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ぼくたちはなにで出来ているのか

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#呼吸

#370_実際に正しいからと、心に怒りがあるからの2種類です

#370_実際に正しいからと、心に怒りがあるからの2種類です

「自分が正しい、と感じる根拠には2種類あります」

「実際に正しいからと、心に怒りがあるからの2種類です」

「見分けるのにいちばん簡単な方法は、待つことです」

「10年も待てば、コップの水の波のようにいろいろおさまって透明に」

#364_自分の中に起こっている出来ごと、あるいは自分という現象は、自分の意思が届かない出来ごとの結果であることを受け入れます。

#364_自分の中に起こっている出来ごと、あるいは自分という現象は、自分の意思が届かない出来ごとの結果であることを受け入れます。

「この建物の外の音に耳を澄ませます」

「この建物の中の音に耳を澄ませます」

「この部屋の外の音に耳を澄ませます」

「自分の中の音に耳を澄ませます」

外界の音が、自分の意思が届かない出来ごとの気配であるように、自分の中の音は、自分の意思が届かない出来ごとの気配であることに気づきます。

自分の中に起こっている出来ごと、あるいは自分という現象は、自分の意思が届かない出来ごとの結果であることを受

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#353_深く安心して、いまから起こる出来ごとをすべて受け入れる準備が出来ている状態にあるひとがするような呼吸かどうか

#353_深く安心して、いまから起こる出来ごとをすべて受け入れる準備が出来ている状態にあるひとがするような呼吸かどうか

心身が深く安心して、いまから起こる出来ごとをすべて受け入れる準備が出来ている状態にあることが、呼吸を観察することでわかります。

ある種の呼吸法をのぞき、呼吸はコントロールするものではなく観察する対象。

深く安心して、いまから起こる出来ごとをすべて受け入れる準備が出来ている状態にあるひとがするような呼吸かどうか。

#351_手に入れることがゴールではなく、いらなくなることがゴール。

#351_手に入れることがゴールではなく、いらなくなることがゴール。

ケーキをひとくちだけたべようと決めて、ひとくちめを食べて、ふたくちめを我慢しているひと

ケーキのひとくちめをがまんしているひと

ケーキをそもそも必要としないひと

最も自由で、最も遠いところに到達出来るのは、ケーキを必要としないひとであり、世の中の欲求の対象のほとんどすべてはひとつめを手に入れるとふたつめが欲しくなるからひとつめを手に入れるのをやめるのがよいものであり、手に入れることではなくい

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#288_鐘の音の消失点のように、お香のかおりの消失点のように、急いでも早くならないもの、消えないように工夫することが出来ないもの、そもそも消失するのを喜んだり悲しんだりしないものとして、あなたが自分と名付けているものに向き合います

#288_鐘の音の消失点のように、お香のかおりの消失点のように、急いでも早くならないもの、消えないように工夫することが出来ないもの、そもそも消失するのを喜んだり悲しんだりしないものとして、あなたが自分と名付けているものに向き合います

「鐘の音を最後まで聴いていると消失します」

「お香のかおりを最後まで聞いていると消失します」

「鐘の音の消失点のように、お香のかおりの消失点のように、急いでも早くならないもの、消えないように工夫することが出来ないもの、そもそも消失するのを喜んだり悲しんだりしないものとして、あなたが自分と名付けているものに向き合います」

#286_出家した修行者において「いまを生きる」は「一瞬先の未来を生きない」ことでもあります

#286_出家した修行者において「いまを生きる」は「一瞬先の未来を生きない」ことでもあります

出家した修行者において「いまを生きる」は「一瞬先の未来を生きない」ことでもあります。

「一瞬先の未来に対して身構えない、受け入れる準備が出来ている」状態には、

「一瞬先の未来に起こることを知っていて、それに対して受け入れる準備が出来ている」

「一瞬先の未来に起こることを知らず、それがなんであっても受け入れる準備が出来ている」

の2種類があり、修行者は後者を。

#283_こころが波立たないように、揺さぶられないように、じっと動かずに静かに長い時間を過ごして、安心したまま、自分がなくなること

#283_こころが波立たないように、揺さぶられないように、じっと動かずに静かに長い時間を過ごして、安心したまま、自分がなくなること

「いまを生きるとか、無になるって、よくわかんないんですけど、どうしたらいいですか?」
「周りにだれもいなくて、自分のことを認識してくれる人がゼロの日が続くと、自分がだれだかわからなくなるでしょ?」
「たぶん」
「それって、ふつうにさびしくてツラいことに思えるんだけど、それがさびしくてツラい理由は、そのままにしておくと自分がなくなっちゃうかもっていう不安があるからだと思わない?」
「はあ」
「だとす

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#282_いまを生きるということは、未来を生きないということ

