kendeboy2673

駆け出しフリーランスエンジニアです。日々の日記を少しずつ出して、発信していこうと思ってます

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最近の記事

帰郷

祖母に会いに10年ぶりに、父の実家にはるばる1人で行ってみた。 結局実家には、ラゴスから1日半かけて着いた。 出発前に父親からは、電話越しに多少のお金を持っていてあげて喜ばせてあげてとのことだったので、急いで米ドル紙幣を持って近所の両替場に走った。 両替場とはいえ、ただの道端でハウサ民族の輩と値段交渉をするだけ。 ハウサ民族の服装は独特で、肩から足首まで伸びた綿生地の衣装とペットボトルのキャップの様に角がしっかりした帽子を被っている。 また、たまたまなのか立派なヒゲをみんな

    • 二律背反

      ナイジェリア国土は日本の2.5倍あると言われていて、当然ながら国内各地に都市が点在している。 そして、都市ごとに主要言語と民族が違う。 その都市間の移動は飛行機と車の選択肢がある。 車での移動は、エクスプレスウェイと呼ばれる高速道路を使う。 がしかし、エクスプレスという言葉とは反対に道路舗装状態は悪く、治安維持のための警察部隊による検問所が多く存在する。 検問所は、大きな木の幹や石などを置いて道路の幅を狭めている。なので所々で渋滞が起こる。 それでも隙あればドライバーたちは

      • イボランド到着

        父親の実家訪問のために、ナイジェリア東部のオニチャへラゴスからバスで12時間の移動。 本当は6~8時間で見込みを立てていたところ、出発時間の遅延と道路の凸凹と警察による検問所の多さで長引いた。 バスと言ってもハイエースでの移動。 スペースの狭さと言い、道路の凸凹といい、さすが疲労困憊。 実家に着くはずだったが、夜9時に叔父の家に着いた。 実家への旅路は2日目へ延長。 それでも、叔父の家で食べた現地家庭料理のガリとエグシスープとハイネキンビールは格別で、疲れも相まって涙がこぼ

        • 逆さの国旗

          東部イボランドからの帰りのバスの途中外を眺めていたら、中古車販売屋さんが目に入った。 お店の中古車広場の入口には国旗が4つ並んでた。イギリスに、ナイジェリア国旗にあとアメリカとなにかもうひとつ。 アメリカ国旗だけ上下逆さになってしまっていた。 あの国旗は少なくとも今日いっぱいは直されず、あのまま明日も掲げられるのだろうな。 いや、なんならもう既に何年もあぁやって飾られいたのだろう。 多分変わらない、変われない不完全さというのは人間誰にでもあって、それをも互いに受け入れるここ

        マガジン

        • 父と息子のアフリカ史
          4本

        記事

          祈り

          ナイジェリアに滞在して、約1ヶ月たった。 縁があって、ここ3週間ほどはラゴスにあるAgo地域の日本カレーを売りにしているレストランで働かせていただいている (無給です!色々現地について教えていただいたり、滞在中の身辺整理で助けてもらってもいるので何もいえないが、これははっきり言いたい。「無給です!」と。レストランについてはまた今度記事に書かせていただきます。) Ago地域での生活もだいぶ慣れて、近所の行きつけのスーパーや屋台もできたりした。そして、明日ナイジェリア東部へ約8

          引かれたネズミ

          今日は、ナイジェリア ラゴスにある西アフリカ最大のスラム街マココに行く。 マココは海へと続く湾に面した水上のスラム街で、水深4メートル程の柱の上にかろうじて家を建てて、そこに人が住んでいる。 ここの地域は元々、ナイジェリアの西海岸地域から漁師や船乗りたちが漁業目的地に住み着いたのが発端との事。 そのため、この地域では魚が安く手に入る。 とれる魚については、細かくは聞けていないがバケツいっぱいに積まれたものすごい数のナマズが取れていた。 この漁師たちは選んでここで最低限の

          引かれたネズミ

          朝食探しの散歩

          10年前、最後にナイジェリアに来た時の記憶のひとつとして食パンの美味しさが色濃く残っている。 あの重量感と甘みが強いパンを探しに、ナイジェリアについて3週間経った今、ほぼ毎日朝あのパンを探しに散歩に出かけている。 ナイジェリアの朝は、食べ物がいっぱい出てくる。特に道端の至る所に、ドーナッツやミートパイ、沖縄のサーターアンダギーに似たアカラという甘い揚げパンみたいなのが揚げたてで出てくる。 辛いソースが中に入ったバージョンもある。 また、現地仕様の激辛トマトソースパスタ、そし

          朝食探しの散歩

          舌の違い

          訳あって、ラゴスメインランドにあるとあるカレー屋さんで働くことに。 主に会計周りの管理サポートをすることに。 ナイジェリアの食事事情に疎い僕には好都合のはず。 ここのカレー屋は実は日本の某メーカーカレールーを輸入しながら、カレーを提供している。 が、しかし、いざカレーライスを頼むとかなり水っぽく、激辛。 現地仕様の料理になっている。 だけど、現地のお客さんは好んで食べて帰る。 どうやら、ご飯と一緒に食べるおかず的ポジションは全てスープと呼ばれ、水っぽいくらいが美味しく感

