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エッセイ集

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2023年10月の記事一覧

特異な職場・食品工場【エッセイ】六〇〇字

特異な職場・食品工場【エッセイ】六〇〇字

転職を何度かしたが食品工場(ほぼ)一筋だ。20年近くいろんな事業所を見てきたが、面白いくらいにどんなところも共通点がある。以前のエッセイでも少し触れたが。食品工場勤務の方は激しく頭を立てに振って下さると思う。私が勤めて来たのが中小企業ばかりだからかもしれない。フルオートメーションの一部上場企業の工場はきっと違うと思う。

どんな(中小企業の)食品工場にも絶対にいるパートの人種二選。

①リーダー気

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私の嫌いなもの【エッセイ】五〇〇字

私の嫌いなもの【エッセイ】五〇〇字

サウンド・オブ・ミュージック劇中の名曲に“My favorite things”がある。おっさんの嫌いなものを列記しても誰も興味がないだろうが敢えて記そう。

電車通勤はストレスにまみれた営みである。嫌いだ。

まず、ニオイ。特に、チャラチャラした若い男の無意味に甘いバニラ臭い香水には辟易する。鼻をもぎ取りたくなるほどの悪臭である。浮浪者の酸っぱい匂いも嫌だが、どちらかと言うと香水の匂いの方が嫌だ

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風刺【エッセイ】七〇〇字

風刺【エッセイ】七〇〇字

テレビドラマ「相棒」は風刺が効いていて面白い。今週から始まったシーズン22でもいきなり旧統一教会を彷彿とさせるカルト宗教の問題をピックアップしており、さすがだなと思った。

今日も性懲りもなく低俗なヤフーニュースを眺めていると、加工とメイクと強い光と半分見せる乳房で人気を取りSNSのフォロワーが何百万人のグラドルとかいう女の子が野球選手と真剣交際とか言うクソどうでもいい記事を見ていると(見んなよ)

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改訂【エッセイ】想像を絶するバカの話(800)

改訂【エッセイ】想像を絶するバカの話(800)

私の本名は「菊地」である。宛名は「菊池」とよく間違えられる。それにまつわる話。

前々職の会社はスーパースペースブラック企業。マジで質の低い人間しかいなかった。

わけのわからない専門学校を出た想像を絶するバカな娘が入社してきたのである。

そいつは私が出会った頭の悪い人(芸人のひろゆき風)の中でも空前絶後(サンシャイン池崎風)のバカだった。

誤解なきように私のバカの定義を説明しておこう。私の言

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女性を口説く有効な方法【エッセイ】九〇〇字

女性を口説く有効な方法【エッセイ】九〇〇字

少し釣りタイトルっぽくなってしまった。なんかすんません。タブレット型栄養食品のCMの注意表示みたいに先に断っておく。個人の感想であり成功を保証するわけではありません。

プレゼントは最も有効かつ誰にでもできる方法である。よっぽどのことがない限り相手が好意に気づかないことはない。

つい先日こんなことがあった。妹の息子と娘が実家に遊びに来ていた。私の娘ふたりと遊ぶために日を合わせて妹が連れて来てくれ

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永遠に生きたいか?【エッセイ】八〇〇字

永遠に生きたいか?【エッセイ】八〇〇字

朝井リョウさんの小説「正欲」の冒頭は『人は明日死なないために生きているのです』というような内容の文章ではじまる。

Audibleで聴いたのだが圧倒的だった。とても良かった。朗読がクソ下手だったが内容が良いので苦にならなかった。アマチュア作家の率直な感想として「これは勝てない、さすがプロの作家だ」と思った。

熟読派の私が一瞬で読み終わった一文小説「世界でいちばん透きとおった物語」の薄っぺらさとは

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人の意見【エッセイ】五〇〇字

人の意見【エッセイ】五〇〇字

noteの他の方の投稿を見ていると実に様々な意見がある。参考になるなと思うもの。すでに知っていること。反対意見。いろいろある。私は人の影響を受けやすい。実にいろいろあるのでふらつきそうなことも多々ある。

