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小説「天蓋のジャスティスケール」完結編

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『天蓋』 は、選ばれた『選人』とそれに関わる人間しか入れない特別な場所。 選人は天蓋の奥深くに封印され、わざわいをよぶものを封じる蓋の役割を担う。 選人に選ばれてしまった不運…
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記事一覧

EP07 表と裏の対舞曲(コントルダンス)07

「……ここからどうやって……」  翌日、五人はしっかりと休息を取り。改めて天蓋跡地へとや…

EP07 表と裏の対舞曲(コントルダンス)06

「あらためて聞くけど。元々、この世界はひとつだった……と、言って君たちは信じるかい?」 …

EP07 表と裏の対舞曲(コントルダンス)05

「結論から言うわ……目の前のコニス……彼女は人じゃない」  その謎の女の発言に、その場に…

EP07 表と裏の対舞曲(コントルダンス)04

「……」 「んっ? どうした!? ゼロ!! 何故、そんな血まみれに!! まさか私の知らな…

EP07 表と裏の対舞曲(コントルダンス)03

「ここ……は?」  ソフィが辺りを見回すと、視線の先に浮いて眠っているコニスの姿が目に入…

EP07 表と裏の対舞曲(コントルダンス)02

「ねぇ、フィリア……お願い。もう私、あなたから離れたくないの……」 「……なんダ? 何故…

EP07 表と裏の対舞曲(コントルダンス)01

 青白い光を放ちつつ背中に生えるように現れた大きな九つの尻尾のようなものを鋭利な刃物のように操り、コニスが狂ったように笑い始める。  その様子を見て、ソフィは青ざめたまま硬直していた。  一方、フィリアはヒナタの方を見つめたままその場に静止している。こちらは動いてくる気配は今のところない。   「あーっははっははァ!! やーっと、主導権がアタイになったようねェ……さぁ、暴れさせてもらうわよ!! ヒャッハハハハ!!!」    さっきまでコニスだったはずの人物はまるで別の存在にで

EP 06 真実への協奏曲(コンチェルト)09

「……いきなり飛び出していったと思ったら……どういうこと? サロス?」 「どういうって……

EP 06 真実への協奏曲(コンチェルト)08

「ずいぶんと派手にやられているな」 「……あなたは……? ボクは確かサロスさんと……」 …

EP 06 真実への協奏曲(コンチェルト)07

 サロスはソフィを連れ、ヒナタの家から少し離れた所にある広い草原へとたどり着いていた。 …

EP 06 真実への協奏曲(コンチェルト)06

「それって誰か試したのか?」 「……はぁっ!?」  突拍子もない一言に思わずアーフィが声…

EP 06 真実への協奏曲(コンチェルト)05

「そぉら、行くゾォ!!」  バネのように、地面を蹴り飛ばしアーフィが二人へと急接近する。…

EP 06 真実への協奏曲(コンチェルト)04

「私たちとそっくりの人……?」  話を聞いていたヒナタがポツリと呟く。 「信じられないと…

EP 06 真実への協奏曲(コンチェルト)03

 盗賊のような者達の襲撃を受け自分たちの身に起きた不思議な力の発露に対してまだ受け止め切れない二人はそれでも情報を得るために歩みを進める。  その道中では何も起きることはなかった。  目に入る景色はこれまでとは別物で自分たちが一体どこにいるのか現段階では検討も付かない。    しばらくの後、二人は小さな集落のような場所へとたどり着く。  ポツリと幾つかの建造物が立っているがその建築方法などは想像できないものばかりだった。 「村……?」 「のようだね……入ってみよう。サロス