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エッセイ本(※自主制作)が出るよ!&KEYTALKの二度目の武道館公演に行ってきました
お久しぶりです、イガラシです。今回はご報告も兼ねて。
5月28日開催のオンライン同人誌即売会『Booknook』にてエッセイ本を頒布させて頂くことになりました!
https://twitter.com/igaigausagi/status/1653712942217707520?t=z2gLUQsIWzxT5rzRPVOVDg&s=19
オンラインなのでどこからでも参加可能です。人生初の同人
#今年のベスト音楽 を選ぶのをやめた
毎年なんとなく選んでTwitterやブログなんかで発表している“今年のベスト楽曲/アルバム”を選ぶのをやめた。元々選んでいない年もあったり、良作揃いで決めあぐねているうちに年を跨いでしまったりすることも少なくなかったけれど、2022年分から本格的にやめた。自分も曲がりなりにも音楽ライターとしての活動を執筆業の主としているわけだし、本当はなにかしらのアクションをすべきなのだろうけれど、これからは年末
もっとみる“Dannie May”という“人物”と、その“人生”を想うーEP『五行』、恵比寿リキッドワンマンを経て
■「何物でもない何か」
一番最初に読んだインタビューで、バンド名の由来を聞かれたリーダーが答えたのはこんな言葉。言いたいことはわかるけれどその不思議な由来に、「なんやねん???」と思ったのはまだ記憶に新しい。僕がDannie Mayを知ったのは2年前の2020年、流行り病がこんなにも長い間僕たちの生活に影を落とすだなんて思ってもいなかったし、初めて拝見したライブ終わりに挨拶させてもらった3人はマ
「音楽は世界を救う」のかーMrs. GREEN APPLEと令和4年
■ヒットチャートを賑わせる恋や愛の傍らで
今日もヒットチャートはたくさんの恋や愛で溢れている。
アイドルの歌う明るくて甘酸っぱいラブソングに留まらず、若者の間で売れっ子のミュージシャンがヒットを飛ばす曲も大体がラブソングだ。カップルの素朴でささやかな幸せを歌った流行りの恋愛ソングもそうだし、身を切るような切ない失恋の歌もそう。いつの時代も、演歌や歌謡曲の時代だって、無数の恋人たちの日々をいろいろ
推しバンドが2年ぶりに活動再開した話ーー宝石箱を再び開けて
大好きだったバンドが活動を再開した。彼等が活動を休止したのは、今から2年近く前だったろうか。
僕が彼等の存在を知った時、彼等はとても若かった。僕も今よりずっと子供だったわけだが、彼等は更に若く、楽曲の作詞作曲のすべてを担っているボーカルの彼は高校生だった。信じられない程に成熟した言語センスと歌声、それに相反するような瑞々しい感性、若手バンドらしい粗削りな演奏にそれを“美徳”と感じさせられるだけの
推しのライブで機材トラブルに遭遇したオタクの長話
や、だからさ、あんたの恋人が「もっと女の子っぽい可愛い格好したら?」とか言ってくんのもそのせいなんだよな。オンナは可愛く化粧してピンク着て三歩下がってオトコの後ろ歩いて、オトコはオトコでそんなオンナをイイ感じにリードせにゃならんっていう思い込みなのよ、思い込み。
ちょっとおれも喋っていい?
そもそも“多様性”とか言われる前からおれは“当たり前”だとか、“思い込み”だとか、“固定概念”だとかまーそ
僕達はもっと祝われたっていいーー祝祭の選択肢について
ライブに行く時の服装は正装だと思っている。その日観に行くミュージシャンの作風や雰囲気、テーマになっている音源のイメージに合わせて選ぶので、何週間も前から考えて決めることも少なくない。
ゴリゴリのロックバンドをライブハウスで観るならツアーTシャツにラババンは基本のキ。流石にもういい歳なのでカラフルなディッキーズの短パンを穿く勇気はないが、ジーパンにドクターマーチンを合わせて、フェイクレザーのチョー
僕の耽美主義について―美意識のバリエーションを抱きしめながら
■有村竜太朗と水野ギイと首藤義勝の容姿が好きバンドマンの容姿の話って、なんとなくしづらい。
“顔ファン”なんて言葉も存在するぐらい、彼等の顔、ないし見た目はタテマエ上、あまり重視されてはいない。そもそもがモデルさんや役者さんのように、見た目が最も大きな役割を持つ職業でもないわけだし、究極論清潔感ゼロの髭モジャふくよかダンディだってイイ音楽やってりゃカッコよく見えるしいつかは売れる。
でも正直、ミュ
“書く事”は暴力である―それでも僕は拳を解かない
物心がついた頃には既に生来の“記録癖”がすっかり覚醒していて、毎日何かしらを画用紙に記録していた。
近所の公園の花壇で見たチューリップ、道端をビスケットの欠片を背負って闊歩するアリンコの行列、夢の中で見た、ハートの顔をしたゆるキャラが生活するファンシーなメガロポリス……目にしたものも思いついたものも、何でもかんでも見境なく、小さな手の中に唯一おさまる角の丸い蜜蝋クレヨンで描き残しては悦に入ってい