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エッセイ集

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エッセイをまとめました。
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記事一覧

【エッセイ】価値の源泉(1800)

【エッセイ】価値の源泉(1800)

どんなに周りからいいよ素晴らしいよと言われてもみんなが評価していても自分には何も刺さらないものがある。

たとえば森岡毅さんの「苦しかったときの話をしよう」というビジネス書。Twitterだか何だかで「倒産寸前のUSJを立て直したあの敏腕社長の本!」という紹介を目にして2年前に購入し最初の数ページでわざとらしく表面的な記述にウンザリして積んでいた本である。

森岡さんはすごい人のようだが言語化はと

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【エッセイ】ダンディズム(1000)

【エッセイ】ダンディズム(1000)

最も幸せを感じる瞬間は子らに「お父さん」と呼ばれた時だ。

気分が絶頂の時も沈んでいる時も変わらない。

「お父さん」と子に呼んで貰うためには、当然ながら父親でなければならない。

それはとても大きな負担である。実際は負担ではないのだが言葉にすると「負担」という言い方が最も近い。または「義務」という言葉でもいいかもしれない。

大きく分けてふたつの負担がある。

①精神的負担

②物質的負担

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【エッセイ】選挙(1200)

【エッセイ】選挙(1200)

選挙のことを話題にするからには何かしらの問題点について記述してみたいところだが、そもそも選挙で投票率が低いことを嘆くのは違うように思った。

例えば、あなたは自転車に乗る際にヘルメットを被るだろうか?私は被らない。道ゆくほとんどの人が被っていない。体感で99%被っていない。

義務であるのに被らないのは罰則がないからではないだろうか。罰則がなければ面倒なことはしない。当たり前である。罰則を作れば必

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【エッセイ】人類滅亡えの強き希求(600)

【エッセイ】人類滅亡えの強き希求(600)

1990年湾岸戦争が勃発した時、小学4年生だった(はず)。

イラクがクェートに侵攻、アメリカ軍主体の多国籍軍がそれに応戦したイスラムと資本主義の戦争。

「第三次世界大戦が勃発し、日本にも核兵器が飛んで来るかもしれない」

大人たちの無責任な発言。こどもだった私は心底怯えた。クラスメイトも同様だった。

防空壕を作ろうと言う話になって男子たちで作りに行ったことがある。女の子たちはロマンがない現実

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【エッセイ】願うだけでは平和は訪れません(1000)

【エッセイ】願うだけでは平和は訪れません(1000)

今年の広島原爆の日の式典でのこども代表のスピーチが感動的だ。ぜひショート動画を見る貴重な時間を削って見て欲しい!

この式典でこどもたちのスピーチが素晴らしかったことは妻から夏に聞いていた。見るのがなぜか今になった。

世界中であきらめられている真の平和の実現。身近なところから誰かを許すことから平和がはじまるとこどもたちは言った。魂に刻み込みたい言葉だ。

だが皮肉なことに、日本人の生活を支えてい

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【エッセイ】受験勉強の効用(1000)

【エッセイ】受験勉強の効用(1000)

中学3年生の次女は高校受験のために勉強中。

塾の夏期講習に通うなど頑張っているが、夏休み明けの塾の実力テストで国語が惨敗した。論理的文章と作文が全滅だった。このままでは第一志望は愚か第二志望も厳しい。これからだが。

塾は夏期講習後も苦手科目の数学に絞り受講しているがまさか国語がこんなに酷いとは思わなかった。彼女の村上春樹作品を読み通せる読解力と受験勉強の力は全く別のようだ。

ここは20年前の

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【エッセイ】酔っ払いの戯言〜久しぶりに記憶を無くした話〜(1000)

【エッセイ】酔っ払いの戯言〜久しぶりに記憶を無くした話〜(1000)

先日、noteのある方と2回目のオフ会をした。

本稿には事象しか出てこないが、賢い人なら背景と影響を汲み取り自分で知性を磨くことができるかもしれない。

居酒屋で話をして(生ビール換算で6杯くらい飲んだ)、大阪で3番目に大きい歓楽街をブラブラした。

若い女の子たちのガールズバーなどへの違法な客引きがいるのに自転車で巡回する警察官は見向きもしなかった。やつらは全く仕事をしていなかった。少しくらい

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【エッセイ】サマーヌード(700)

