LittleAutumn

舞踊(コンテンポラリーダンス、バレエ、コミュニティダンスなど)/文学(小説、英語小説・洋書)/美術(コンテンポラリーアート、西洋美術)/映画/演劇/旅行/語学(英語、フランス語、中国語) ■ダンス評.com:https://dance-review.amebaownd.com/

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視聴しながらできる!初心者OKのバレエエクササイズ動画

動きがシンプルで進行がゆったりしていて、視聴しながら一緒にできるバレエエクササイズ動画を集めました。 私のような初心者も無理なくできると思います。英語音声のものも、言葉がわからなくても見よう見まねでついていけそうです。 家や屋内で踊ったつもりになりながらエクササイズをして、運動不足を解消し、健康を保ちたいものです。 座ってできるENBの「Dance for Parkinson's Class」イングリッシュ・ナショナル・バレエによる、パーキンソン病などで体が大きく動かせ

    • 映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』ヴィム・ヴェンダース監督

      戦後ドイツを代表する芸術家アンゼルム・キーファーのドキュメンタリーと言っているが、映画監督のヴィム・ヴェンダースがキーファーを素材に料理した映像作品と呼ぶ方が適切ではないか。そしてその手法は功を奏していると思う。 キーファーが自身の広大なアトリエ(むしろ倉庫)で作品制作をする様子(調べ物をする思考的作業と、巨大な作品に火を当てて焼くなど肉体労働的な作業の両方を含む)、現在のキーファーのインタビュー、過去のインタビュー映像、中年期と子ども時代の再現映像などから構成されている。

      • 国立能楽堂2024年7月普及公演「飛越・鵺」

        狂言「飛越」は動きと言葉の繰り返しが笑いを誘う。 能「鵺」は源頼政に退治された妖怪が亡霊となって旅の僧の前に現れる話。前シテの舟人は黒い長髪で黒い装束、後シテの鵺は赤い長髪で金色の装束というのがすごくかっこいい。後シテの面は恐ろしい形相だが、自らが滅ぼされた様を舞いながら伝えるくだりなど、物悲しい。 能楽の解説を担当した表きよしさん(国士舘大学教授)の「敗者が語る勝者の栄光」の話がわかりやすくて面白かった。「能を鑑賞中に居眠りしてしまって目を覚ましたときに抱く罪悪感は能な

        • 舞台『オーランド』翻案:岩切正一郎、演出:栗山民也、主演:宮沢りえ

          ヴァージニア・ウルフの同名小説(Orlando: A Biography)を舞台化。 エリザベス朝イギリスに貴族として生まれ育ち、男性から女性へ突然変化して数百年生きる主人公のオーランド。今回の翻案では現代まで生きる。 シンプルな舞台セットに照明と音楽が冴える。実力派の個性派俳優たち5人の演技も演出も磨き抜かれている。主人公を演じる宮沢りえ以外の4人は男性で、1人数役を演じるという仕立てもよい。 宮沢りえの男性と女性としての色気がすごい。立っているだけで立ち上ってくる。

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          プッチーニ『トスカ』マウリツィオ・ベニーニ指揮、ジョイス・エル=コーリー主演(新国立劇場)

          オペラ『トスカ』を始めて見た。フィギュアスケートでよく使われる『トスカ』の曲は、第3幕の曲だったのか。 舞台美術がかなり豪華で、転換も見事。指揮者がおそらく素晴らしく、オーケストラの生演奏がとてもよかった。 トスカ役とカヴァラドッシ役の歌声はすごい。スカルピア役は直前に変更となったが、演じた歌手の声はオーケストラの音量にかき消されるときがあった。歌自体はよかったと思うので、もったいない。(これまで新国立劇場で見たオペラでは、日本の歌手にそういう人が結構いた) 最後にトス

          プッチーニ『トスカ』マウリツィオ・ベニーニ指揮、ジョイス・エル=コーリー主演(新国立劇場)

