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最近の記事

主権者教育について

私は新潟市議会主権者教育プロジェクトチームに所属しています。 中学生や高校生に議会の様子や役割を伝えるための活動を行うチームです。 「主権者」とは? これを中学生に伝えるとしたら? どのように説明すれば上手く伝わるのだろうか? 少し自問していました。 「国民主権」「主権在民」など言葉は知っているけれど、 実感として、国家の主権は国民ひとりひとり、私自身が持っている。 そのように実感している国民、 大人を含めてほとんどいないのではないでしょうか? こんな、たとえ話で説明は

    • 鋼の錬金術師 賢者の石

      小4の娘がマンガに興味を持つようになったので、 私の本棚から興味のありそうなマンガをいくつか下ろしました。 娘はまったく興味が無いようですが、 私が今、「鋼の錬金術師」を読み直しています。 (娘は「銀の匙」には興味があるようです。) 鋼の錬金術師の中では「賢者の石」がキーアイテムで、 物語の中では多数の人間の生命を原料に作られた エネルギーの塊として描かれています。 中2っぽい考え方でバカバカしいといつも思うのですが、 読み返すたびに、このような考え方が強くなります。

      • 期せずして、結果としてインクルーシブな塾

        私の塾は普通の学習塾です。 大抵、自分で普通と言うときは 自身も普通ではないと思っているのだけれど、 それでも、普通の塾のつもりです。 私の塾は同じ教室で誰もが異なった課題を学習している。 国語をしている子もいれば、算数の勉強をしている子もいる。 勉強のできる子もいるし、勉強が苦手な子もいる。 黒板に向かってみんなが同じ授業を受ける、 学校の授業のようなことはしない。 (受験前の講習ではときどきするけれど、) 私の塾は普通の塾だけれど、 不登校の子も通ってくるし、 障がい

        • 生殺与奪権を他人に握らせるな

          冬期講習中で1日中教室にいます。 繁忙期中の繁忙期なのですが、 教室にいると営業の電話がかかってくる、かかってくる。 企業の福利厚生のメニューに登録しませんか? 有料の検索サイトに上位で載せることができます。 オンラインの教材を導入しませんか? こういうのは便利なんだろうと、理解はするのだけれど、 こういう集客だったり、指導だったり、 自分の商売の重要な部分を外部に依存してしまうと もう、自分の商売じゃなくて、 下請け、ただの場所貸しになってしまうような気がして、 全部お

          自治会を通じた寄付の集金

          「困りごと、相談ください。」と看板を掲げていますので、 ときどき、相談があります。(もっと増えて欲しいのですが、) 大抵の相談は、否定せずに、ゆっくりと、状況を自分の言葉で話してもらえれば、それだけで本人の中で気持ちや状況の整理がつくようで、私が具体的に行動する前に、納得されて帰られます。具体的に行動して問題を解決していないにもかかわらず、割と喜んで、来た時よりも元気になって、(相談に来る方はこの世の終わり、みたいな顔をして来ます。もしくは、めちゃくちゃ怒って)「ありがとう

          自治会を通じた寄付の集金

          図書館は貧困から抜け出す蜘蛛の糸

          タイトルだけで、私が伝えたい内容は、ほぼ伝わる気がするのですが、 図書館がなくなったり、図書館のサービスが縮小されたりすると、 無料で知識をみにつけることや、 (図書館の本来の使い方でないことは承知していますが)無料で勉強できる環境がなくなり、困窮者が自力で貧困から抜け出せる、蜘蛛の糸のような細い、弱々しい、その僅かなチャンスさえなくなります。 私の個人的な経験の話をすると、 高校生の頃、教科の先生と合わずに授業をさぼって図書館にいても、放っておいてくれる優しさ寛容さが図

          図書館は貧困から抜け出す蜘蛛の糸

          大丈夫、あなたは成長しています。

          学校の勉強は基本的に毎年々々、毎日々々、新しい内容の勉強をします。 小学校1年生から内容は毎日々々新しく、毎日々々難しくなっていきます。 最初は100点、90点が当たり前だったテストもほとんどの子どもは、どこかの段階で100点、90点が取れなくなります。 学校の勉強は普通にしていると点数が下がるようにできているのです。 多くの子ども、親もですが、 自分は、自分の子どもは「年々勉強ができなくなっている。」 そういう錯覚に陥ります。それは錯覚です。 年々、点数は下がっているかも

          大丈夫、あなたは成長しています。

           教育の目的

          教育の目的なんて大げさなタイトルを付けましたが、 個々人の立場と状況で「教育の目的」は異なるのはあたりまえです。 例えば、国の教育の目的は 教育基本法第1条に  このように書かれています。 「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」 親としては、どうでしょう? 私は自分の子どもには、 「自立して生活するための知識、技術を身につけて欲しい。」 と望んでいます。 塾の先

