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Photo by
noouchi
今この瞬間でしか書けないもの 1236日
重ねていくと次第に見えてくる今日の僕の脳みそ
その調子と思考の流れ
何を書こうかと自分自身に問いかけながら
思考を転がしていく
言葉に変えては打ち込んでいく
出だしが決まれば
締めの言葉は大体いつも決まっている
ゴールが見えているのならば
そこに向かってまっすぐに歩いていけば良いのに
まっすぐなだけではつまらないと勝手に
いつも歩き出す頭の中
ゴールまでのルートは決まっていないのだから
いつも思考はあっちへふらふら
こっちへふらふら
好き勝手にふらふら東方西走
目的に向かってまっすぐに歩いていくのが
苦手な僕の性格を反映した言葉の積み重ね
書いているうちに
だんだんと何が書きたかったのか
自分でも分からなくなってきて
最終的にはそもそもの帰結を捻じ曲げて
物語を締めくくると言う荒技を持ち寄る体たらく
上手くいく日もあればなかなかに
苦し紛れな感じが否めない
僕の行き当たりばったりから
生み出された想像の産物も
今この瞬間の勢いと熱量からでしか
作り出せない事を思えばすべてが僕にとって
愛おしくかけがえのないものだ
読み返せば拙かった二、三年前の文章も
その時の脳みその調子でしか書けなかった
今それを書けと言われても
書けないのだから不思議だ
自分の頭の中から生み出した筈のに
それは一度きりでしか生み出せないのだから
今日の僕の呟きもまた明日の僕からしたら
今日の僕だから書けた傑作であり
僕は僕の言葉でもって
未来の僕を驚かしてやりたい
頭の中の頼りない脳みそで思考を球状丸めては
転がし昨日の僕が書けなかった
言葉を持ち寄って明日の僕がそれを見て
唸る様な何かを今日も僕は生み出していく