![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143442492/rectangle_large_type_2_dffa279767348eabf9ae0f000c87db5d.png?width=1200)
Photo by
oh_g_chan
贅沢な時間の使い方
眠気に勝てずに窓辺で横たわり
昼下がりの猫の様に
僕もまた身体を丸めて
球体を形づくる
瞼を閉じれば柔らかな暗闇が
僕の意識を飲み込んでいく
眠気に負けてしまうまで
どうにかこうにか抵抗していた
脳みそも今じゃすっかり
頭蓋骨の中で大人しくなってしまった
よしよしそれで良いんだ
そうあればこそ浸れる快楽なのだ
堕ちて貪り尽くす贅沢な時間の到来
昼寝以上に贅沢な時間の使い方もないだろうに
誰に対して同意を得ようとしてるのか
分からない問いを一人微睡む頭の中で
繰り返していたがそれもやがてだるくなり
思考は途切れ途切れ
やがて暗闇の向こうに消えていった
手足の感覚が鈍くなっていく
身体の中のざわつきもゆっくり落ち着いていく
あぁ眠りの底に丸ごと堕ちていく感覚は
堪らなく幸せだ
時間も気にしないで良い
土曜日の午後と言うのも良い
涼やかな風が時折窓から吹き込み
柔らかく僕の身体を撫でていく
昼寝の為の理想的なシチュエーションが
全て揃ってる最高の土曜日
その昼下がり
味わう様に浸る快楽
僕の為に用意された昼寝の時間