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#84 【指導】 なにを言うかではない。誰が言うか。
人の指導・マネジメントにおいて、巷では色々な本や理論が展開されています。ただ、どれも小手先感が否めないなと思ってまして。「〇〇と言ったら人は動く」「優秀な上司の行動〇選」など。確かにそれは大事なんだけれども、どこか本質を見失っていないかい。とツッコミをいれたくなります。
本日は、当たり前だけれども、慣れてくるとどこか見落としがちになる部分に言及します。
■ なにを言うかではない。誰が言うか。
当たり前の事ですが、改めて自分の行動を振り返ってみましょう。
人に指導する前に、自分は出来ていますか。立場が違う場合、仮に同じ行動内容では無くとも「あの人も頑張っているんだから、自分も言われた事やろう」と言ってもらえるような行動や言動はとれていますか。
周りの人は、あなた以上にあなたの行動や結果に敏感に反応します。手を抜いていればバレますし、「口だけだなこの人」と思われれば信頼を失い、聞く耳をもってくれないでしょう。
”背中で語る”事は重要ですよね。自分が最前線に立ち、行動と結果で示す。ただ、それでは限界があると思います。まずは、如何に人としての信頼を得られるか。が重要になってくると感じています。
そのためにも、まずはプライドを捨て自分を曝け出し、人として認めてもらう事から始めると良いかなと思っています。先輩だからといって、完璧な人間はいません。出来ない事を認め、出来る事は還元する。上手く後輩の協力も仰ぎながら、「なんか知らないけど、この人だったらついて行きたい」と思わせられるか、が重要かなと感じます。
小手先のマネジメントノウハウは、その後からいくらでも身につけたら良いと思います。極論、ノウハウが無くても人間性でカバーできるので。
今日も、誰かの気づきとなりますように。
ニコラス
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