マガジンのカバー画像

エッセイ集

190
エッセイをまとめました。
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

SNSの功罪【エッセイ】七〇〇字

SNSの功罪【エッセイ】七〇〇字

大した数の本を読んでいないが、何度も読む価値があると思う本のひとつにこの「Think clearly」がある。この本は少なく見積もっても一般的な本の1000冊分は価値がある。だがひとつだけ注意点がある。かなり著者の主観が入っているので共感できない項目は参考程度というか無視する方がいい。それを差し引いても大変示唆に富んだ書物であることは確かだ。

さて、この本の中に冒頭の引用文が記されている。意見を

もっとみる
ワイヤレス充電器【エッセイ】四〇〇字

ワイヤレス充電器【エッセイ】四〇〇字

餃子の王将のキャンペーンでゲット。非売品。500円でスタンプ1個が貯まる。50スタンプで貰えるので25000円以上飲食しなければならない。が、ちょっとした裏技があってスタンプ2倍押しキャンペーンというのがある。それを使って少しだけ拠出金額を抑えることができた。

メルカリやヤフオクで信じられないほどの安値で取引されており悲しい限りだ。それほど、餃子の王将の人気があると言うことにしておこう。

私の

もっとみる
四股名【エッセイ】五〇〇字

四股名【エッセイ】五〇〇字

NHKの相撲中継を観ていたら「湘南乃海」という力士が出て来た。

父と観ていた。

私 「湘南乃海って音楽グループおらんかったっけ?」

父 「知らんでそんなん。こいつは神奈川県出身やから湘南の名をつけたんや。」

(グーグルで「湘南乃海 相撲」と検索して大相撲協会のHPにアクセス)

私 「湘南乃海の好きなアーティストが湘南乃海やって!やっぱりこの人、音楽グループの湘南乃海から名前とったんやで!

もっとみる
名前【エッセイ】九〇〇字

名前【エッセイ】九〇〇字

日本は名前のバリエーションが豊富な国として有名だ。私の名前など平凡だがなかなかステキな名前をつけてもらっている方がたくさんいる。

これは偏見だが。「悟」って名のやつは大体バカだ(読んでくださってるサトルさん、すみません)。

今朝、インスタのテレビのバラエティのショート動画を眺めていたら、日本に住む外国人の日本と自国の違いを面白おかしくテンポよくインタビューで回しているものを見てなかなか興味深か

もっとみる
厨二病ですか?【時事エッセイ】八〇〇字

厨二病ですか?【時事エッセイ】八〇〇字

「これで万里を見下ろす『目』と、万里をたたく『拳』の両方を我々は手中に収めた」
みなさん。これはどなたの発言だかおわかりだろうか?

なんと!隣国の朝鮮民主主義人民共和国の国務委員会委員長であられる金正恩氏のお言葉である(冗談がわからない方のために断っておくが、最上級の尊敬語を使用しているのは慇懃無礼の揶揄いである)。北朝鮮の軍事偵察衛星の打ち上げを成功したとするプロパガンダで発したとされる。

もっとみる
きりがないこと【エッセイ】七〇〇字

きりがないこと【エッセイ】七〇〇字

手塚治虫さんの鉄腕アトムに「地上最大のロボット」という人気の話がある。浦沢直樹さんが独自の解釈でプルートゥというタイトルでリメイクして話題になった。

冥王の名を冠された100万馬力のロボット・プルートは他の高性能ロボットたちに次々と戦いを挑み破壊。最後にアトムは戦うハメになる。当然なんやかやでアトムが勝利するのだが最後のオチが俊逸だ。アラブの石油王が1000万馬力のロボットを開発したっていうとこ

