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映画・ドラマレビュー

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#映画

映画「極道の妻たち 赫い絆」感想文

映画「極道の妻たち 赫い絆」感想文

岩下志麻主演「極道の妻たち」シリーズのなかでも最強にして最恐の姐さん「きわ」。
なぜなら、きわは父親も夫も極道。
生まれながらの極道の女なのです。
よって、どんな危ない目に遭っても「躱す」事が出来るのです。

父親の極道引退後、夫である久村(宅麻伸)が堂本組組長2代目を襲名。
夜桜の下、赤と黒の妖艶な着物姿のきわは晴れ晴れとした顔を見せます。
そんな中、敵対する三東会の組員の男(古田新太)が薬物を

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「第10回大阪韓国映画祭」に行ってきた。

「第10回大阪韓国映画祭」に行ってきた。

今年も当選!大阪韓国映画祭へ行ってきました!

いつもはグランフロント大阪のナレッジセンターで催されるのですが、今年は中崎町から南森町へとお引越しを済ませて間もない駐大阪韓国文化院で。

きれいな建物の中に映画館が入っていてびっくり!
例年より座席数は減り指定席制になりましたが、椅子の座り心地はグランフロントより良かったです。

私が観たのはこちら。

自分たちの個性を一番に考えるバンド「天の川」

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映画「新極道の妻たち 惚れたら地獄」感想文

映画「新極道の妻たち 惚れたら地獄」感想文

大阪・ミナミで小規模ながら老舗として構える御蔵組の組長の妻・芙由は、病の夫の退院を迎え、穏やかな時間を過ごしていた。
そんなひと時も束の間、快気祝いパーティーを舎弟たちと別荘で楽しんだ帰りに、突然現れたヘリコプターからの射撃を受ける。
夫は亡くなり、自分も怪我をして入院。
御蔵組が狙っていたミナミの再開発の利権をめぐり、抗争が悪化していく。

7月にBS松竹東急で放送されていた「極妻」シリーズ。

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映画「新 極道の妻たち 覚悟しいや」感想文

映画「新 極道の妻たち 覚悟しいや」感想文

舞台を愛知県に移した第6弾では一気に昭和の東映色が強くなっています。
組長役の梅宮辰夫の登場で。
また、第5弾よりさらに暴対法の影響が濃くなってきています。
濃くなったのは世相だけではなく、岩下志麻さんの存在感もさらに。
その岩下志麻さんが「姐さん」と呼ぶのが加賀まりこ。明らかに貫禄は岩下志麻さんの勝ちです。

今回は梅宮辰夫を始め、北大路欣也、中尾彬などおじさまたちがそのぽってりとしたボディを披

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映画「極道の妻たち 最後の戦い」感想文

映画「極道の妻たち 最後の戦い」感想文

何でしょう。顔面が凶器で兵器で芸術品の岩下志麻さんに頼りきりではないでしょうか、と言いたくなるほど、ストーリーがイマイチでした。というより、スロー。

これまでのシリーズ全出演中のかたせ梨乃さんは、今回は既に鬼籍に入った組長の妻で気合いの入った女性を熱演。
キャラとしては少しあさはかなところがありましたが、そこも極妻らしい味付けとして定番化されているような気さえします。

若かりし頃の石田ゆり子さ

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映画「極道の妻たち 三代目姐」感想文

映画「極道の妻たち 三代目姐」感想文

BS松竹東急の極妻特集シリーズ第3弾。
今回の姐さん役は三田佳子さんです。何と元タカラジェンヌという設定。

坂西組組長の妻である葉月(三田佳子)は、病気の夫がもう余命いくばくもない事を知る。
そんななか、舎弟の赤松(萩原健一※ショーケン)が刑期を終え出所。久しぶりに組へ戻った赤松はライバルである寺田(成田三樹夫)から時代の変化を語られ、居心地の悪さを感じ仲違いをする。

