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2023年4月の記事一覧
国や地方自治体が備えるセーフティネット
前回までに、救急車が備える水害対策についてまとめてきましたが、今回は国や地方自治体が備えるセーフティネットについて説明をしていきます。
1、災害時医療拠点の設置:
国や自治体は、災害時に備えて医療拠点を設置しています。これらの拠点では、緊急時には手術や治療が行えるような設備を整え、医療従事者を派遣することが可能です。例えば東日本大震災では、被災地に医療チームを派遣することが困難だったため、自衛
救急車が備える水害対策
前回は水害被害による医療機関への影響についてまとめました。今回は救急車が担う役割と備える水害対策について考えてみます。
救急車は、緊急時に患者を迅速かつ安全に医療施設に輸送するための専用車両で主に次のような機能があります
(救急車が担う役割・機能)
・緊急医療サービスの提供:救急医療チームによる緊急医療サービスを提供するための移動手段としての役割があり、急病や怪我、災害などの緊急事態に備え、
水害被害と医療機関への影響を考える
前回は交通インフラの水害被害により打撃をうける業界についてまとめましたが、今回は水害被害による医療機関への影響について考えてみます。
高齢者や車椅子での生活をされている場合などくるまを使って通院されている方々は、交通インフラが水害被害をうけると道路の冠水などで自力での通院が難しくなくなるだけでなく救急車が向かえなくなる場合も想定されます。またゲリラ豪雨などインフラの排水能力を超えた水害などでは消
交通インフラの水害被害により打撃をうける業界
前回は水害による交通インフラの機能不全にどう備えるかについてまとめました。今回は交通インフラの水害被害により打撃をうける業界について考えていきます。
私たち生活者への影響は大きい
水害被害によりさまざまな業界に影響が及ぶと、結果的に私たち生活者へも影響が及ぶことになります。被害をうけると言われている主な業界についてまとめましたが、影響は多岐にわたることが予想されることから、私たち生活者が自分自
水害による交通インフラの機能不全に備える(「くるま」や自転車を水害後も使えるようにしておく)
前回は水害時に「くるま」で避難することの危険性についてご紹介いたしました。今回は水害による交通インフラの機能不全にどう備えるかについて考えてみたいと思います。
水害による交通インフラの機能不全
水害など自然災害の被災地では、当然交通インフラにも水害の影響が及ぶことからさまざまな問題が発生します。例えば道路の冠水により車両が通行できなくなる、橋が流される、電柱が倒れ交通信号機が機能しなくなるなど
水害時「くるま」で避難する危険性について考える
前回は豪雨災害での「内水氾濫」による「くるま」への具体的な影響と避難渋滞の危険性についてご紹介しました。今回は水害時に「くるま」で避難する危険性について考えてみたいと思います。
水害時に「くるま」で避難する危険性
水害時にくるまで避難することは、決して珍しいことではありません。家族全員が一度に避難することの利便性や荷物を積んで目的地まで最短距離で移動できる機動性を考えると選択肢の一つでもあるよ
水の侵入によって発生する「くるま」の水害被害
前回は豪雨水害に伴い「内水氾濫」が発生した2つの事例で「くるま」にも影響を与えた事例をご紹介いたしました。今回は「くるま」への具体的な影響について考えていきたいと思います。
くるまが冠水することで発生する水害被害
内水氾濫などである一定の水位まで冠水すると、くるまは水没してしまいます。一般的には水位が50センチメートル以上になると動かなくなることが多いといわれています。まずエンジンや電気系統に
豪雨水害でも備えがあれば防げることがある(内水氾濫のケース)
前回まで全5回にわたって自然災害件数と世界や日本で影響の大きかった水害事例についてご紹介してきました。今回は豪雨水害に伴い「内水氾濫」が発生した2つの事例をあげ、「くるま」への影響について考えていきたいと思います。
内水氾濫とは、河川や湖沼などの「内水」が氾濫し周辺地域が水没する現象で、主に排水機能が低下しているために起こる被害です。排水機能が低下する原因は土地利用の変化や建築物の増加による水の
日本での豪雨水害事例(その2)
前回に続いて、3つめの事例をご紹介いたします。
事例3:2021年7月西日本豪雨
2021年7月の西日本を中心とした豪雨により、広島、愛媛、香川、岡山、福岡、佐賀、長崎などの地域で甚大な被害が発生しました。福岡県では道路が冠水し車両が立ち往生するなどの被害が発生し約1,000台の車両が水没したといわれています。被害面積は広範囲にわたり広島県と岡山県を中心に約1万ヘクタール以上が水没、多数の住宅
日本での豪雨水害事例(その1)
前回まで、水害被害の影響が大きかった世界での事例を紹介をいたしました。今回は水害被害の影響が大きかった日本での事例をご紹介いたします。
事例1:2012年7月九州北部豪雨(熊本広域大水害)
2012年7月、九州を中心に豪雨が発生し、佐賀県、福岡県、大分県、熊本県などで道路の冠水、多数の住宅・店舗や農地の浸水、土砂崩れによる道路や橋の寸断など大規模な被害が発生しました。この水害による避難者数は最
世界での洪水被害事例(その2)
前回に続いて、近年「水害」被害が大きかった事例をご紹介いたします。
事例3:2021年に中国を中心とした豪雨災害
2021年7月に中国を中心とした豪雨が発生し、広範囲にわたる浸水が発生しました。特に河南省では約300人以上が死亡し多数の住宅や店舗、数千台以上の車両が被害を受けたとされています。
河南省では、記録的な豪雨により多くの地域で洪水や地滑りが発生しました。省都郑州市では地下鉄の駅が浸
世界での豪雨水害事例(その1)
前回は地球規模での自然災害の発生件数についてまとめましたが、自然災害は「身近な現実のこと」として備えておくことが必要だということを再認識しました。今回はその自然災害の中でも近年水害被害が大きかった事例の紹介を2回にわたっていたします。
事例1:2011年タイを中心に発生した豪雨災害
2011年7月にタイを中心に発生した豪雨では約800人が死亡、被害総額は40億ドルに達しました。特にバンコク市内
地球規模で発生している自然災害の発生件数まとめ
前回は阪神淡路大震災でのエピソードにも触れ、水害被害後も「くるま」を使えるようにしておくことの大切さについてお話ししました。今回は近年世界中でどれだけの自然災害が発生しているかについて考えてみました。
(自然災害の発生件数と被害額の比較)
以下、A(1981年〜2000年)、B(2001年〜2020年)の期間で世界的に発生した自然災害の発生件数と被害額を比較しています。
(出典: Centre
温かいスープと冬の被災生活(「くるま」を水害から守ることの大切さ)
前回は「被災地の復旧段階で強いられる出来事」についてお話ししました。今回は以前もお話しした阪神淡路大震災でのエピソードにも触れ、水害被害後も「くるま」を使えるようにしておくことついて考えてみたいと思います。
水害被害後も「くるま」を使えるようにしておくことについて
阪神淡路大震災で被災地を目の当たりにしたわたしはボランティアを始めました。当時自宅だった大学の寮からバイクで20分のところにあった