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soulblossom
大雨【エッセイ】四〇〇字
大雨が好きだ。かつて世界を滅ぼしたノアの洪水のような大雨が好きだ。
もちろん、私はノアと同様に方舟に乗っていて自分以外の人間が全て滅ぼされた世界を妄想する。美しい世界を想像する。
そこには意識しかない。意識の中で何だってできる。何時間でも飛んでられる。泳ぎ続けられる。
こういう風になってくらしたい。
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こういう風になってくらすのに十分過ぎるくらいのお金を儲けたイラストレイターのナガノさん。いい加減、こういう風になってくらさせてあげて欲しい。出版社やグッズ関連会社が許さぬだろうが。
眠りにつく時、心騒ぐことがない時(忘れている時)はこのちいかわの最後の一コマを思い出して心の中でクスクス笑う。
お腹いっぱいになって悩みを忘れ眠る時が人生で一番幸せな時間のひとつだ。
風のない大雨の雨音を聞くと妙に安らいだ気分になる。今朝起きた時の雨音はそんなのだった。ゴルトベルク変奏曲のアリアを聴く時よりも心地よいその雨音を聴きながら、二度寝しようと思った瞬間、無情に目覚まし時計のベルが鳴るのだった。
YouTubeに奇人グレーングルド演奏の映像がありましたが、麗しい女性の映像の方がいいでしょ😆