ただ根底にあるものをすっかり壊して従うようなことはもうやめなければいけないフェーズに来ている。正確にはもうそんなことはできない。

全てを捨てて本当に従う指標がある。聖書だ。命と聖書のどっちを取

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ハレルヤコーラス【エッセイ】八〇〇字

ハレルヤコーラス【エッセイ】八〇〇字

(画像はオリジナル。拳は次女のふざけて映ったもの。背景は礼拝堂の講壇上部)



キリスト教徒らしく日曜日なので宗教絡み(クリスチャンにとって宗教といえばキリスト教のこと)のエッセイを投稿しようと思う。意外とキリスト教絡みの投稿は反応がいい。

ヘンデル作曲の「ハレルヤコーラス」は有名だ。オラトリオ・メサイア二部最終楽章の合唱で、主イエスが十字架の死の後に復活し、天に昇られる様子を表現している。

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ひとりごつ【エッセイ】一五〇〇字

ひとりごつ【エッセイ】一五〇〇字

誰でも何でも創作物を発表できる媒体が無数と言うにはいささか語弊があるが、いくつかある。人間常々そうなのだけれども自分のいる世界が「標準」と思いがちで視野が狭くなり、頓珍漢な行動をしてしまいがちである。極偶にどこででもうまく立ち回れる器用な人が存在するがあくまでもその方の賜物(キリスト教では才能は全て神からその人に与えられたものという考え方がある。それは人が傲慢にならないためだ)だ。

私のエッセイ

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小さい男【エッセイ】一〇〇〇字

小さい男【エッセイ】一〇〇〇字

心にもう少しでいいから余裕が欲しいものである。今日は自分の器の小ささに嫌気がさす出来事があったのだ。

先ほど、いつものように脆弱なJR大阪環状線が遅れていた。その脆弱性は信じ難いものがある。1/3くらいの確率でダイヤが乱れている。

電車は遅れると当然ぎゅうぎゅうになる。あまりのストレスにマスクをつける。くさいからだ。

全然関係ないのだが「くさい」についてのかわいらしいエピソードをふたつ。「く

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穿った見方をしてしまう【エッセイ】一〇〇〇字

穿った見方をしてしまう【エッセイ】一〇〇〇字

一時期私はTwitterにハマっていた(半年前に凍結されてから発信はしていないが)。Twitterではどんどんフォロワーが増えた。Kindleを出版している人にTwitterを使って宣伝をしている人が多かった。だからなおのこと「Kindle作家」とアカウント名やプロフィールに記していれば自然とフォロワーは増えていった。また、Twitterでフォロワーを増やす技術(?)みたいなことを呟いている人が多

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三角比【エッセイ】六〇〇字

三角比【エッセイ】六〇〇字

先日、高校生の娘にLINEビデオ通話で勉強を教えていた。深いわけがあって娘とは離れ離れで(単身赴任中、週一は帰っているが)。数学の三角関数だった。

高校のちょっとした数学くらい覚えていると思ったが覚えていなかった。少しだけ悔しい気持ちになる。仕方がないので僅かに覚えていた三角比の考え方を教えておいた。

三角比をなぜ勉強しなければならないか?までは学校の授業では多分教わらない。中には教えてくれる

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テレビが嫌い【エッセイ】二五〇字

テレビが嫌い【エッセイ】二五〇字

テレビがほんまに面白くない。特に人気番組が嫌いだ。「プレバト」「格付けバトル」「なんでも鑑定団」。共通点はひとつ。価値の押し付けとランキングである。

プレバトの俳句は文章の勉強になると思って少し前まで見ていたが。何をそんなに格を付ける必要があるのだろうか?????

本来芸術というものには優劣はない。根本は人の感性の発露であるからだ。好きな人が多いものが価値があるとしたら。99%の人間には知性が

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もう日本は暴力でしか問題を解決できないかもしれない【エッセイ】五〇〇字

もう日本は暴力でしか問題を解決できないかもしれない【エッセイ】五〇〇字

明日(2023/10/13)、文部科学省からの請求により旧統一教会の解散命令が出るらしい。なぜ警察庁じゃないのかがわからんが、その辺に日本のカルトに対する認識の甘さが強くとても強く出ている。

日本は精神を大事にする国という割には、カルトや性犯罪など、根本が精神の凌辱である事件に大しての認識や罰則が激甘である。精神を蝕まれるということは肉体の破壊よりも遥かに苦痛であるにも関わらず、数値化できないと

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