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自治会を通じた寄付の集金

「困りごと、相談ください。」と看板を掲げていますので、
ときどき、相談があります。(もっと増えて欲しいのですが、)

大抵の相談は、否定せずに、ゆっくりと、状況を自分の言葉で話してもらえれば、それだけで本人の中で気持ちや状況の整理がつくようで、私が具体的に行動する前に、納得されて帰られます。具体的に行動して問題を解決していないにもかかわらず、割と喜んで、来た時よりも元気になって、(相談に来る方はこの世の終わり、みたいな顔をして来ます。もしくは、めちゃくちゃ怒って)「ありがとう」と言って帰られます。(何も改善していないのに)

今日の相談を要約すると、
楽ではない暮らしの中で、ガーデニングが趣味、
その趣味も、咲いた花から種を取ったり、
ホームセンターの見切り品を次シーズンの苗だと思って買う
本当にお金をかけない楽しみ方をしている。
(私は以前、園芸屋に勤めていましたが、こういう優れた園芸家ばかりだと、園芸屋は倒産します。 倒産したのだけれど、)

毎月々々の自治会が行っている寄付の集金が本当につらい。
寄付をできないわけではないが、切り詰めた生活の中から毎日
数十円、数百円とためたお金が毎月々々の集金に消えるのが本当につらい。

自宅の庭は手入れされ、いつも季節の花が咲いている。
「花を買う金があるのに、寄付する金はないのか?」
と思われるのが嫌で寄付を断れない。

そういう相談でした。
(話は90分くらいでしたが、)


私としては、
複数の選択を提示したうえで、
本人が望めば、いつでも協力します。いつでもお越しください。
と伝えて、帰したのですが、

私は自治会を通じた寄付の集金には問題があると思います。
依頼する側に「自分たちの活動は有意義だから協力するのは必然」
というような驕りがあるのじゃないかとも思います。

あなたたちの活動は、今日、私のところに相談に来られたような
人たちを助けるためにあると思います。
きっと団体の規約とか目的にはそのようなことが書かれているはずです。

あなたたちの活動を支えて欲しいという、その気持ちが
誰かを困らせていることを、もう少し自覚しないと、
何のための活動、何のための団体、ということになりかねません。
これは自戒をこめて、

相談受けながら、
「そいつ今頃、パフェとか食ってるよ」
って言葉が私の頭の中でループしてました。


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