【仕事での気づき】山の神の日とは【就業規則】
今回は、ある会社さんの就業規則を確認し改正するときの話です。
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私が就業規則を作成&改正するときに、現就業規則の条文で確認するところはどこか、というと
①労働・休憩時間
②休日
③賃金(手当内容)
④服務規律・懲戒事由
などは、その会社の指針であり、会社だけでなく日常的な業務の進め方で、従業員にも影響が大きい部分なので、丁寧に確認し、場合によってはお客さんに対して様々な質問をします。
上記を「なぜこのように決めたのか」という理由を質問すると、その会社さんの考え方や歴史などが分かることも多く、かなり有益です。
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今回、ある会社さんの休日を確認すると「山の神の日」というのが設定されていました。
社長に確認すると「この地方では、その日は山に入ることが出来ない・許されない」ため、会社として休みにしているということでした。
興味が湧いたので少し調べてみると、山の日とは「山を守っている神様の誕生日であり、山の神様が山の木を数える日」と言われているようです。
ですので、この日に山へ入り仕事をしてしまうと、その神様に邪魔と思われてしまい・もしくは木と間違われてしまい、山から出られなくなる(命を落とす)そうです。(軽いホラーですね…)
伝わっている内容に少々の差異はありますが、上記については全国的に言われている内容で、まさに、特定の業種・業界でしか分からないことですよね。
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これらについては、迷信や都市伝説のように考える人も多いかもしれません。
ですが、私のようなおじさんはこういった内容は結構信じてまして(信じるようにしてまして)、縁起をかつぐことも多々あります。
例えばですが、私の担当する会社さんに何か悪いことが起こった場合には、
① 36協定の内容・提出日を変更する。
② お盆や年末年始休暇の日をずらす・日数を増やす
などをして「心機一転しましょう!」と提案したりします。
最近では、ある会社さんは、この夏の台風で事務所や仕事現場が水没したところがあり、実際に36協定を変更して提出しました。
来年度は良いことがあると良いですね!
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就業規則は、昔の人の考えでは「侵すことの出来ない神聖な取り決め」というように、固く考えてしまいがちですが、もう少しくだけてまとめると「法律に違反しないものであれば、ある程度自由度のある会社のルール」と言えます。
この会社さんのように、業界特有の特徴のある就業規則も良いですよね。
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