          NDT1 Japan Tour 2024 全5作品鑑賞の感想

          オランダのNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)の来日公演。2019年の横浜公演を見て以来のNDT鑑賞だった。5人の振付家による5作品が、3作品ずつ上演されており、5作品を見るには2回公演を見に行く必要がある。 「Solo Echo」クリスタル・パイト振付カンパニー キッドピボットの振付家。クリスタル・パイトの作品を見るのは「The Statement」「リヴァイザー/検察官」に続いて3作目。 夜空に散らばる満天の星空のような、あるいはきらめく水滴のような(と思ったら作

          NDT1 Japan Tour 2024 全5作品鑑賞の感想

          『饗宴/SYMPOSION』演出・振付:橋本ロマンス、音楽:篠田ミル

          橋本ロマンスさんの作品は、自身の作品としては初という『イヴ』を2019年にスパイラルホールで見ていて、印象に残っていた。プロフィールからは「駆け出し」と見えたが、作品に独自性と力があった。 ▼以前のブログで稚拙な感想を綴っていた… その翌年に、横浜ダンスコレクション2020「コンペティションII」最優秀新人賞を受賞したと知り、やっぱり、などと思っていた。 そして今回の世田谷パブリックシアターの主催公演。簡単に再演できる作品ではないと思われ、見ることができてよかった。

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          『動物たちは何をしゃべっているのか?』山極寿一、鈴木俊貴:言葉の前にあった身体/人間の認知範囲を超える動物の能力

          本書にもあるように、「人間」と「動物」を分けて考えるのはおかしなことで、人間も動物である。しかし現代社会の多くの人はそのことを忘れている。 シジュウカラをはじめとする鳥類の研究者と、ゴリラなどの類人猿の研究者による対談を記録した本。 シジュウカラは「文法」を持つ「言葉」を話すという鈴木俊貴さん。その実証法は単純なようでいて目の付け所が面白い。 山極寿一さんはゴリラと一緒に暮らしたことで有名。 2人は、動物の興味深い生態から、人間の在り方をもひも解いていく。 人類が言

          『動物たちは何をしゃべっているのか?』山極寿一、鈴木俊貴:言葉の前にあった身体/人間の認知範囲を超える動物の能力

          『地域社会圏主義』山本理顕著:「家族のカタチの多様化」「家を買えない住宅問題」「地域コミュニティーの喪失」の解決を図るプリツカー賞受賞の建築家からの提言

          戦後日本では、両親と子どもから成る核家族が持ち家を手に入れるという人生モデルを理想とし、経済活性化を目的に家の購入が推奨されてきた。一方で公営の賃貸住宅はどんどん減らされて今ではヨーロッパの国などと比べて極端に少なく、民間の賃貸住宅は高くて狭く設備もよくない。家族の在り方が多様化する中で、住宅はいまだにほぼ、ファミリータイプの広い家かワンルームマンションか、という2者択一だ。プライベート空間を重視する住宅は、戦後の人口増加政策には有利だったが、地域住民の結びつきを希薄にした。

          『地域社会圏主義』山本理顕著:「家族のカタチの多様化」「家を買えない住宅問題」「地域コミュニティーの喪失」の解決を図るプリツカー賞受賞の建築家からの提言

          「梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」ワタリウム美術館

          最大6人の参加者(鑑賞者)が美術館内とその外に出るツアーに参加する「展示」。所々でパフォーマーのスタッフがガイド役となる。 普段は非公開のバックヤードにも足を踏み入れる。インスタレーションやサウンドアートの展示でもあり、パフォーマンスアートでもあり、鑑賞者が出演者にもなるイマーシブシアターのようでもある。 20分の間隔を置いて約50分の各ツアーが始まるのだが、その時間のずれをうまく利用した演出になっている。 空間と時間を旅する。 1回券の一般2,800円で入場したが、