もっとみる
老いを感じる時【エッセイ】一〇〇〇字

老いを感じる時【エッセイ】一〇〇〇字

仏教では生理三大欲求(特に性欲)を克服することを解脱という。

キリスト教とイスラム教では生理三大欲求(特に性欲)を罪と説く。

いずれにせよ、世界三大宗教は生理三大欲求(特に性欲)を忌避する傾向にある。

道徳=宗教規範。

ということで全世界の倫理観の根底には大脳辺縁系が司るこれらの生きるために絶対必要な欲求を抑え込もうという動きがある。

大食い番組を不適切だと断罪し放送できなくしたり、寝て

もっとみる
聖徳太子【エッセイ】七〇〇字

聖徳太子【エッセイ】七〇〇字

昨日、私の中でNo.1のラーメン店・京都伏見のたみんに行ってラーメンを食べた。やはりたみんは別格のうまさだった。

実に久しぶり。もう何ヶ月も食べられなかった。店の営業時間が限られておりなかなか都合がつけられないのだ。また近々行きたい。

あまりにも安いので感謝の気持ちを込めてビール好きな店主にビールを一本差し入れる。

来店時、私ひとりだった。店主と「おお、久しぶり。珍しいな。」などと二、三言の

もっとみる
イメージとメッセージ性【エッセイ】九〇〇字

イメージとメッセージ性【エッセイ】九〇〇字

人が抱くイメージ。

例えば

「笑顔のステキな黒髪の美女は性格も美人に違いない」
「爽やかなあの青年はきっと性格も感じがいいはず」
「ダンディーなあのおじさまはきっと管理職だろう」
「あの上品なマダムはお金持ちよね、きっと」

これらは全て勝手にこちらが抱く妄想である。笑顔がステキな性格ブスも見た目爽やかなクソ野郎もダンディーな平社員も上品な貧乏人もいる。人間の本性からして悪い場合の方が断然多い

もっとみる
ガリラヤ湖と死海【エッセイ】九〇〇字

ガリラヤ湖と死海【エッセイ】九〇〇字

日曜日なのでキリスト教関係の投稿である。

今、世界中が注目するパレスチナ。パレスチナの語源はペリシテ人だ。

かの地パレスチナにガリラヤ湖と死海というふたつの大きな湖がある。ガリラヤ湖からはヨルダン川が流れ出し死海に注いでいる。死海から流れ出る川はない。不思議なことに死海はほとんど水位が変わらないそうだ。

ガリラヤ湖にはたくさんの魚がいて漁が盛んだ。

死海は塩分濃度が飽和点に達していて魚がい

もっとみる
横横のアイスコーヒー【エッセイ】一四〇〇字

横横のアイスコーヒー【エッセイ】一四〇〇字

ある真夏の朝、マクドナルドのモバイルオーダーでアイスコーヒーを注文した。

それはアイスコーヒーの容器に入ったホットコーヒーだった。駐車場に車を停めたまま注文と受け取りができる便利なサービスである。通勤途中だったが時間に余裕があったので店にクレームの電話を入れた。

持ってきたクソバイトとは別の社員だか店長だかと思しき店員が新しいアイスコーヒーを持ってきた。「こんな熱々のコーヒーをアイスコーヒーと

もっとみる
唯一相対神・ドル【エッセイ】一一〇〇字

唯一相対神・ドル【エッセイ】一一〇〇字

貨幣が人類を飛躍的に進歩させた神に代わる共通観念であるというのは私の意見ではない。「サピエンス全史」中に記述されたハラリ先生の説である。

(なんと!アマゾンアソシエイトを貼ろうと思って調べると、サピエンス全史の文庫版が上下出ているではないか!!思わずポチる)

現代社会に仲間入りするため、貨幣に価値があると信じることが第一歩である。それは我が子の成長を見ていく過程でよくわかる。

幼いこどもは紙

もっとみる
大雨【エッセイ】四〇〇字

大雨【エッセイ】四〇〇字

大雨が好きだ。かつて世界を滅ぼしたノアの洪水のような大雨が好きだ。

もちろん、私はノアと同様に方舟に乗っていて自分以外の人間が全て滅ぼされた世界を妄想する。美しい世界を想像する。

そこには意識しかない。意識の中で何だってできる。何時間でも飛んでられる。泳ぎ続けられる。

こういう風になってくらしたい。

こういう風になってくらすのに十分過ぎるくらいのお金を儲けたイラストレイターのナガノさん。い

もっとみる
海辺のカフカ【エッセイ】六〇〇字

海辺のカフカ【エッセイ】六〇〇字

嬉しいことがあった。中学二年生の次女が図書館で私が傾倒する村上春樹の「海辺のカフカ」を読んでいるらしい。

娘は学校帰り近くの図書館で勉強をしている。その合間に読むのだという。私の蔵書にある文庫版を読めばいいのに。気に入ってくれて他の村上春樹作品にもふれて欲しい。できたら長編は全て読んで感性を磨いて欲しい。

「海辺のカフカ」は主人公の田村カフカ少年と準主人公のナカタ老人の物語が交錯するも最後の最

もっとみる