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2022年4月12日 01:10
"彼"は僕の同僚だ。もしくは仕事仲間とでも言っておこう。そんな間柄ということもあって、私は彼と多くの時間を共にしている。私は、そして彼の周りの友人たちは皆、口を揃えて言う台詞がある。「彼は生き急いでいる」簡単に彼がどんな人間かを伝えると、仕事人間だ。生産性が高く優秀な彼は、日々の中で効率化を追い求め、人生という限られた時間の中で、できる限り大きな成果をあげようと常に努力している
2024年7月15日 21:19
「引き続き、よろしくお願いします!」ファミレスを出て、お見送りを済ませてから僕は一人で店の裏に回る。「うっしゃーーーーーーー!!」他人に見られたら、ゼッタイ恥ずかしい。だが、僕は過去最高に全力でガッツポーズをした。それから少し間を空けて、高揚した自分を落ち着けるために、タバコを咥えて火をつけた。煙を思い切り吸い込む。ふぅーーと煙を吐いて、空を見た。まっくらな夜空に
2024年8月21日 13:12
手書きの日記は有用だ。毎日、どんな感情にも吐き出す場を与えてくれる。けれど、吐き出したその感情を取り出せるかについてはなんとも言い難い。感情はふるいにかからず、紙の繊維の隙間をすり抜けていく。残ったのはインクと文字から読み取れる情報のみ。感情は水のように無色透明であり、紙を濡らしては、乾き消え去る。なので、日記から興奮や悲しみを取り出すことはできない。それがあったということ
2024年9月12日 10:32
歳のせいか、最近はこのように考えることが多いです。そもそも働くだの稼ぐだのというものは、あくまで人生を生きるための条件程度のものでしかない。そうそう真剣になって全力投球しなくともいい。と僕は考えるようになった。それこそ30歳を目前にした今頃になってだ。今までの僕を知る人からすると "仕事が好きな人間" だとか、"頑張り屋さん" といった印象を持つ人が多いのだろう。実のところ、その