ニゲロオリゴ糖

KAI-YOU Marketingのマーケター。最近はプロムン作品とかanimation memeとかBlenderやソフビ等の3Dに興味があります。ポップカルチャーに関する考察記事を書きます。

ニゲロオリゴ糖

KAI-YOU Marketingのマーケター。最近はプロムン作品とかanimation memeとかBlenderやソフビ等の3Dに興味があります。ポップカルチャーに関する考察記事を書きます。

最近の記事

狂気的でアンチモラルなゲーム『Limbus Company』解説と、“2024年のSCP財団”に関する考察

ゲーム『Limbus Company』がおもしろいのでその話をします。 『Limbus Company』は、SCP財団や映画『キャビン』などに影響をうけたインディーゲーム『Lobotomy Corporation』と同じ世界観を持つソシャゲです。 Project Moonという韓国発のゲームメーカーが手がける作品たちで、それら共通の世界観を(私は勝手に)"プロムンワールド"と呼んでいます。 今回の文章では、ゲーム『Limbus Company』をはじめ、プロムンワールド

    • うごメモとanimation meme、『UNDERTALE』から考察するインディーアニメとオリキャラ(OC)文化について

      うごメモと“animation meme”がおもしろいのでその話をします。 ※ページ内に動画埋め込みすぎたのかスマホだとページの表示が遅いので、PCで読んでいただくのがよいかもです animation memeは、既存の音楽を活用したキャラクターのアニメーション動画であり、そのムーブメントの総称です。 『INTERNET YAMERO』や『ロリ神レクイエム』のダンスアニメーションミームがその現代版ではありますが、その系譜は2000年代から登場し、“animation me

      • Crazy Raccoon古参勢からみたライブ配信/ストリーマーの歴史

        文化史的なモノが大好きなので、この文章がめちゃくちゃおもしろかったです。 元々Twitch Japanでお仕事されていた方の文章で、それこそTwitchのストリーマー文化は知らないことが多かったので、非常に勉強になりました。感謝。 そこでふと、esportsチーム・Crazy Raccoonについても改めてまとめておきたいなと思い、今回のnoteを書きます。 (というか、どっかでテキストにしたいと思いつつ、完全にタイミングを逃してたので「いましかねえ…!」) ちなみに、

        • 2023年私的コンテンツベスト3

          2023年で個人的によかったコンテンツベスト3。 毎年やってたりします。 2023年のベスト3は、 ①あらいきりこさんのソフビ「おおかみくん」 ②はこさんの「百葉箱 / 初音ミク」 ③ニキさんと女子研究大学 ①あらいきりこさんのソフビ「おおかみくん」 SNSでこの投稿を見かけて一目惚れしました。 気怠げだけどかわいいおおかみのデザインがとにかく好きすぎる…!っていうのと、それぞれのカラーバリエーションが素敵すぎました。 もともと「POPMARTなど中国で立体作品が

          POPMARTとは?インディーズソフビってなに? コロナ以降のキャラクター文化について

          ソフビやPOPMARTなどのデザイナーズトイがおもしろいので、今回はその話をします。 なぜいまデザイナーズトイなのか? まず、その結論ですが、 ①ポストコロナ時代のカルチャーとして コロナ以降だからこそ価値を発揮しそうなカルチャーってなんだろ?って考えたときに、インターネット的ではないフィジカルな表現媒体としてデザイナーズトイは魅力的です。ここ数年はインターネットが最強でしたが、リアルな空間ならではのジャンルが再注目されるといいなと。 ②アジア圏で流行ってる そもそも2

          POPMARTとは?インディーズソフビってなに? コロナ以降のキャラクター文化について

          『原神』はオタク文化の王道進化? オタク的な想像力に満ちたオープンワールドゲームの魅力

          『原神』おもしろいですね。 特に、去年秋ごろに実装されたスメール編がとにかくよくて、「何がこんなにおもしろいんだろうか?」と色々と考えたのでつらつらと書きます。 まず結論ですが、 「原神」は、アニメやゲームが積み重ねてきたオタク的な物語・世界を、更新性のあるシームレスな3D空間(オープンワールド)に出現させて、かつ、それをしっかりとオタクにブッ刺さるクオリティで仕上げている”オタク的な何か”で、だからこそ、オタク文化において、この新しい”オタク的な何か”がどこにたどり着く

          『原神』はオタク文化の王道進化? オタク的な想像力に満ちたオープンワールドゲームの魅力

          2022年私的コンテンツベスト3

          タイトルまんまです。 去年も一昨年もやったやつ。 去年末に出すつもりだったのにみじんこも間に合わんかったし、なんなら今も間に合っていないけど、途中まで書いてたので出すだけ出します…。 しかも、2022年は3つに絞れず、4つです。 2022年は以下の4つが個人的ベストでした。 ①キヨさんのゲーム『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』実況 ②アニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』 ③esportsチーム「ZETA DIVISION」によるVALORANT世界大会3

          2022年私的コンテンツベスト3

          “TRPGは人を殺せる” エモクロアTRPG「大悪党 地獄ケ原斬人」が素晴らしい理由

          しまどりるさんのエモクロアTRPG「大悪党 地獄ケ原斬人」がとてもおもしろいシナリオなので、その理由をつらつらと書きます。また、その「地獄ケ原斬人」をまだら牛さんがしまどりるさんに回した「#大悪党原作者」が個人的にブッ刺さったのでその話もします。 エモクロアTRPG「大悪党 地獄ケ原斬人」は、むちゃくちゃおもしろいです。1時間程度のシナリオで、それでもハラハラドキドキ物語にぐいっとのめり込めるアイデアがあるし、しまどりるさんのイラスト素材がそもそもリッチでカッコいいし、現在