同じ頃、浮気性の夫の局部

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映画「極道の妻たちⅡ」感想文

映画「極道の妻たちⅡ」感想文

いやー、しくじった。BS松竹東急で映画「極道の妻たち」特集があるのを知ってたのに最初から観るの忘れてた〜。
いやまあ、第一弾は観ているからいいのだけど。

映画「極道の妻たち」感想文|こみこみこ #note https://note.com/komiko2018/n/n2956141f751a

第2弾の姐さんは十朱幸代さんです。
この映画が公開された頃、母が運転する車に乗って時々小学校へ行ってい

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大阪韓国映画祭 韓国映画「父親叫喚」感想文

大阪韓国映画祭 韓国映画「父親叫喚」感想文

女子大生のトイルは家庭教師のバイトをしている。生徒の男子高校生ホヨンは習っている詩をアレンジしてトイルへ愛を告白。トイルはホヨンにキスをする。コンドームが無い事を理由にホヨンはトイルとのセックスを諦める。二人は穏やかな抱擁の時間を送ろうとするが、トイルは我慢が出来なかった。
5ヶ月後、トイルのお腹は膨らみ、二人はそれぞれの両親に結婚とこれからの人生について報告する。明るく楽観的なホヨンの両親は歓迎

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韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」

韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」

1980年韓国。タクシー運転手のキム・マンソプは幼い娘との二人暮らし。生活は苦しく、大家からの風当たりも強い。ある日、マンソプは他の運転手がドイツ人記者をソウルから光州まで乗せていく話を耳にする。報酬の高さに目をつけたマンソプは、機転を利かせてその仕事を横取りする。ドイツ人記者を乗せ、ご満悦のマンソプだが二人は言葉が通じない。奇妙なやり取りを重ねながら二人は光州へ向かうが、現地へ着くとそこには殺伐

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韓国映画「金子文子と朴烈」感想文

韓国映画「金子文子と朴烈」感想文

大正末期。二十歳のアナーキスト金子文子は、ある雑誌に掲載されていた「犬ころ」という詩に感銘を受ける。
作者は、朴烈という朝鮮から来た青年だった。
文子は朴烈を訪ね、自分もアナーキストであることを告げ、同居を提案する。
「犬ころ」を読んで朴烈を訪ねてきた女は文子で8人目だった。
朴烈はつれなくするが、朝鮮人差別をする日本人に向かって本気で怒り暴れる文子を見て、心惹かれていく。
同居を開始してしばらく

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私の好きな伊丹十三映画

私の好きな伊丹十三映画

出会いは「タンポポ」。

私が中学生の時に父が単身赴任したのですが、数年後、そこを撤収した時に持って帰ってきたビデオが「タンポポ」でした。
所有者である父より姉と私がハマっちゃって。
今でも台詞を使って話すことがあります。「何かを軽いものを〜」みたいな。

時は、バブル。グルメブーム。
極めているのか嘲笑しているのか何とも軽妙洒脱。こんな映画他で見たことありません。

「お葬式」

テレビで観たよ

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韓国映画「白夜行 白い闇の中を歩く」感想文

韓国映画「白夜行 白い闇の中を歩く」感想文

元・質屋の従業員である男性が殺害された。若手刑事は捜査を進める過程で、14年前のある事件との繋がりを見つける。
彼は、その担当刑事に連絡を取ったあと、すぐに姿を消してしまう。
当時の担当刑事は、14年前の事件の関係者である男女を追い始める。
当時、少女だった女性は実業家兼教師として活躍しているのだが、少年の行方はわからない。ただ、少女の人生には常に不審な犯罪がついてまわっているのだった。

東野圭

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映画「顔」感想文(と言っても観たのは20年くらい前です)

来月後半に観劇予定だった「大阪松竹座 薫風喜劇公演おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~」が全日程中止になってしまいました。

久しぶりに藤山直美様のお芝居を観られる!思っていたので非常に残念です。5月21日開始ならコロナ考慮せずとも良くないかい?とか思うんですけど、もう決まっちゃったみたいですからね。どうしようもない。

大阪松竹座へいくのは初めてなので本当に残念!ああ、直美様補給をしようとし

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韓国映画「コインロッカーの女」感想文

コインロッカーに捨てられた少女はホームレスとして駅の中で育つ。
やがて、裏社会で生きる「母さん」(キム・ヘス)と出会い、1度捨てられるものの自力で戻り、組織の中で凶暴な少女イリョン(キム・ゴウン)として働き始める。
イリョンは借金の回収をするために、顧客のもとを訪れ、そこでその息子(パク・ボゴム)と出会う。
屈託のない笑顔で無邪気に応じる彼にイリョンは好感を持つ。
イリョンが激しい追い込みかけない

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