LogLogue

「一人」と「一人」がゆるく集う系夫婦の徒然草     【H】夫 【W】妻

LogLogue

「一人」と「一人」がゆるく集う系夫婦の徒然草     【H】夫 【W】妻

マガジン

  • 積極財政を実現する国民運動/積極財政研究室

    積極財政を研究し、それを実現する国民運動を推進します。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめに

何を始めるにも、目的を明確にしておくのは大事だと思う。 それが「単なる気晴らし」でも、「なんだか面白そうだから」でも、だ。 手元にあるリソースは限られているので、有意義に使うことを意識したい。 そんな合理主義なのは妻の方であり、 このブログを始めようと言い出したのもわたしである。 開設の目的は以下3点に要約される。 ① 学生時代は単位や卒業・修了のため、否応なしにアウトプットの機会があったけど 社会人になってからめっきり減ったなぁと。 興味関心のインプットは継続できている

    • 【W】今後の旅行計画

      一年の中で、11月が一番好き。 徐々に空気がヒンヤリしてきて、夜が拡がり、「終わり」に近づいていく。 なぜかそこに安堵感を覚える。 日が短くなるとセロトニンの分泌が少なくなって冬季鬱になる人が 増えるような話を聞いたことがあるけれど、わたしは暗い方が落ち着く。 今日読み終えたニーチェ『この人を見よ』の「ツァラトゥストラ」章にある ディオニュソスの夜の歌が、そんな自分の嗜好に拍車をかける。 歌の主旨は他にある訳だけど、表面上の意味だけを掬って、 この数行がわたしのなかでキラキ

      • 【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(5)兵庫県知事選:最後にして最高の…

        この記事は以下の記事の続きです。 6、兵庫県知事選—ネットがマスメディアに勝った日ついに最後の選挙、兵庫県知事選だ。これはネット選挙元年の最後を飾るに相応しい選挙だったが、それを扱う前に、これまでの議論を振り返っておこう。 6-1、これまでの議論の振り返り 本シリーズでは2024年を「ネット選挙の新時代」と名づけ、その新しい時代を東京都知事選・自民党総裁選・衆議院議員総選挙と追いかけてきた。 それは都知事選の石丸伸二から始まった。多数の街頭演説を行い、それを有志に撮影

        • 【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(4)自民党総裁選から衆議院総選挙へ

          本記事は以下の記事の続きです。 5、自民党総裁選から衆議院議員総選挙へ前回は「中間考察」を挟んだことで、流れが中断してしまったので、もう一度、東京都知事選が終わったところから流れをたどり直そう。 5-1、都知事選から自民党総裁選への流れの概観 7月の東京都知事選での石丸躍進は、一方で、ネット戦略の威力を知らしめ、他方で若手への世代交代による「刷新感」の演出が重要であるとの論調を高めた。 他方の蓮舫惨敗は、4月の衆院三補選の連勝で勢いに乗っていた立憲の出鼻をくじくことと

        • 固定された記事

        はじめに

        • 【W】今後の旅行計画

        • 【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(5)兵庫県知事選:最後にして最高の…

        • 【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(4)自民党総裁選から衆議院総選挙へ

        マガジン

        • 積極財政を実現する国民運動/積極財政研究室
          10本

        記事

          【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(3)「中間考察」、そして自民党総裁選

          この記事は以下の記事の続きです。 4、中間考察から高市早苗と自民党総裁選へこの観察記のシリーズは、石丸伸二・高市早苗・玉木雄一郎・斎藤元彦と触れていく予定で、まだ石丸伸二氏しか論じていないのだが、ここで、この四人の選挙で吹いた「風」の特質について、中間考察を行っておきたい。そこから話は自然と自民党総裁選へと進むことになるからだ。 4-1、中間考察—「改革中道」がもう一つの「マス」を動かした さて、私は前回、都知事選でネット戦略を通じて躍進した石丸の選挙について、それは「