#282_いまを生きるということは、未来を生きないということ

「いまを生きるということは、未来を生きないということです」

「過去を生きないということだけではなくて、未来も生きない」

「日曜日の夕方に明日の仕事のことを考えてゆううつになるのをやめる、ということもそうですが」

「一瞬先の未来に対して一切の備えをしない」

「一瞬先の未来を想像しない」

「なにかのために生きておらず、なにものかである必要がなく、ただあるだけ」

#281_過去も未来も場所も自我もその意味を捨てて、限りなくいまを生きているだけの状態。

#281_過去も未来も場所も自我もその意味を捨てて、限りなくいまを生きているだけの状態。

ひとつひとつのポーズのあとに、自分で自分を癒す時間が訪れます。

身体に残るポーズの痕跡がゆっくり消えていくのを、心地よくあじわう時間。

身体や意識になにかを起こしているのではなく、ただそこに起きている出来ごとを、ただ心地よく受け入れることの出来る、心と体の関係。

過去も未来も場所も自我もその意味を捨てて、限りなく今を生きているだけの状態。自分がそうであることを、呼吸がただ示している状態。

#280_なにかを手に入れるのではなくて、自分のなかで起こっている出来ごとだけで深く満たされている状態

#280_なにかを手に入れるのではなくて、自分のなかで起こっている出来ごとだけで深く満たされている状態

「厳密にいうと、自分と向き合うということは、背伸びするのをやめるということではなく、背伸びする必要がなくなった状態の自分と対峙するということです」

「背伸びする必要がない状態は、本当は必要ないのに握りしめているものを手離した状態」

「なにかを手に入れるのではなくて、自分のなかで起こっている出来ごとだけで深く満たされている状態」

#279_肉屋さんに並んだ食肉を見て、それが自分を切って並べたのと同じものという事実に、わたしたちは拒絶反応を覚えます。

#279_肉屋さんに並んだ食肉を見て、それが自分を切って並べたのと同じものという事実に、わたしたちは拒絶反応を覚えます。

わたしたちの世界は言葉で出来ていて、わたしたちの自我も言葉で出来ています。

言葉は意味を持っていて、意味はわたしたちにとって世界がどうあって欲しいか、どうあると安心出来るか、どうあると生きていけるかのような欲求をそのまま反映します。

わたしがわたしであり続けるために、わたしを隙間なく囲んで、自我があたかも存在するかのように感じさせてくれる意味を手離すことは、自分が存在するという概念を手離すこと

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#278_出来ごとに巻き込まれて、ぐるぐる水面を見上げる視線から、状況を見渡す視線への変化。

#278_出来ごとに巻き込まれて、ぐるぐる水面を見上げる視線から、状況を見渡す視線への変化。

気持ちが揺さぶられたとき、深い呼吸が揺れを鎮めてくれることがあります。

出来ごとに巻き込まれて、ぐるぐる水面を見上げる視線から、状況を見渡す視線への変化のような。

アーサナ・セッションではこの呼吸の働きを尊重し、心地よく身をまかせます。

最後のほんの小さな揺れがゆっくり収まるのを見守り、待てばよいことを知っている状態に。

#277_外から見える自分に起こっていることではなく、外からは見えない自分の中で起こることのためだけに行じることを始めた瞬間、ヨガに。

#277_外から見える自分に起こっていることではなく、外からは見えない自分の中で起こることのためだけに行じることを始めた瞬間、ヨガに。

「たとえば、仰向けに寝て、膝を立てて、両膝を同じ方向に倒すというポーズがあります」

「膝にチカラを入れて深く倒すことも出来るし、チカラを入れずに自然に止まるところに止めておくことも出来ます」

「ヨガでは後者の選択をします」

「いつか見たことのあるヨガの写真では、とても身体の柔らかいモデルさんが、だれにも負けないくらい曲げている写真を見たことがあるかもしれません」

「でもそれをお手本に練習す

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#276_透明に澄んだ状態で自分自身に「こうあるべき」「こうあってほしい」「こう見られたい」のようなバイアスを含んだ意味づけをすることを手離して、ありのままを受け入れます。

#276_透明に澄んだ状態で自分自身に「こうあるべき」「こうあってほしい」「こう見られたい」のようなバイアスを含んだ意味づけをすることを手離して、ありのままを受け入れます。

人間はゆっくり変わります。
前に意識したときにどうだったか、覚えていないくらいゆっくり変化します。

関節や筋肉や内臓やこころは、ゆっくり時間をかけて壊れたり、ゆっくり時間をかけて良くなったりします。

変化はあまりにゆっくり過ぎて、人間はそれに気づかなかったり、気づいていても対処を後回しにします。

後回しになった関節や筋肉や内臓やこころは「うさぎとかめ」の寓話のように、知らぬ間に後戻り出来ない

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