仕事のあれこれ#2
先日、同い年友達の誕生日があっておめでとうメッセージを送ったら、
気持ちはまだ23歳くらいだと返信がありました。
ものすごくわかるんだけれども、案件参画時に書く経歴書はついに経験年数5年目に突入しようとしているわけで、ある程度の社会人としての仕事への向き合い方やマナーにおいて周りから期待されるものが出てきているようにも感じる。
先に保険をかけておくようなものだが、自分はまだまだ20代の若輩者で出会ってきた先輩方や凄腕エンジニアの助けがなければ一切仕事ができない人間です。なので、これから書くことはある意味まだまだ先の見えない不安の日記程度で読んで頂ければです。
ただ、読んでいただくからには少しでも同じような境遇や悩みを抱える人の背中を押せる文になるように書く努力をします。
また、#1の延長線上で書いているため、#1も読んでもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです:
フリーランスとしての葛藤
1.責任範囲
経験年数を重ねるごとに責任が増すのに、いきなり責任範囲でつまづいているのかよと自分でもツッコミたくなります。
けれども、特定の仕事領域に足を突っ込んでいいのかたまに不安になることがあります。
フリーランスになり、外注スタッフとして参画させていただくとプロジェクトの成功に責任を持つことが多くなるように感じています。
そのため、#1で少し触れたようにそれによって自分の時間が多少増えた気はしています。
というのも、社内の人間だと、会社の成長に一社員として責任を持つことになり、プロジェクトの成功とその先の会社への利益や他スタッフの育成、外注スタッフ稼働分を含めたコスト計算、さらには会社のビジョンへの貢献が求められる。
もちろん、決して会社員は面倒臭いと言いたいわけではないし、フリーだと楽だと言いたいわけではない。なんなら、確定申告に怯えて経費計算するのも大変ですし。
ただ、一番言いたいのは会社員は大変で、個人的にものすごくリスペクトをしているということです。
1年強働けば、いやでも社内のあれこれは見えてくるものだと思います。それは外注スタッフとしてもそうです。
そうすると、目の前のやらなきゃいけないことが少しづつ自分ごとではなくなり始めてしまうこともあるのかなと思います。(もちろん立場によりますが!)
その点、ずっとプロジェクト一点を自分ごととして集中させていただくと、
ある程度自分の時間は生まれるのかなと思います。
(繰り返し保険ですが、これはプロジェクトの規模や立場にもよります!)
でも、仕事に対して個人的に想うのは、自分の仕事に価値を生むのは自分でも価値をつけるのはあくまで依頼を下さっているクライアントさんです。
なので、お客様ファーストになるつもりではないですが、クライアントさんの困っていることを解消しないと価値も生めず、つけづらくなるのかなとも思ってしまいます。
そうなると、見えてしまっている社内のあれこれやシステムのあり方、運用保守的の流れ的な部分にも気づいて、外注スタッフとしても意見共有をしたり手を回す必要がでてきます。
実際にその行動が次の継続案件につながることも多々あるかなと思います。
ただ、外部の人間としてどこまで発言するべきか、どこからを見てみぬふりをするべきなのか悩ましいところもあります。
当然ながら、生まれた自分の時間に他の案件や挑戦を組み込んでしまっているのは自分な訳で、仕事量的なバランス感覚においても頭を抱えることがあります。
人によっては、割り切って聞かれたら答えるスタンスをとる人もいて、それもありだが、クライアントから気を遣われながら仕事を依頼されることになり、ある程度実力がないとそのスタンスはできないような気がしています。
いや、書いていて思ったのですが、結論責任範囲の見極めと仕事量のバランスは会社員も同じなのでは?