          「梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」ワタリウム美術館

          『からだで変わるピアノ』宇治田かおる著

          脱力して弾くようになどといわれるピアノ。しかし、どのように脱力できるのか?ピアノに弾いてもらうとは?など、ピアノ演奏時の身体の使い方について書かれた本。 心構えのような感じだが、どういうイメージを持つかによって身体の状態や動きは変わってくるので、参考にできる部分があると思う。でも実行するのは難しいのだが。

          『からだで変わるピアノ』宇治田かおる著

          【美術展】「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」ダイアローグ1「新たな生」崔在銀展(銀座メゾンエルメス フォーラム)

          銀座メゾンエルメス フォーラムで無料で観覧できる美術展。「森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」の関連企画だが、森美術館の展示よりもこちらの展示の方が(作品数は少ないが)良質なのではないかと思った。 【出品作品】 ・Jaeeun Choi《Installation View of World Underground Project - Reply from the Earth (Kynguju / Fukui) 》1986-1991

          【美術展】「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」ダイアローグ1「新たな生」崔在銀展(銀座メゾンエルメス フォーラム)

          映画『春の画 SHUNGA』/美術展示「銀座の小さな春画展」

          ドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』(監督:平田潤子)は、春画のコレクターや愛好家、研究者、アーティストらの話から、春画の多彩な世界や魅力を紹介する。 無修正で春画を映し出すため、R18指定。春画をアニメーションのように動かして、俳優の森山未來と吉田羊の詞書の朗読により、濡れ場(?)的なシーンも少しある。 美術家の横尾忠則と会田誠、作家の朝吹真理子も出演。横尾は、血のつながっていない母親が70代で亡くなったときに身に着けていた腰巻に春画がしまわれていたことに驚き、

          映画『春の画 SHUNGA』/美術展示「銀座の小さな春画展」

          Co.山田うん『ノクターン』世田谷パブリックシアター

          日本のコンテンポラリーダンスのカンパニーとしてよく知られているCo.山田うんによる新作だが、若手新人振付家の作品のようで、それでいて新鮮味は感じられず、既視感だけが残るような公演だった。以前見た規模の大きい公演とは違う魅力があったのかもしれないが、感じ取れなかった。 日程:023年12月1日(金)~ 12月3日(日) 会場:世田谷パブリックシアター 上演時間:約1時間20分(休憩なし) チケット:一般5,500円

          Co.山田うん『ノクターン』世田谷パブリックシアター

          「HANAGATA」歌舞伎町劇場:日本舞踊を邦楽の生演奏で気軽に鑑賞

          東京・新宿歌舞伎町にある、大衆演劇も上演する小規模のきれいな劇場で、日本舞踊を邦楽の生演奏で鑑賞できる。 毎週木曜に16、18、20時の3回公演。各回約1時間。チケット4000円。 日本舞踊の生の舞台を見たのはたぶん初めてだったが、楽しめた。 演奏は、能と同じ楽器もあったと思うが、もっとにぎやかな感じの演奏。歌も入る。 舞踊は2演目。演奏のみが2演目。花道でも踊る。 お囃子 長唄 舞踊 越後獅子 舞踊 鷺娘 「越後獅子」は、コミカルな感じの踊り。後半は高い下駄を履

          「HANAGATA」歌舞伎町劇場:日本舞踊を邦楽の生演奏で気軽に鑑賞

          アップデイトダンスNo.101「踊るうた3」勅使川原三郎、佐東利穂子(カラス・アパラタス)

          勅使川原三郎さんが踊る「踊るうた2」がとてもよかったので、今回も見に行った。「踊るうた」シリーズでは勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんがそれぞれソロで踊るらしい。どの回でどの方が踊るかは(おそらく)公表されておらず、勅使川原さんだといいなあと思いながら行ったのだが、佐東さんが登場。一瞬がっかりしたが、踊り出すと素晴らしくて、佐東さんの回を見られてよかったと思った。 上演後に佐東さんが「歌で踊るというより自分の身体が声として歌っている感覚になった」とおっしゃっていたが、まさにそ

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