First memory(Hinata)07
「やっ、やったぁぁぁぁ!!!」
私は、らしくもない大声で喜びを叫んでしまった。
外の天気は、先ほどまでの悪天候が嘘だったかのように満点の星空が広がっていて、まるで私たちを祝福してくれているかのようだった。
「まだだ!! 警報はまだ鳴っている!!」
シャッターで切断されたままで未だに足を掴んでいる警備ロボの腕を投げ捨てフィリア君が叫ぶ。
「みんな、もうひと踏ん張りだ!! あそこまで走るぞ!!」
私たちはサロス君が指をさした方向。学院から少し離れた見晴らしのよい展望台の方