライブに行きたかった。
しかし、夫は元々実家が外食を一切しない家なのもあり、行きたがらないし、運転もあまり好きではないので、必要最低限以外出かけたがらない。
私も発症当時から数年は、外へ一人で歩いて出かけられる状態でなく、あれだけあちこち車を乗り回していたのに、その車も数年乗れなかった。
夫婦とも、完治を目指さず、生涯うまく付き合っていく病と思うことにして過ごしているが、数年かけて一時より二人共、随分良くなってきた。
コロナも気になるが、流行ってない時に少し外食やごく近くでもいいので、気分転換にドライブしたいのに、相変わらず夫は興味があるのかないのか知らないが、乗り気ではない。
夫はそれでも良いかもしれないが、さすがに私は少し出かけたくなってきた。私は今まで夫にだいぶん合わせてきたつもりなので、少しくらい私の意向に合わせて欲しい。
しかもお金の実権と買い物、少々の料理は気がつけば夫が進んでやっているので、私の得意分野を活かす機会が減り、しんどくて面倒くさい家事ばかり、こちらに回ってくる。
買い物もルーティンワークが得意な夫は、滅多に余計なものを買わない代わりに、決まったものしか買わないし、自分の好きなものを中心に買ってきて、私のは同じものばかりでほんの少し…しかも変わったものを買ってきてもらう時は、必ず画像添付か現物の空になったものを渡さないと、決まったところにしか行かないので、見つけられない。
そういうのもあり、いつも同じものばかり食べてばかりで、外食やレジャーはなし。できるだけ自分の好きなことをしてゴキゲンにいるように努めていたが、もういい加減飽きてきて、辛くなってきた。このこともメンタルが落ち込んで辛い時に、結構ボディーブローのように効いてくるので、たまったもんじゃない。
「ねぇ、暑い日も、もうすぐ落ち着くし、気分転換がてら半年に一回か、一年に一回でもいいから、美味しいもんでも食べに行かへん?ずっとじゃなくていいし、たまには弁当買っていって、どこか少し離れた公園で食べてもいいし。」
「うちにはレジャー費なんてないよ。それより将来が心配だ。」
「はぁ?レジャー費がない??何でや?そんなもん、特別会計費から別枠で少し予算組んだらええやんか!しかも毎日毎週連れていけなんで、誰も言ってない!!」
そこでまたすったもんだして、今意外な方向に話が広がり、思っても見ないことに急遽取り組まなくてはならなくなった。なんでやねん!!
それはまだ急に出た話で、何も決まっていないので、ここに記せるようなことではないので敢えて書かないが、この事に関することで私は夫と話し合っても前に進まないので、呆れてストレス爆発で、もっとおかしくなりそうだった。
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勿論、夫には普段感謝している。病を経ても,今は何とか元気にフルタイムで復帰して勤めに行ってくれてるし、有り難いことにお給料ももらって、私はそのお陰で暮らせてるし、生きている。またその感謝の言葉も毎回ではないが、タイミングを見て、夫にも伝えている。
なのに、どうして気分転換に外食に行ったり、レジャーに行ってはいけないのだろう??
わたしはネズミーランドやUSJ系も興味がないし、遊園地でも乗られるものはごくごく限られているので、そういうのに行きたいわけでもない。
ちょっといつもと違うところに買い物(ウィンドウショッピング含む)に行ったり、夫と病気前いつも行ってたラーメンチェーン店以外のものが食べたいのだ。
健康上避けてたものもあるが、たまには外食が食べたい。それがそんなにいけないことなのだろうか?
確かに私は働いていない、しがない専業主婦だ。でも専業主婦だって、気分転換したい。
今まで夫と行くのは諦めてて、両親や友人と行くことで何とかやってきていたが、いつでも皆に会えて、外食に行けるわけじゃない。これから私達の老後にも備えて、散財しない程度に生活を愉しむことも良いことではないのか??