会社員もみんな数あるタスクを時間内にこなして、なんとか定時で帰ろうと頑張っている訳で、人と何かを仕事をする以上責任範囲の見極めと時間のバランス感覚は働く人としてみんな悩みながら身につけていくものなのだと思います。
2.収入の不安定さ
プロジェクトや案件をこなしていると、やはり、案件の終了はやってきて継続するか否かにまだまだコントロールを持ちにくくいています。
#1で共有した初めて参画した案件について、少しお話しさせてください。
VueJSは0スタートでの参画で、お世辞にも即戦力とまではいかなくとも、英語と日本語を喋れる方をスタッフを喋れる若めの人を探していたとのこともあり、エンジニアチームの方々にはかなり良くしていただき、お互いに仕事の相性は良かったと言える仲でした。
ただ、システム改修のひと段落し、1回目のリリースが終了した段階で予算の都合もあり急遽契約終了となってしまいました。
何があろうと、予算を割いてでも欲しがられるほどの実績をプロジェクトで残せていなかった自分の責任なので、契約終了は個人的にも重く受け止めてもう少し精進しようと思っています。
ただ、やはり急遽告げられた契約終了には少し動揺はしました。
多少の生活防衛費はあったものの、メインの収入源がなくなることによる、生活の切り詰めには心労が伴う。
結果的にエージェントと相談しながら、案件退場から1ヶ月しないうちにすぐに次の案件が見つかったので良かったですが、改めて自分のスキルについて見直すきっかけになりました。
「自分のスキルで明日の飯を買う」と言葉で表せば、ただカッコよく聞こえますが、それには当たり前ながら実際に行動して表現しないといけない自律と責任が伴います。
もちろん、それはどの仕事もそうですが、案件終了をきっかけに改めて考えさせられました。(案件終了をきっかけにしてしまっている時点で考えが甘買ったと言われたら、本当にそれまでです!)
また、予算面に関して言えば、エージェントさんを介してクライアントさんの財務と相談させていただいております。
それは、目の前のタスクに集中する上で契約面を巻き取ってもらえてかなり助かっています。
ただ、見えないやり取りがあるのも事実ではあって、自分の働きに上乗せしたエージェントさん分のお金が、クライアントさんの支払い金額には発生しています。
当然ながら、行っていただいている業務や交渉に糸目をつけるつもりもなければ、気力もありません。
ただ、少しづつ個人案件としてエンジニアチームとのやりとりのみならず。クライアント企業様全体とのやりとりを直で行えるように独り立ちできるような知識とスキルをもう少しつけていきたいとは思っています。
フリーランスになってわかったこと
1.フリーとは何か
ここまで読んでいただき改めてありがとうございます!
お気づきかもしれませんが、結局のところフリーランスと謳いながら、
自分で事業を起こさない限り、会社員とは業務範囲も変わりません。
お金をもらっている以上、一任していただいている仕事やプロジェクトは自分ごとにしないといけないわけで、そうするといわゆる残業や見込み残業みたいな概念は会社員じゃなくても考えないながら仕事をしないといけません。
じゃあ、フリーランスエンジニアのフリーとはなんなのだろう?
正直なところ、僕にはまだわかっていませんし、横文字だから聞こえが良くなっているのかもしれません。
もしくは、僕が個人的に勝手に使いすぎているだけなのかもしれません。
当然ながら、リモート等場所に縛られないかと聞かれればそうではなく、プロジェクトやタスクの進行状況や、エンジニアチームのコミュニケーション状況に応じて変える必要はあります。
いつ働いてもいいかと聞かれれば、自分ごとにして働くのならそれも同様に周りの状況に応じて変える必要があるかと思います。
もっと言えば、クライアントさんのビジョンや企業理念的なものから解放されるわけではないと思います。多少、会社員とは業務範囲は変わったり、社内行事への参加はいらなくなりますが、ビジョンや企業理念的なものを知らないとクライアントさんが意図していない方向へとプロジェクト進行がされたり、ユーザーを知らずに機能開発を行ってしまうことにもつながってしまうかと思います。
その上で、まだスキルも足りずに生き急いで働いきがら、僕は「社内での昇進や終身雇用的な考え方が一切切り離された意味でのフリー」と今は考えながら仕事をしています。
2.自分の性格
先に述べた、僕は「社内での昇進や終身雇用的な考え方が一切切り離された意味でのフリー」について、この考え方が合う人と合わない人がいると思います。
