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『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

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2023年1月の記事一覧

家庭訪問先でステーキを食べて泣いた話。

「さあさ、もう焼き上がりますんで。」 玄関で靴を脱いでいると、にこやかにそう言われた。 もう、焼き上がり、ますんで・・・? 漂う焼けるお肉の、暴力的なまでにそそられるいい匂い。お昼に食べた給食はすっかり消化し終えている。ほどよく空っぽの胃が、物欲しげにきゅるきゅる動く。 ・・・ちょうどご夕食の準備中だったのだろうか。タイミングが悪くて申し訳ない。早くお暇しなければ。 そんなことを考えながら案内されつつ、部屋に続く廊下を歩く。 「さあさ、先生、こちらです。」 そして通さ

ストウブでビーフシチューを煮込む朝

ストウブのピコ・ココット22 cm・ラウンド・バジルグリーンを購入してからもう15年くらいは過ぎたと思う。届いた時にはその重さに驚いた。 ずっしり。今でもその重さには使うたびに驚かされる。カレーやシチューやラタトゥイユ、数日かけて食べる煮込み料理を使うときには必ず使っている。とても重くて洗うのにも気合がいるので、煮込み料理以外はお手軽にフライパンで済ませてしまいがちなところ、今年はせっかくなのでストウブをもっともっと活用していきたいと急に思い立った。現在の使用頻度は月に1~

ソロ活、ススム、ススム、

ひとり行動の行動力に拍車がかかっています。 いやー、楽しくて。楽しくて。ひとり行動を楽しみ過ぎていて、果たしてこれは大丈夫なのだろうか?と、不安になってくるくらいです。 そんな矢先、「ソロ活女子のススメ」というドラマに出逢いました。ひとり行動って、ソロ活って言うんですね。(今更) 気になって観てみると、私は江口のりこさん演じる主人公:五月女恵の気持ちに共感するばかりで。そうそう!そうなの!!が止まらなくて。 結果、大丈夫だな!ひとり行動を楽しみ過ぎていても!ソロ活、楽

お父さんに

ぴょんぴょんレター、noterさんじゃないけど、いいかな? そして、宛名を伏せてって、やっぱり難しくて、ごめんなさい。 私の父は一昨年脳梗塞で亡くなりました。 大腸のポリープを取るため、1泊2日の予定で入院することになった父。 簡単な手術だからと立ち会いも見舞いもいらないと言っていた父でしたが、私としてはどちらかというと心配性の母に付き添いたくて立ち会うことにしていました。 手術はその日の午後からだったため、朝ゆっくり準備をしていると母から電話がありました。 『お父さ

もう、伝えられないんだ

本当はずっと謝りたかった。 人は永久に、謝る相手を失うことがある、映画や漫画みたいに。 そして、謝りたかった気持ちを忘れようとして生きる。 中学生の頃、頭がよくて絵もとても上手くて、生徒会会長もやっている子がいた。 頭も良くて、絵も上手くて、生徒会長もやっているのに、その子のキャラクターは何故か妹だった。人懐っこくて、コロコロ笑い、プリプリと可愛く怒る。 私はというと、一部の男子に「とき姉」と呼ばれていたので、姉御肌気質なんだわ、と調子に乗っていたのだが、すぐに「ときばあ

くつおと

小さい頃、歩くことが好きだった。 散歩が好きなわけではなく、「歩く」という行為が好きだった。もっと言えば、歩くときの靴音が好きだった。 空の青さや、小鳥のさえずりや、道端に咲く野花や、木々のざわめきや、頬をなでる風の暖かさや、景色のシークエンスや、そんなもの、年端も行かないガキんちょにとっては面白味もないただの風景だった。 僕が好きだったのは、歩くときの靴音だ。スニーカーのゴムの部分と地面との接着音が好きだった。とくにアスファルトを歩くときの音が好きだった。あの湿り気のある

晴れときどき星

ウトウトしたのは午前中、バスの中だった。 私たちの乗っている小型のマイクロバスは、山梨県の寒村地域、丹波山村に向かって国道411号を西へ走っていた。 昨今、問題となっている限界集落地域における空き家問題。人口よりも空き家の数が多くなってしまった地域もあるほど。そういった空き家の実態を調査すべくフィールドワークを行おうと言ったのは上司の田中さん。各部署から8名が駆り出され、私は広報担当として参加することとなった。そうして今回、選ばれた地域が丹波山村だった。この村は周りを山に

思いがけず、Sportsnavi(スポーツナビ)デビュー!

