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記事一覧

変わる「家族」#2 バトルフィールドと化した家族像

 前の記事で、家族の変容に関する講演を紹介した。  同シリーズの次の講演も、「その通り!…

井川夕慈
1か月前
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変わる「家族」#1 祝・昭和百年か、ケアの脱家族化か?

 ここしばらく、子ども・子育て支援金に関する投稿を続けてきた。  ひと段落したところで、…

井川夕慈
1か月前
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国会だョ!全員集合――子ども・子育て支援金制度はこうして始まった。#00 目次

はじめに 2024年6月5日、子ども・子育て支援金制度を創設する法律案が成立した。  2026年4月…

井川夕慈
4か月前

ラグビーW杯フランス大会#2 22メートルドロップアウトとゴールラインドロップアウト…

※マニアックな内容のため、関心のある方だけお読みください。 ラグビーワールドカップのフラ…

井川夕慈
1年前
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ラグビーW杯フランス大会#1 わたしの四分割観戦メモ ウェールズ対フィジー(プール…

 以前に出した電子書籍で、ラグビーの試合の「時間帯別観戦法」を紹介したことがある。  80…

井川夕慈
1年前
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『安倍晋三 回顧録』を読む。#6 付録:故安倍晋三国葬儀における友人代表・菅義偉に…

「あなたの判断はいつも正しかった」 2022年9月27日、安倍晋三の国葬儀が日本武道館で行われ…

井川夕慈
4か月前
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『マキャヴェッリ『君主論』の前半だけをスケルトンにして味わう』#1 歴史はこうなっている

はじめに ふとしたはずみからマキャヴェッリの『君主論』(一五三二年)を読んだ。  意外に面白かったので、形にしておきたくなった。  全二六章。  この書を、大きく二つにぶった切ってみたい。 「第一五章 人間が、とくに君主が、称賛されたり非難されたりする事柄について」に次の文章が出てくる。  私が目をつけた〝境目〟は、ここである。  ここから先は、よき君主であるためには、権力を長く維持するためには、君主たる者どうしなければならないか、について書かれていると思う。  日本人

2001年以降の邦楽ヒット曲ランキングを振り返る with 変な歌

(私的メモのような投稿になることをご了承ください。)  以前、筆者は2001年以降に流行歌を…

井川夕慈
5か月前
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森〇学園公文書改ざん事件と『今昔物語集』

 平安末期の成立と云われる『今昔物語集』を読んでいたら、面白い話に出くわした。巻第二十九…

井川夕慈
5か月前

河野洋平・元衆議院議長のオーラルヒストリーを読む 「空気」が支配した細川護煕との…

 第71・72代衆議院議長・河野洋平のオーラルヒストリーが公開された。  かなりざっくばらん…

井川夕慈
10か月前
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『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』 常守朱はなぜ法外に出たか?

初見の感想『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』(2023年)を遅ればせながら見た。 …

井川夕慈
10か月前
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予備費とは何か 3500億円→5000億円→10兆円!?

憲法に基づく制度「予備費」なる言葉をよく聞くようになった。  OECDからも、  と言われて…

井川夕慈
10か月前
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ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲#1 カバー曲をいいなと思う時

 カバー曲――という音楽ジャンル(?)を侮れないな、と思ったのは、德永英明の「寒い夜だか…

井川夕慈
1年前
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いつかは行きたいフランス! サルトル「嘔吐」なグルメ#1 谷崎潤一郎の鉄道病

 サルトルの『嘔吐』(1938年)を初めて読んだのはいつだったろう。  中学生の時だったような気がする。  いや、高校生か。  それが、祖父母の家の応接間の書棚から持ち出した中央公論社「世界の文学」シリーズの一巻だったこと、それを陽のあたるベランダでじわじわと読み進めたことは覚えているのだが、記憶が曖昧だ。 (別の訳者による新訳が出た)  そもそも、なぜそれを読もうと思ったのか。 「嘔吐」という変な(?)タイトルに惹かれたためか、サルトルという名前だけは広く知られているら