マガジンのカバー画像

心の呟き

15
ふと感じたこと。
運営しているクリエイター

#人生

愛情、依存、羨望

愛情、依存、羨望

愛情はいつの間にか依存と同化するのかもしれない。

無くてはならない存在、欠かすことのできない存在として自分の片腕となる。

知らず知らずのうちに。

確かな拠り所としての愛情。

それを依存と呼ぶのかも。

だからこの場合の依存は良い意味だと思う、きっと。

✳︎

異なるということに惹かれる。

生い立ち、家庭環境、価値観、洗練された華やかさ。

愛情と同時に羨望も存在する。

人としての純粋

もっとみる
そうだ、日記を書こう

そうだ、日記を書こう

人生はタイミング。

僕が描く人生の軌跡とあなたのそれとが交わった瞬間はやや早過ぎたようだ。

友人、恋人、先輩後輩、上司部下。

人は互いに無数の交点を結びながら生きていく。

然るべき瞬間に結ばれた僅かな交点のみが生涯に渡って伸びる線となる。

その瞬間はいつか、それは誰にも分からない。

互いの理想と現実とを混ぜ合わせた先端が未来において重なっているか否か。

残酷だが人生のあらゆる縁は、こ

もっとみる

いつか記憶から消えてしまっても

印象的な文章に出会った。

『葵』というのは、主人公『隆治』が過去に受け持っていた患者で、溌剌とした若さとは裏腹に病魔に蝕まれていた。

葵の担当医でなくなった後も隆治は彼女のことを献身的に支え続けたが、葵はICUで最期を迎えた。

そこからしばらくして、隆治は上記のような心情に至る。

✳︎

記憶が薄れても、自分の一部として存在し続ける。

死別のみならず、様々な"別れ"に同じことが言える。

もっとみる
常に一歩先を行く彼ら

常に一歩先を行く彼ら

高校時代の友人は常に僕の一歩先の世界にいる。

✳︎

友人Yは、昔から努力を結実させる愚直な人。

受験期に近づくにつれて彼の成績は伸びていった。

特に数学の鬼だった。
塾には一切行かず、全て自力で勉強していた。

彼は圧倒的な記述力でセンター試験のハンデを覆し、第一志望に合格した。

僕は見事なまでの不合格で浪人コースへ。

取り敢えず一浪で済ませたが、Yが一発合格したところよりもレベルは低

もっとみる
諦めること

諦めること

「もう引き返すことはできないよ。」

偉い先生はそう言っていた。

✳︎

諦めることを覚えれば幸せになれるという。

確かにそうだろう。

だが、諦めたあとの想像ができない。
自分が自分ではなくなってしまいそうで怖い。

苦しい。

なぜなら追い求めてきたものは、自分が正しいと信じるものだから。

すなわち諦めるとは、自分の信念を無理矢理に否定すること。

こんなにも辛いプロセスをこれから先何度

もっとみる
逢うべき人

逢うべき人

人生って難しい。
というか、生きていることって素晴らしい。

心身共に健康に生きていることは、殆ど奇跡だ。

学生の今は実感が湧かないが、社会人になればそう思うはず。

平然とした顔の大人たち。
彼らの内側では、未熟な僕の想像を越えた強烈な経験と心の傷とが渦を巻いている。

それでも日々、体と頭をフル回転させて活動する大人たち。
頭が上がらない。

✳︎

『人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢

もっとみる