二律背反
ナイジェリア国土は日本の2.5倍あると言われていて、当然ながら国内各地に都市が点在している。
そして、都市ごとに主要言語と民族が違う。
その都市間の移動は飛行機と車の選択肢がある。
車での移動は、エクスプレスウェイと呼ばれる高速道路を使う。
がしかし、エクスプレスという言葉とは反対に道路舗装状態は悪く、治安維持のための警察部隊による検問所が多く存在する。
検問所は、大きな木の幹や石などを置いて道路の幅を狭めている。なので所々で渋滞が起こる。
それでも隙あればドライバーたちはすぐに体感時速100キロまで加速するからスリルがある。
極めつけは、とある検問所では木の幹でも石でもなければ、割れたトイレの便器達をコーン代わりにおいて、検問所設置を行ってた。
3度見しながら、心の中で笑いながらもドライバー始め乗客たちはそんなのに目もくれず進む道をまっすぐフロントウィンドウ越しに眺めていた。
それもそのはずで、道中転倒した2トントラックや沼にはまったガソリンタンクトラックを見ているわけで、明日は我が身状態。
運転手のスピードメーターで改めてスピードを確認しようとしたら、スピードメーター止まってるー!
かなりのスピードが出てるのに、0から動いてない!
おい〜、ドライバー!爪楊枝で歯茎いじりながらビュンビュン他の車抜かすなー!
早くお客さんを送り届けて、早く仕事を切り上げようという努力といえば素晴らしいけどね。
しかもこれで、マニュアル車だからテクニックがすごいんだよな。
と突っ込み始めたら止まらない。
でも、周りが飛行機移動を進める中反対を押し切ってバス移動を選んでいるのは自分で何もいえない。
でも後悔は全くなく、なんだかんや言って、目に入る全ての事柄がこの国で生きる人たちの日常で、簡単には交わることの出来ない別の大陸で生きる人々の日常に触れている感覚は、楽しくて仕方ない。
思い返せば、自信がない癖に付け焼き刃的に仕事を体当たりしてきた。
それで周りを心配させてきてばっかだった。この旅も勝手に遂行して、家族も心配させているわけで。。
それでも、親戚・家族をはじめ、サポートしてくれる人達に感謝しかない。
それなら、最初から周りに心配をかけない身を守る行動をするべきという考えもあるのだけど、そこは二律背反ということで。
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