          “TRPGは人を殺せる” エモクロアTRPG「大悪党 地獄ケ原斬人」が素晴らしい理由

          "3D"なクリエイターの時代はくるか? メタバースがもたらす文化的な可能性について

          渋谷MODIで開催された「昭和百年展」が素晴らしく、最近色々と考えていたこととリンクすることもあり、今回はその話をします。 参加クリエイターが発表された時点で、「あ、これで1本文章作れるなあ」なんて思ったりもしたんですが、実際に観に行ってみて、展示空間も素敵でほんとによかったです。 ダラダラ話してもなんにもならんので、いきなり本題に入りますが、最近の個人的な関心事として、「ゲームやバーチャルがメジャーになることで、"3D"なクリエイターやその活躍の場が増えるのかどうか(あ

          "3D"なクリエイターの時代はくるか? メタバースがもたらす文化的な可能性について

          2021年私的コンテンツベスト3

          タイトルまんまです。 去年もやったやつ。 今年は以下の3つが個人的ベスト3。 ①まだら牛さんによるTRPG配信『カタシロ+S』 ②rocksuchさん主催のバーチャルワールド『Re˸collection - リコレクション -』 ③YouTuberジュキヤさんの街頭インタビュー動画 ①まだら牛さんによるTRPG配信『カタシロ+S』 今年一番衝撃的で、最もくらったのはTRPG配信の『カタシロ+S』。 当時も思わずnoteに興奮を書き殴った。 「何がすごくて素晴らしか

          2021年私的コンテンツベスト3

          NFTプロジェクト「metaani」の何がおもしろいのか? メタバース時代のクリエイターについて思うこと

          いまのNFTの盛り上がりについては「バーチャルカルチャー」「NFT(デジタルアイテムに価値を付与することができるかもしれないシステム)」「二次創作とそのコミュニティの発展」の3つが重なる部分が個人的には好きです。 そう考えると、MISOSHITAさんとmekezzoさんがやっているNFTプロジェクト『metaani』がおもしろいよねっていう話をします。 ちなみに、今回の文章は村上隆とストリートカルチャーに関する考察がベースになっていたりするので、先にそっちを読むと理解しや

          NFTプロジェクト「metaani」の何がおもしろいのか? メタバース時代のクリエイターについて思うこと

          コムドットはなぜ成功したのか? "YouTuberが死んだ時代”のYouTube論

          “2020年代を代表するYouTuber”と称しても過言ではないレベルで、いまや人気絶頂のYouTuberグループ「コムドット」。 芸能人のYouTube参入の影響か、かつて人気だったYouTuberたちが軒並み苦戦している現在のYouTube。 「コムドット」はそれでも登録者数270万人を突破し、動画の平均再生回数もおよそ200万にも達するなど、破竹の勢いを見せています。 彼らはなぜそれほどまでに人気を獲得しているのか? また、日本のYouTube史において、彼らの

          コムドットはなぜ成功したのか? "YouTuberが死んだ時代”のYouTube論

          「TRPG配信」が盛り上がることで何が起きるか? ”個人の時代”の新たな物語について

          ※※※2021年1月ごろに作ったプレゼン資料をそのまま掲載 ゲーム実況者やVTuberの活躍によってライブ配信が多くの人にとって当たり前になった昨今。そのライブ配信カルチャーを土台として、「TRPG」という“遊び”あるいは”物語”をYouTubeを中心としたライブ配信で楽しむ流れが生まれている。 その「TRPG配信」というカルチャーが盛り上がることで、どのような文化的な発展が起こりうるか?ということをまとめました。 ■ 個人が生み出したTRPG発の“物語”が大きなムーブ

          「TRPG配信」が盛り上がることで何が起きるか? ”個人の時代”の新たな物語について

          【徹底解説】 フォートナイトの何がすごかったのか? ゲームコミュニティが生み出した新たな“遊び場”と文化について

          この記事は、半年ぐらいまえに作った動画をnote化したモノです。 Apexはオワコン?全人類がフォートナイトをやるべきだった理由7つ 昨今はApexがばちくそ流行っておりますが、「フォートナイト」は、新しい“遊び場”として、ゲームである以上に“文化”として、むちゃくちゃおもしろかったんですよ!!!!!!!!!!!!! もちろん2年間ぐらいは全世界で流行っていたし、国内でもYouTubeで何十万、何百万って再生される動画がボコボコあって覇権だった時期もあるし、HIKAKI

          【徹底解説】 フォートナイトの何がすごかったのか? ゲームコミュニティが生み出した新たな“遊び場”と文化について

          現代美術家の村上隆は、なぜYouTuberとコラボしたのか?

          半年ぐらいまえにプレゼンしたやつをそのまま掲載してます。 細かいとこはすっ飛ばしてますので、「ああ、この人はこういう視点で人生楽しんでるのね」ぐらいのテンションで読んでください! 個人的にはむちゃくちゃおもしろい考察だと思ってます。

          現代美術家の村上隆は、なぜYouTuberとコラボしたのか?

          KILL MONTAGEまとめ12選 【2021年1月〜4月】

          KILL MONTAGEカッコいいな最高だなと思いつつ、Twitterとかで見かけたやつはどうしても流れちゃいがちなので、期間で区切ってまとめました。 とりあえず、2021年1月から4月ぐらいまでに投稿された作品で、個人的に好きだったやつみたいな感じでゆるっと自分用に。 (クレジットないやつは投稿者がeditorだったり、プレイヤー誰かわかんなかったり) Player : ragis(https://twitter.com/ragisM_) Editor : Takuan

          KILL MONTAGEまとめ12選 【2021年1月〜4月】