周りに認めてもらいたい一心で仕事に一生懸命向き合える人には、昇進といったタイトルがあったほうがいいと思いますし、周りからの信用をエネルギーに忠実に働ける人を僕は心から尊敬しています。
もちろん、信用はないと仕事はできませんし、信用を必要としていないわけではありません。僕も喉から手が出るほど数値や役職名的な欲しいです
ただ、個人的には開発した機能が結果的に、クライアント企業の別部署スタッフ、もしくは営業チームとエンドユーザーさんのお悩み・手間解消につながって喜んでもらうことを想像することの方が、個人的にはモチベーションにつながっています。
なので、「社内での昇進や終身雇用的な考え方が一切切り離された意味でのフリー」でも、全力でクライアントやユーザーに寄り添ってコードがかけたらいいのかなと思っています。
また、少し話はなしが飛躍するかもですが、
システムや新たな技術を理解する上での理解の仕方には、ざっくり分けてにパターンあると思っています。
これは、最近読んだ国別の文化と人の行動原理について解いた「異文化理解力」という本からのアイデアの押し売りですが、
人が何かを理解する時は、起きている現象の原理を理解して初めて現象を事実として理解する「原理主義」と、
起きている現象を他の現象と織り交ぜて応用し、意図して別現象をひ気おこすことで現象を事実として理解する「応用主義」の二通りがあると思います。
この主義については、深く語るのは避けますし、決してどっちがいいとも優劣はつけられないですが、自分はかなり「応用主義」的な人間だと思っています。新しい技術は、原理を全く理解せずにただ既存システムに織り込んで素早く機能ニーズを満たせればすぐに次にタスクに移っていいと思っているたちです。
そのほうが、早く実装し、早くニーズを満たし、早く喜んでもらいたいと思っているからそうなってしまうのですが、
一方、深く新しい原理を理解し設計を行える「原理主義」的なエンジニアにもありがたいことにたくさん出会わせていただきました。
彼らがいるおかげ正しい設計やレビューができ、システムの品質保証ができるわけです。
本来は、「原理主義」の方がエンジニアとしては信用度が高いと思うのですが、そうなると自分には今の仕事が合っているか不安になることもあります。
ただ、同時に彼ら凄腕エンジニアのように深く理解できる頭脳を持っていなければ、数こなして、ニーズを満たすことで信頼を伸ばすしかないと思っています。
3.一人でできる仕事なんてない
いや、本当に今更なのですが、フリーランスになってスキルだけで飯を食おうと言っても、自分一人の力だけで完結するプロジェクトはありませんでした。タスクに一つにせよ、他のエンジニアに見てもらえばボロは出てきますし、プロマネさんや営業チームと相談しないと機能の最善策は出てきません。
「原理主義」も「応用主義」も手を取り合って初めて、開発の質もスピードも出てきます。
常に仕事仲間や相手がいて、互いに依存関係に合って、そのためにフリーなんて簡単にいうべきでもないと思います。
かといってカタチ上でもフリーランス転向して初めて深くそれに気づけたわけでもあります。
今後の展望
以上、葛藤とわかったことを若輩者なりにつらつらと書いてみました!
フリーランス転向して、1年が経っての振り返りとして自分を見直すために書かせていただきました。
なので、多少自己中的なところをも合ったと思います。
その上、まだまだわからないことだらけです。
ただ、原理主義的な行動や考え方をもう少し身につけたり、営業目線の視野を技術スキルと並行して身につけて、契約面でも独り立ちできるようになりたいと思っています。
ありがたいことに、先に書いた終了してしまった案件のチームメンバーや人事担当の方からも、その後紆余曲折ありお声掛けしていただくこともあったり、現在携わらせていただいている案件もプロジェクトは終了したものの継続してお仕事をいただいております。
ご縁を大切にしながら、仕事に邁進していく所存です!!
勝手な宣伝ですが、ぜひお仕事のご依頼お待ちしております:
ただ、「異文化理解力」を読んでタスクの依頼方法やコミュニケーション方法、チーム内の指示系統までもが国によって様々で、記事に書いた内容考え方も全く仕事に適応できない環境が世界にはあるのだと感じました。
どこかのタイミングで、海外の開発チームとお仕事をさせていただき新たな開発手法を身に付けたいとも、企んでいます!!
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