           教育の目的

          倫理法人会 モーニングセミナー 原稿

          おはようございます。 本日は倫理法人会 モーニングセミナー 講師のご依頼ありがとうございます。 振り返りますと、5年前にもご依頼いただきまして、今回が2回目になります。 今日は「議員活動の抱負」と題しまして、お話をさせていただきます。 自己紹介から始めたいと思います。 昭和51年9月20日生まれ辰年です。現在46才です。 巻町役場に勤める父と幼稚園教諭の母のもとに生まれました。 父親の実家のスポーツ店で生まれました。正確には店の離れに生まれたのですが、以前選挙のプロフィー

          倫理法人会 モーニングセミナー 原稿

          江戸のインクルーシブ教育

          私の教室は「学習支援事業所 寺子屋」という名前です。 「学習塾」ではなく「寺子屋」を始めたいと名前を付けました。 小学1年生から高校生、浪人生まで クラス分けすることなく一緒に学びます。 学校では支援学級に通っている子も私の教室では一緒に学んでいます。 定額、通い放題なので、 各自が好きなときに来て、好きな勉強をして、好きなときに帰ります。 遅刻も早退も欠席も不登校も、そもそも、そういう概念がありません。 「インクルーシブ教育」という言葉を聞く機会が増えたように感じます

          江戸のインクルーシブ教育

          不登校の相談

          昨日、不登校の相談がありました。 夏休み明け、と同じくらい、 5月のこの時期に不登校の相談があります。 不登校について、私が思っていること 結論から言えば、「学校を絶対視せずに、学校も教育の手段の一つ」 そう思えれば、不登校についての悩みも少し楽になるのでは、 と私は考えています。 私のところに相談に来て、何か月か通って、 「学校が全てではない。」と理解できると、 学校に通うようになる子が多くいます。 けれど、現状は、保護者も学校も子ども自身も学校を絶対のものとして考え

          不登校の相談

          隣地の草木に困っている

          という相談がありました。行って来ました。 その方のお話では、隣地は長年放置されていて 特段植えたわけでなく、飛ばされた種から 実生で草が生え、木が生え、 その、草や木が自分の土地に入って来て毎年困っている。 隣地の所有者に相談しても、 「相談者の土地も所有者の土地も、草や木を刈ってもらってかまわない。」 という返事をされる、という。 相談者は近々、ここに自宅を新築したいと考えているので、 どうにかならないものか?という相談でした。 「相談者の土地も所有者の土地も、草や木

          隣地の草木に困っている

          高校を選ぶときに注意すること (特に進学校)

          高校入試の出願が近づいてきました。私の教室でも出願校決定の面談の時期です。 進学校と言っても、現役で東大にバンバン合格する高校から進学先が地方の私大、ほとんどは専門学校、という進学校までいろいろです。 ですから、同じ進学校を選ぶときに、考慮するべき点をいくつか書こうと思います。 進学校の高校のホームページを見ると進学実績のページがあると思います。 「この学校に入ったら大体、こういう大学に行ける。」とイメージできる参考になる資料です。 ですが、注意する点が3点かあります。

          高校を選ぶときに注意すること (特に進学校)

          クリーニングをお願いする理由

          元旦にリサイクルバンクの折込チラシを入れました。 年に3回くらい折込チラシを入れますが、 元旦のチラシの反響が一番です。 多くの問い合わせ、寄付をいただいています。 ありがとうございます。 チラシには「クリーニングをしてからお持ちください。」 と書いていますが、 ときどき、「クリーニングしてないけれど良いですか?」 と言われます。 私たちとしても、 制服などを寄付しようと連絡していただいた方に、 費用の負担をお願いするのは本当に心苦しい思いです。 また、クリーニング代の負

          クリーニングをお願いする理由

          里親の映画「育ててくれて、ありがとう」

          ネタばれを大いに含みます。 昨日、家族で「育ててくれて、ありがとう」という映画を見ました。 内容を簡潔に書くと  子どもを授かれなかった夫婦が里親として14年間育てた子どものところへ 生みの親が「一緒に暮らさない?」とやって来たが、里子は里親と暮らすことを選んだ。 という話です。 この映画の想定している観客は 里親 里親を増やしたい人(行政など) なので、「生みの親より育ての親」という結末は納得なのですが、 私が考えていたのは、全く反対のことでした。 1才~15才までわ

          里親の映画「育ててくれて、ありがとう」

          もう、なんと言っていいんでしょう

          昨日は「原発事故に関する3つの検証の説明及び意見交換会」 というものに参加していました。 もう、なんと言ったらいいんでしょうか、 もう、いろいろ残念すぎて、もう、会の最初から、もう、もう、 書いている今も、もう、もうね、 状況はかなりヤバいです。 ・新潟県民のみなさんが、なんとなく気づいていると思うのですが、「原発再稼働の結論ありき」で淡々とスケジュールがこなされています。 ・昨日の会もそのスケジュールに組み込まれていて、「県民に対して説明と意見交換を行いました。」とい

          もう、なんと言っていいんでしょう