《連続1299日目!》 いやあ驚いた。 まさか自分の書いた記事がスポーツナビに載っているなんて。 こんなルートがあるとは知らなかったなあ。 少し前に、スマートニュースに自分の書いた記事が載っているという話を書いた。 そこでは、スマートニュースのアルゴリズムによって自分の記事をトップに載りやすいような見えるということも突き止めた。 まあでも、noteから他の媒体に自分の記事が広がって、読んでくれる人が増えるのは嬉しいことだったりする。 その後もコンスタントにスマートニ

Twitterのタイムラインに、逃げていたあの頃がよみがえる。

Twitterのタイムラインに映画の プロモーション 「そして僕は途方に暮れる」が 流れてきた。 昔聞いたことがあるタイトルと その曲と大沢誉志幸のハスキーな声が わたしの頭の中で鳴っていた。 サイトのストーリーを読んでいたら フラッシュバックしそうなエピソードが ずらりと並ぶ。 主人公は逃げて逃げて逃げまくる。 そんな逃避劇が描かれている映画。 身に覚えがあるなって思いながら あの頃のことを思い出していた。 かつてわたしはコピーライターの 専門

超激レア具材!全国を旅して見つけた「カレーおむすび」4選+おまけ

《連続1290日目!》 今日1月22日は「カレーの日」! 今から41年前の1982年の1月22日に学校給食の創立35周年を記念して、全国の小中学校にカレーライスを給食として出したことがカレーの日となった由来になっているとのこと。 そんなカレーの日にオススメしたいのが「カレーのおむすび」 子どもに人気のメニュー「カレー」と「おむすび」を一緒にして、手で持ってパクパク食べられちゃう! でも・・・ 実は、カレーのおむすびを提供しているお店って、かなり少ない。 全国のおむす

「noteとTwitter」書き続けるヒントと嬉しいことと

《連続1298日目!》 どうせなので、明日からではなく今日書いてしまおう! 本日、noteでこんなオンラインイベントをやっていたので、参加をさせてもらった。 noteとTwitterでどう話題にしてもらうか? (動画はこちら) 途中からの参加で前半部分は聞けていなかったけれど・・(すみません) ナビゲーターの徳力さんと加藤さんの軽快なクロストークの中から、いろいろな気づきを得ることができた。 noteの公式Twitterでももう少し詳しくまとめてくださったので、

ひとりのじかん

誰かにアドバイスを求めたり 幸せになるための方法を100個ネットで拾ってくるよりも まず耳を傾けなければならないのは自分の声だと言うことには、気づいている。 自分の心の声を聴くことは、習慣にならないと後回しにされ、サボってると、いつのまにか聴こえなくなる。あれ、どこいったー。 内側に向けて研ぎ澄ますことが大切だと知っていながら、つい外の世界へと救いを求めてしまうのが、不思議で面白いところ。 本当は、自分は答えを知っているんだと思う。 けど、知らないつもりで、どうしたら

いたずら電話を待っている

カチ、ガチャガチャ、カチカチカチ…。 いたずら電話なのか、受話器の向こうでガチャガチャと音がする。 無言だし、何なの? 電話の子機を、充電器にちょっと乱暴に置いた。 またしばらくして、トゥルルルルーって電話の呼び出し音。 「もしもし」というと、また、ガチャガチャ、カチカチカチカチ…。 いたずらだな。 めんどくさいなぁ。 子機の「切」を強めに押して、充電器にガツっと戻す。 5分も経たないうちに、また呼び出し音。 次は子機を耳に当て、黙ったまま様子を伺ってみた。

人生初、命がけのミッション勃発【息子夫婦と暮らす#30】

本日は心身共にヘロヘロクタクタの1日となりました。 今日は息子夫婦、タローとムーちゃんが念願の日本に旅立つ日でした。彼らの最後の日本旅はパンデミックが始まる前、2019年の秋でした。日本が大好きなムーちゃんは学生時代に日本での短期研修にも参加した経験もあり、日本には友だちもいます。パンデミック中の厳しい入国制限がやっと弱まったので、米国人のムーちゃんもやっと日本に行けると大喜び。 次の日本旅行は長めに滞在したいと、2月じゅう夫婦で東京に滞在することにしたのです。これという