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私の人生-About My Life

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私が書いてきた記事のうち「私の人生」にまつわる記事をまとめています。
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2023年11月の記事一覧

ころがらない雪だるま。

ころがらない雪だるま。

私が暮らす街は雪が積もる。

小さなころ、冬の朝に布団からドタドタと勢いよく出て、リビングの大きな窓から外をみると、世界は雪でマッシロになっていて、私たち兄妹は「わぁ〜!」と大興奮だった。

冬のとても寒い日の雪を手でさわると、まるで砂のようにサラサラしている。よくわからないけど、雪の中の水分が凍っているのか、とにかくサラサラしている。こういう日に雪玉を作っても、うまく固まらない。サラサラしている

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グーをにぎり続ける人生。

グーをにぎり続ける人生。

昨日の会食で、
60代のある経営者さんから言われた。

「イトーさん、
 グーとパーならどっちがチカラが入る?」

真剣なまなざしでそうおっしゃるので、自分の右手をグーとパーににぎってたしかめる。グッパグッパ、そりゃチカラが入るのは「グー」だ。だから答える。

「グーですね」

「そうでしょう、そうでしょう。当たり前だけど、パーよりもグーのほうがチカラが入るんですよ。だからイトーさんね」

「はい

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あと何回親に会えるのか。

あと何回親に会えるのか。

かけ算は本当にすごい。

2×2は4。9×7は63だ。義務教育で九九が登場するのは小学校2年生のときだったと思うけど、1の段から9の段までぜんぶ覚えさせられる。

足し算と引き算しかできなかった1年生が、かけ算を覚えると、計算の幅が広がる。

「こんなの勉強して何の役にたつの?」と質問するような子どもではなかったが、どんなものもいつか必ず役に立つ。知識は泉だから。



先日、関西出身の27歳の

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私だけの免許皆伝の思い出。

免許皆伝という言葉をはじめて知ったのは、小さなころに、小説『竜馬がゆく』を読んだときだったような。

あの小説の第1巻、第2巻くらいは、主人公坂本竜馬の青年期が描かれるのだが、剣術道場での話がやけに多い。その中で「免許皆伝」という言葉が出てくる。剣術における免許皆伝だ。

免許はわかるんだけど「皆伝」がよくわからない。

よくわからないんだけど、言葉の響きとしてなんだか魅力的だ。「KAIDEN」だ

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よっさんの思い出。

よっさんの思い出。

私が卒業した札幌新川高校の校訓は「開拓者たれ」である。いかにも北海道っぽい。フロンティアスピリッツを感じる。この校訓は、会社を興したいまも私のこの胸に刻まれている。

高校3年生のときの担任は吉川先生(仮名)という名前で、通称よっさんだった。よっさんは身長が190cmを超える大柄なおっさんで、当時すでに年齢は50代後半だったかと記憶している。

高校時代の私はサッカー部だったのだが、よっさんはサッ

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【仕事論】人生が永遠に続くなら。

【仕事論】人生が永遠に続くなら。

人生が永遠に続けばいいと思っているタイプだ。

永遠は無理までも、もしも人生2周目を送れたら、こんなに簡単なゲームもないのにな、と思う。

もしも永遠に生きられるようになったとしても、それはあまりにも長い(というか終わりがない)わけだから、途中で冷凍保存のようにこの身体がコールドスリープ状態に入れる技術が生まれると思う。というか、もうあるのか?

永遠に生きられるようになると困るのは「お金」の問題

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