          【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(3)「中間考察」、そして自民党総裁選

          【H】兵庫県知事選 斎藤元彦再選 テレビがネットに完敗した日 「マスメディアは自身の検証報道を行い、分断の芽を摘め」

          タイトルは私なりに新聞の社説をイメージしてつけた。 さて、全国的な注目を集めた2024年11月17日投開票の兵庫県知事選は、多数のメディアが、午後8時の投票締め切りと同時に斎藤元彦前知事の当選確実を伝え、いわゆるゼロ打ちとなった。斎藤前知事がそれなりの差をつけて勝利したということになる。 私は11月16日に投稿した記事で「斎藤元彦前知事が勝利すべき」だと論じた。 その理由は、斎藤知事が失職に至るまでの過程を支配していた「斎藤悪玉論」に対して、ネットを中心に(デマ・陰謀論

          【H】兵庫県知事選 斎藤元彦再選 テレビがネットに完敗した日 「マスメディアは自身の検証報道を行い、分断の芽を摘め」

          【W】これまでのヨーロッパ旅

          休日は優雅に過ごせばいいはずなのに、 三ヶ月先まで予定を詰め込みまくっています。 せっかくのおやすみなのに、次から次にやることが迫ってきて 全然落ち着きません。どうにかしたいとは思っています…。 さて今回は、これまで訪れたヨーロッパの旅先について回想したいと思う。 わたしの初ヨーロッパは、中学三年生のとき。 住んでいた都市の姉妹協定先を訪問する文化交流の一環で、スウェーデンに行き、首都であるStockholm ストックホルムを観光させてもらった。 大学進学後、イタリアに

          【W】これまでのヨーロッパ旅

          【H】最近の「円安」から振り返る日本経済の30年(3)バブルとその崩壊—妻に伝えたい「経済」の話③

          こちらは以下の記事の続きです。 4-2、バブルとその崩壊―バランスシート不況へ日本はバブル崩壊以降、バランスシート不況に陥っていた。バランスシート不況とは何か。 バブルにおいて、企業も個人も借金をしてまで土地や株を買っていた。借金をして土地を買い、その土地の価格が高騰する。その土地を担保にしてさらに借金をして土地を買うということが行われ、皆んながそうするから、土地の値段がどんどん上がるということが生じていた。 だが、土地価格が、このように上がるから上がるというバブル状態

          【H】最近の「円安」から振り返る日本経済の30年(3)バブルとその崩壊—妻に伝えたい「経済」の話③

          LogLogueというブログ名の含意について

          LogLogueというタイトルを考えたのは、夫である私である。 logは、Blog・Vlogなど、インターネット上では主に「記録」の意味で使われる。 logueは、prologue・epilogue・dialogue・monologueなどに現れるもので、「話すこと」「談話」といった意味がある。 このnoteは、プロフィールにあるように「「一人」と「一人」がゆるく集う系夫婦の徒然草」である。 だから、まずは一人一人の生きることの軌跡の記録、logがある。 だが、「ゆ

          LogLogueというブログ名の含意について

          【H】兵庫県知事選 斎藤元彦前知事がなぜ勝利すべきなのか?斎藤前知事が「白か黒か」についての私的な論点整理

          兵庫県知事選が異様な盛り上がりを見せている。まず選挙をめぐる状況を概観し、その後、斎藤前知事が「白か黒か」という問題について考察したい。 1、兵庫県知事選をめぐる状況の概観そもそも最近のマスメディアの選挙報道は、公職選挙法を意識して公平・中立を重視するあまり、総花的で当たり障りがない。さらには、特定の陣営を有利にしたり不利にしたりする情報の報道を差し控えるなど、本末転倒、ほとんど無意味になってしまっている。なぜ無意味かといえば、そこで差し控えられたものこそが、有権者が判断の

          【H】兵庫県知事選 斎藤元彦前知事がなぜ勝利すべきなのか?斎藤前知事が「白か黒か」についての私的な論点整理

          【W】最近の推しについて

          書くのきつい〜しんどい〜頑張らなきゃ〜 と、前々回くらいに喘いでいた気がするが、 そんな心配は杞憂でした。 一度軌道に乗ったら、進む進む、筆が自分の体力を超えて進んでいく笑。 書きたいことは次々思いつくのに体が追いつかないって、 ミドサーの切なさたるや…。もう若くないと気づき始めたお年頃。 先の三投稿で、自身の関心の変遷を辿った。 現在のわたしは、ルネサンスの萌芽を見出し得る、 13,14世紀イタリアで活動した彫刻家ピサーノ父子の作品を中心として、 そのあたりの時代にどんな

