日本での豪雨水害事例(その1)
前回まで、水害被害の影響が大きかった世界での事例を紹介をいたしました。今回は水害被害の影響が大きかった日本での事例をご紹介いたします。
事例1:2012年7月九州北部豪雨(熊本広域大水害)
2012年7月、九州を中心に豪雨が発生し、佐賀県、福岡県、大分県、熊本県などで道路の冠水、多数の住宅・店舗や農地の浸水、土砂崩れによる道路や橋の寸断など大規模な被害が発生しました。この水害による避難者数は最大2万人、車両への被害台数は3,500台以上あったといわれています。
事例2:2017年7月九州北部豪雨
2017年7月熊本県を中心に豪雨が発生し住宅や道路などに被害が出ました。熊本市内では多数の住宅が浸水、市内各地で道路が冠水し数百台以上の車両が被害を受けました。また熊本県人吉市では豪雨による人吉川の氾濫で市街地が冠水しました。このため道路や鉄道が寸断され被災者が孤立するという深刻な事態が発生しています。
一方佐賀県鳥栖市の浄水場では豪雨により水位が上昇し、浄水プラントやポンプ場が浸水したため、市内に供給される水がストップしてしまいました。市民には断水の苦労が長期間続いたといわれています。この豪雨水害による避難者数は約32,000人、車両の被害台数は6,000台以上あったといわれています。
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