          仕事のあれこれ#2

          先日、同い年友達の誕生日があっておめでとうメッセージを送ったら、 気持ちはまだ23歳くらいだと返信がありました。 ものすごくわかるんだけれども、案件参画時に書く経歴書はついに経験年数5年目に突入しようとしているわけで、ある程度の社会人としての仕事への向き合い方やマナーにおいて周りから期待されるものが出てきているようにも感じる。 先に保険をかけておくようなものだが、自分はまだまだ20代の若輩者で出会ってきた先輩方や凄腕エンジニアの助けがなければ一切仕事ができない人間です。な

          仕事のあれこれ#2

          仕事のあれこれ#1

          自己紹介文に「駆け出しフリーランスエンジニア」と書いていたけど、一切仕事について書いてこなかったので、10記事目にして初めて仕事に対して思っていることを少し書いてみようかなと思って書いてみます。 先に保険をかけておくようなものだが、自分はまだまだ20代の若輩者で出会ってきた先輩方や凄腕エンジニアの助けがなければ一切仕事ができない人間です。なので、これから書くことはある意味まだまだ先の見えない不安の日記程度で読んで頂ければです。 ただ、読んでいただくからには少しでも同じような

          仕事のあれこれ#1

          溢れ出すエネルギー

          ナイジェリアについて10日が経った。 二ヶ月の滞在を予定しているので、生活をしないといけないものの、うまくいくことばかりではないし、言いたいことはたくさんある。 21時に空港へ到着し、タクシーでホテルへ向かう途中、2度警察に検問を受けボディチェックを受け素晴らしいお出迎えだと思えば、 バスに乗ったら外国人としてぼったくられかけるし、 町の電気インフラ障害が起きて1週間停電が続くし、 日曜の朝は近所の協会から流れる爆音の祈りと音楽で叩き起こされる。 親父の故郷巡りとは、自分

          溢れ出すエネルギー

          父と息子のアフリカ史#0

          2024年9月2日 午前0時 なんやかんや、チケットは取り、 昨日、と言うか今日、父親と話して、大使館の方と連絡を取り合ってもらい、明日大使館にビザ申請書類を出しに行ってきます。 今日父親と話していて、久々に高揚感を覚えた。 人に言うものでもないけど、僕は親とそこまで仲がいい訳ではない。 家族とはいえ、親子で生き方が一緒になる訳ではないし、親の望んだ道を歩めているとは言えないのはわかっている。 いや、もしかしたら僕が知らないだけで本当は一緒なのかもしれない。だから、互いに

          父と息子のアフリカ史#0

          父と息子のアフリカ史#3 「完成するアイデンティティーとビアフラ戦争」

          出発準備も大詰め。親戚に渡す土産の荷造りが実家で整い、ようやく明日ナイジェリアへ出発だ。 結局、書類準備や荷物整理等で今月は3回も週末に実家に帰った。 電車でほんの40分とはいえ、こんなに頻繁に実家に帰ることは後にも先にもないだろうと思う。 そんな出発前日の今日は実家から最寄りの駅までの道のりを、母が買い物も兼ねて送ってくれた。 母:もう最近、夜も早く寝たいのに、朝ももう少し寝ていたいのに突然お父さんに起こされて、あんたのこと心配事を聞かされるんだよ! 「今、ナイジェリア危

          父と息子のアフリカ史#3 「完成するアイデンティティーとビアフラ戦争」

          父と息子のアフリカ史#2 「イギリス探検家・宣教師達とニジェール川流域の情報戦」

          昨日、ようやくナイジェリア訪問ビザがとれた。 ビザ取得にあたり、申請書類不備があったり、タイミング等々に一悶着あったが出発前に無事取れてよかった。(言いたいことは色々あるが、これから待ち受ける旅での災難に比べればなんてことはないと思っている) ただ、父がナイジェリア出身というのにビザが必要なのはほんの少し不親切には感じた。。まあ、仕方ないけどね。。 父:イボ民族やヨルバ民族が住む南部と違い、イスラム文化圏のナイジェリア北部はそもそも、feudal systemがあった北イス

          父と息子のアフリカ史#2 「イギリス探検家・宣教師達とニジェール川流域の情報戦」

          父と息子のアフリカ史#1 「悲劇の王ジャジャの生涯」

          今日、久しぶりに実家に帰った。 僕の実家は、都内だけれども自然豊かで、9/1の今日はまだ蝉の声や、バッタ、コオロギの鳴き声がそこらじゅうに鳴り響いていた。 天気こそ良くなかったけど、 「あ、実家に帰ってきたなぁ。誰しも、実家で聴く虫の鳴き声って一番うるさくて心地いいのでは?」なんて下手なこと考えながらバス停から実家まで歩いてました。 今日は今月末、西アフリカのナイジェリアへ一人旅に出かける自分のビザ申請の進捗報告とお助け願いのため帰った。 出発までには一ヶ月を切り、チケット

          父と息子のアフリカ史#1 「悲劇の王ジャジャの生涯」

          言葉の取捨選択

          かけてもらう言葉を一つ一つ吟味して受け止めようというお話! 暑くなってきて、梅雨真っ最中の今日この頃です。 気づいたら炎上案件に巻き込まれていて、心労もあってか週末は外にも出ずひたすら家に篭りながら、途中まで観ていた「Braking Bad」と読んでた本を往復しています。 (もちろん、そうしていると何時間かに一回は平日を思い出して、急いでモニターでコードを表示して読み返したりします。炎上はまた次の記事で書こうかなと思います。) まあ家事も残タスクもあるし、でも家で休みたい

          言葉の取捨選択