          【W】最近の推しについて

          【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(2)東京都知事選

          これは以下の記事の続きです。 3、ネット選挙の新時代を開いた東京都知事選このような流れの中で、立憲民主党を離党して東京都知事選に出馬した蓮舫は、現職の小池百合子を「裏金」自民党と結びつけ、政権交代的な対決図式を演出することを選挙戦略とした。 4月の東京15区補選では、立憲の候補が小池が推した乙武洋匡を下していたこと、また、自民党のイメージ悪化や小池自身の学歴詐称疑惑の再燃もあり、選挙戦開始当初は、ひょっとすると蓮舫が女帝小池を下す、劇的な「女の戦い」が展開されるのではない

          【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(2)東京都知事選

          【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(1)都知事選前の政治状況

          2024年は政治や選挙を観察していて興味の尽きない年だ。「風」が吹くからだ。 都知事選の石丸伸二氏、自民党総裁選の高市早苗氏、総選挙の国民民主党と玉木雄一郎氏、そして、現在進行形の兵庫県知事選の斎藤元彦氏。 「風」は選挙期間中に起こり、事前の下馬評とは大きく違う結果をもたらす。それは政治の風景を変える。2024年の「風」の出どころは明らかにネットである。その新しい「風」の特質と、その帰結をどう見るべきか。この「風」を主役として、2024年の日本政治の観察記を記したい。

          【H】ネット選挙の新時代—2024年日本政治の観察記(1)都知事選前の政治状況

          【W】自分史③

          関心対象の推移について書き起こすだけのつもりが、 いつのまにやら長々と大学生〜社会人9年目の現在までを語っています。 今回が多分その最終回です。 修士課程を終え、わたしは小売の大手企業に就職した。 その会社を選んだ理由は、ずばり、 伝統工芸の大きな催事を毎年やっているから。 「工芸」という新たな関心テーマを見つけたわたしは、 心にぽっかり空いた穴を埋めるべく、過激にそのジャンルにのめり込んだ。 人事にもその熱量が伝わったのか、 希望が叶って工芸品を扱う部署で働けることとな

          【W】自分史③

          【H】トランプ当選の歴史的背景ーグローバリゼーションとポストモダン左派政治の失効

          先進国の最近の政治情勢では、いわゆる「極右」の台頭といったことが指摘される。そのひとつの象徴が2024年のアメリカ大統領選挙におけるトランプの当選である。このことの背景にあるのは何か。 一言でいえば、それはグローバリズムの巻き戻しであり、1970年代以降のいわばポストモダンな左派政治の失効と位置付けられるだろう。 このことを説明するために、歴史の針を巻き戻し、第二次世界大戦後の高度経済成長から語り始めることとしよう。 1、高度経済成長とポストモダン左派の誕生現代のいわゆ

          【H】トランプ当選の歴史的背景ーグローバリゼーションとポストモダン左派政治の失効

          【H】最近の「円安」から振り返る日本経済の30年(2) ケインズ経済学と新自由主義的な経済学—妻に伝えたい「経済」の話②

          これは前回の記事の続きです。 4、バブル崩壊・小泉構造改革・アベノミクス先の記事で確認したように、民主党への政権交代の時代、リーマン・ショック、欧州債務危機、東日本大震災などのさまざまな事象が重なり、円は1ドル75円という史上最高値をつけた。日本国内は、輸出不振、産業空洞化、輸入物価下落によるデフレ圧力のなかで「円高不況」に陥っていた。 この状況を打開するべく登場したのが「アベノミクス」だった。アベノミクスの三本の矢は「大胆な金融政策」「機動的な財政出動」「民間投資を喚起

          【H】最近の「円安」から振り返る日本経済の30年(2) ケインズ経済学と新自由主義的な経済学—妻に伝えたい「経済」の話②