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映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』ヴィム・ヴェンダース監督
戦後ドイツを代表する芸術家アンゼルム・キーファーのドキュメンタリーと言っているが、映画監督のヴィム・ヴェンダースがキーファーを素材に料理した映像作品と呼ぶ方が適切ではないか。そしてその手法は功を奏していると思う。
キーファーが自身の広大なアトリエ(むしろ倉庫)で作品制作をする様子(調べ物をする思考的作業と、巨大な作品に火を当てて焼くなど肉体労働的な作業の両方を含む)、現在のキーファーのインタビュ
「梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」ワタリウム美術館
最大6人の参加者(鑑賞者)が美術館内とその外に出るツアーに参加する「展示」。所々でパフォーマーのスタッフがガイド役となる。
普段は非公開のバックヤードにも足を踏み入れる。インスタレーションやサウンドアートの展示でもあり、パフォーマンスアートでもあり、鑑賞者が出演者にもなるイマーシブシアターのようでもある。
20分の間隔を置いて約50分の各ツアーが始まるのだが、その時間のずれをうまく利用した演出
【美術展】「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」ダイアローグ1「新たな生」崔在銀展(銀座メゾンエルメス フォーラム)
銀座メゾンエルメス フォーラムで無料で観覧できる美術展。「森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」の関連企画だが、森美術館の展示よりもこちらの展示の方が(作品数は少ないが)良質なのではないかと思った。
【出品作品】
・Jaeeun Choi《Installation View of World Underground Project - Reply from
Anna and Lawrence Halprin アンナ&ローレンス・ハルプリン
■The Breath of Dance
ミエレル・レーダーマン・ユケレス Mierle Laderman Ukeles:「メンテナンス・アート」を作る美術作家
ミエレル・レーダーマン・ユケレスは1939年アメリカ生まれ。「環境」「フェミニズム」に加えて、今なら「エッセンシャル・ワーカー」「ケア」といった言葉でも語られそうなアーティスト。《Manifesto for Maintenance Art, 1969!》では、家事労働の金銭的な対価がゼロであることも記載している。日々の生活を送る実感から、清掃など社会インフラや環境の循環を支える労働や労働者をフィー
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