夫はたまに旅行も若い時してたようだが、何が楽しくて生きてるんだろう?とあくまでも私目線だが不思議で仕方なかった。
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そのうち話し合っても埒があかないので、もう諦めて2~3日口を利かなかった。いくら言っても無駄だし、たまたまテレビで「ブーメラン現象」のことをやっていて参考になったからだ。
※ブーメラン現象については、詳しくはお調べ頂けると有り難い。
口を利かなくなる前に、私にお金のことや、レジャー費のことも話し合い、これから改善するということなので、様子を見ないといけないが、色々食べたいものがある中で猛烈に家に配達してもらって食べたいものが頭に浮かんだ。
…それがピザだった。私は夫と共に乳製品が基本NGなので、その手のものは食べないし、食材としても買わないが、私は大人になって一部のピザが食べられるようになった。夫が食べないのは知ったこっちゃないが、私は食べたい。
「…悪いけど、もう色々片付けやったり、アンタと話して疲れ切ってるからピザを平日昼に注文して食べたいねんけど。でないとやってられない!!」と訴えた。
「食べてください!!」
おっ、散々苦労して話し合った甲斐があったのか?あっさりOKが出た。
「じゃあ、明日注文するから!!」
と言って、そのまま寝た。
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そしてある日の昼、とうとうピザを注文すべく、スマホで検索した。
第一希望の店は残念ながら平日昼間の営業はしておらず、第二希望の店にした。以前注文したくて、何度もサイトページを見たことがあるが、決心がつかず諦めた店だ。でも今日は何があっても私は注文する!!と決めてメニューをガン見していた。
以前見た時はパソコンだったので、スマホはまた違うのか、あれからページのリニューアルがあったのか知らないが、ハーフ&ハーフもできて、選べるのが楽しい。
ワクワクしながらも、私のNG食材を抜くようにしてもらわないといけないので、気が抜けない。絶対入れてもらっては困るのが、パルメザンチーズだ。ゴーダチーズも御免被りたい。
だいたいチーズが苦手なくせに、ピザを食べようというのがそもそも無理があるのだが、チーズ感が少なく、トマトソースやカレーソースの味が濃いくて分からないものだと、美味しく食べられることが、過去実績により判明している。(ただし、体調により不可の時もあるのが、我ながら悩ましい。)
あーでもない、こーでもないとブツブツ言いながら、自分の理想のピザを作り上げて注文するのが、とてつもなく楽しかった。何しろこの店のピザはおそらく15年ぶりではなかろうか?
時間はかかったが、今まで自分なりに夫と向き合って頑張ってきたご褒美に食べるピザなので、いつも以上に気合が入っている。サイドメニューも迷ったが、滅多に注文できないので、デザートを注文した。
そしてお金を用意して、ワクワクして待っていた。
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ついに玄関のインターホンが鳴って、お待ちかねのピザが届いた!!
若いお兄ちゃんが暑い中、持ってきてくれた。いつも思うが、こういう方を含めた配達員の方のお陰で、家にいながら欲しいものが買えるので、有り難いという言葉以外見つからない。
「どうも、ありがとう!15年ぶりやから楽しみやわ!」
「え?そんなに食べてないのですか?」
「うん、前住んでたとこは歩いていける距離にお店があったんやけど、実家とかも近くにないし、なかなか頼めなくて…。」
「そうやったんスか。」
「暑い中、どうもありがとう!気を付けて帰ってね!」
「はーい!ありがとうございまーす!」と元気に帰っていった。
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一人で食べるには贅沢な金額と量だが、今日はそんなの関係ない。私自身のために思いっきりねぎらいたいのである。
フタを開けると、美味しそうなガーリックの匂いがしてきた。もうそれだけでKOしそうだ。
「いただきまーす!」と好きなテレビを見ながら口にした。
おいしい…おいしすぎるやろ!!今までの疲れやストレスが消えていくのが伝わるほど、おいしさの渦に溺れている。
「たまらんなぁ~!こっちはどう?」と言いながら、別の方を食べても、黄泉の国に行きそうだった。
ぺろっと、一般女性なら食べられないと思われる量を、あっという間に一気に食べてしまった。今日は糖質、脂質、血糖値そんなもんどうでも良かった。
ついでにデザートも食べた。そこらのケーキ屋に売ってるものに負けないおいしさだった。
食べた後、記憶がなくなった。
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夫が帰ってきても、まだ横になっていた。
「ただいま。おいしかった?」
「うん、最高やった。そうそう注文できないけど、たまにはまた注文したい。」
「それは良かったね。また注文してください。」という言葉が聞けたのも嬉しい。
自分の機嫌もだいぶん良くなっており、夫とも普通に話せた。
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この時、食べたピザを私は一生忘れないと思う。
また次回も同じものを注文してしまうかも?それもエエよなと思いながら、あのピザを思い出しながら、今でもドーパミンを放出しているらびっとなのであった。