【エッセイ】サマーヌード(700)

真心ブラザーズの夏の名曲「サマーヌード」

最近、自分がこどもの頃に積極的に聴いていたわけではないが、歌番組などで流れていて少しだけ聴いたことのある二番手人気歌手の歌をよく聴く。エレファントカシマシとか真心ブラザーズとか。

きっと年を重ねノスタルジーに浸りたくなっているのだろう。

真心ブラザーズのサマーヌードは、正式名称すら昨日まで知らなかった。耳に着くクセの強い、うまいんだか下手なんだかよく

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【エッセイ】ロスチャイルド財閥とくだらないお話(1000)

【エッセイ】ロスチャイルド財閥とくだらないお話(1000)

業務でミスをして、余計な時間と費用が掛かってしまう事態が発生し同僚に送った萎縮しつつある前頭葉で考えたダジャレのグループLINE↓

ロスチャイルド財閥のことを思い出したら、現時点での世界最高の資産家一族がどこか知りたくてググってみた。

米小売最大手ウォルマートを創業したウォルトン家。46兆円*相当の資産を保有しており、ウォルマート株の46%を保有しているのでその配当金だけで4000億円*以上だ

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【エッセイ】新しいノートとボールペンを買った(700)

【エッセイ】新しいノートとボールペンを買った(700)

就寝前。インスタグラムやYouTubeのショート動画を眺めているとあっという間に時間が溶けて行く。

中毒性があり貴重な時間を奪って行く。いつまでもこんなことをしてはいけない。

自分の若く美しい身体を性的に晒したり、恥を捨ててコントを披露したり。中にはグロテスクな容姿の我が子を晒すものさえいて吐き気がする。

しかし最も愚かなのはやはり消費する私だ。目は疲れ、脳は疲弊し、そして何も残らない。

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【エッセイ】真の愚か者たちとは?(1500)

【エッセイ】真の愚か者たちとは?(1500)

漫画のキャラの読書家の悪役で最もかっこいいのはサスペンスアクション漫画の金字塔「ジョジョの奇妙な冒険」(以下、「ジョジョ」)の主人公たちジョースター家の宿敵DIOだ。

「ジョジョ」を知らない方のためにジョジョのあらすじとDIOについて。私の解釈と主観添えで。

19世紀末のイギリス。主人公ジョナサン・ジョースターの家にひとりの少年がやって来るところで物語は幕を開ける。

その少年が若き日のディオ

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【エッセイ】芸術家の元教え子(1000)

【エッセイ】芸術家の元教え子(1000)

先日、学生時代に家庭教師の生徒だったギタリストの左賢志氏と居酒屋で飲んでいた。

左氏、我がエッセイに三度目の登場である。

一度目(リンクにあるサブスク、聴いてあげてください。めちゃくちゃいいです!)

二度目

左氏は勉強を教えていた小中高時代に比べたらとても明るく愛想がよくなった。ギター教室もやっていていろんな人間と付き合う内に人格が出来上がったのだろう。

こどものころの彼はほとんど無愛想

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【エッセイ】男性差別(900)

【エッセイ】男性差別(900)

以前、男性差別について書いたことがある。

2023年12月の投稿なので、丸9ヶ月前の私の考えである。

つい最近までこの記事と同じ考えだった。男女平等は謎のヒエラルキー男性優位の打開のための考えなので男性差別はあり得ないと。

しかし、よく考えると男性差別という認識が広がったのは男女平等が真に根付きつつある傾向ではあるまいか?と考え直したのである。

考えるきっかけは最近発表された焼肉チェーン牛

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【エッセイ】多様性(1000)

【エッセイ】多様性(1000)

多様性というとても便利な言葉がある。

しかし、この言葉は極めて暴力的だ。

人類の歴史は革命の歴史といっても過言ではない。

市民権の裾野が広がること。それが革命である。

現在は全ての人間に市民権が付与されている。そのためこれ以上の与えたりわけたりするものがないのである。

動物に市民権を与えようとしたクレイジーな連中もいるがほぼ失敗している。例外はヒンドゥー教の牛などあるにはあるが。

そう

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