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舌の違い

訳あって、ラゴスメインランドにあるとあるカレー屋さんで働くことに。

主に会計周りの管理サポートをすることに。
ナイジェリアの食事事情に疎い僕には好都合のはず。

ここのカレー屋は実は日本の某メーカーカレールーを輸入しながら、カレーを提供している。
が、しかし、いざカレーライスを頼むとかなり水っぽく、激辛。
現地仕様の料理になっている。

だけど、現地のお客さんは好んで食べて帰る。
どうやら、ご飯と一緒に食べるおかず的ポジションは全てスープと呼ばれ、水っぽいくらいが美味しく感じるらしい。

一晩寝かせてとろみが出たカレーは彼らからするとダメになったも同然との事。
とろみがある方舌に残って長く美味しく感じるのでは?と聞いてみると、とろみは美味しくないと一刀両断。

また、辛さがないと食べ物が生きている感じがしないとのこと。辛さがないと味がないも同然らしい。

言語が違えば文化・習慣が変わり、
土地が違えば舌の好みや食べ物も違うわけで、
理論的にどちらが良いかの優劣も付けられない。

「論破」という言葉が何年か前に流行ったが、
国によって通じる理論は異なり、
改めて僕の当たり前は日本でしか通じないことに気付かされた。

だからこそ、人と主張が食い違ったら自分の主張をまず疑い、相手と自分との違いに早く気づき理解できるようになりたい。

挿絵はプランテーン(バナナではない)を道端で焼いているおばちゃん。
辛いものをよく食べるものの、資源豊かなナイジェリアはどのフルーツもものすごく甘く、プランテーンは特に焼いても、揚げても美味しい。
ただ、天然植物油も豊富に取れるからか揚げ物料理が多いこの国では、焼きプランテーンの方が個人的にはおすすめ。胃もたれしないし、腹持ちが良かったです。

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