見出し画像

届け! 国語の授業の【ノート交換】

みなさん、こんにちは! 伊盾いだてです。

今回は、小5男子 ( ケイタ ) が学校で感じた “ 嬉しかったことの1つ “ をお伝えします。授業中の【ノート交換】での小さなエピソードです。

~ はじめに ~

当記事は実話に基づいています。
登場する人名は架空のものです。
 
私の記事をご覧いただくにあたり、
【免責事項・リンク・著作権について】の内容もご了承くださいますよう、お願い申しあげます。
( 記事末にもリンクバナーあり )


 以下の文字数は約3,100文字です。
( 画像内の文字は除く)
 読了の推測時間は6分半程度です。

 

小4で開催した【児童公園パーティー】


現在、ケイタは小5である。
サユリさんとは小4から同じクラスだ。

サユリさんは、小4で転校してきた女子である。オトナシイ性格で1人でいることが多い。ほとんど声もださないとケイタは言う。


🍀~ ここで、ちょっこし振り返えり ~🍀

ケイタは小4のときに【児童公園パーティー】を企画した。運営メンバーの女子1名がサユリさんへも誘いをかけた。

なんと、サユリさんも参加してくれたのだった!
ケイタには当日も後日もウレシイことがあった✨
( このエピソードは、下の記事に書いています )
          🔽


しかし、その後のサユリさんに大きな変化は見られない。とはいえ、もちろんクラスメイトたちはサユリさんをイジメるなどはしていない。

少し接し方に戸惑うことはあるかもしれないが、子どもたちなりに受容し、ときに思いやり、そっとしている・・・と、ケイタの言葉から察する。

子どもたちは小5へと進級した 🌸🌸🌸🌸🌸

 

小5のクラスメイトと新しい担任の先生


ケイタの学校は毎年クラス替えがある。ケイタの学年は3クラス。小5ともなれば、同じクラスになったことのない児童の方が少なくなっている。

小5クラスには、小4クラスの3分1程度の面々がそろっていて、そのなかにサユリさんもいる。

このような環境がある子どもたちの世界では、おおむねサユリさんの個性も周知されていて、前述の状態であるようだ。

クラス担任は大森先生。
ケイタの学校に今年度より就任した先生だ。
こうして、ケイタの小5の生活が始まった。

上の写真の折り紙作品は、
下のYouTube動画を拝見して制作。

ナイス折り紙 NiceNo1-Origami .
折り紙 桜の花 立体 折り方


 

届けたい・・・国語の授業の【ノート交換】


ある日、国語の授業で大森先生が言った。
😊「ノートを書き終えた人は、他の人●●●とノートを交換して、ノートチェックをし合ってください」

「隣の人」「前の人」「後ろの人」ではない。

クラスメイトは次々に席を立ち、友だちのもとへと向かっている。ケイタもノート交換の相手を決めるために教室を見回した。

ケイタの目にサユリさんが映った。

サユリさんはノートを書き終えているようだ。
しかし、ノート交換の相手を探してはいない。
自分の席に静かに座っている・・・。

ケイタは少し考えながら席を立った。

ボクのクラスの人数は奇数だ。今日は全員出席している。でも、誰か1人が2人分のノートチェックをすればいいだけで、困る人はでないはずだ。


ケイタはサユリさんのもとへと向かった。
そして、サユリさんとノート交換をした。

サユリさんの文字はとてもキレイだった 👀✨
ボクも字をキレイに書かなくちゃ・・・😐💧
ケイタは素直にそう思った。


日頃、両親から口うるさく言われていること。
😰「字、読めないよ💦 もう少しキレイに!」

’ メンドクサイ ’ が先立ち、なかなか改善への意識がもてないケイタだったが、この日以降の国語ノートへの文字キレイに書くことを頑張った。


このノート交換がある国語の授業は数回続いた。その期間中、ケイタは自ら母に国語ノートを見せ、ノート交換のことを話した。

母は咄嗟とっさににノートの表紙に書かれている氏名を確認した。えっ? 他の子のノート、間違えて持って帰ってきちゃった!? そう思ったのである。

普段のケイタの文字とは異なる “ 読みやすい文字 “ だったからだ・・・ 😅

実はケイタ、意識さえすれば、そこそこキレイに文字が書けるのだ。母は言いたかった。普段からこうしてほしい・・・ってか、どの教科もキレイに書きなさいよ・・・と。


しかし母は、我が子の文字への親の欲を抑えた。

国語ノートへの文字を ( は ) キレイに書いた “ 努力 “ と、サユリさんを最後の1人にしないようにと考えたケイタの “ 気持ち “ に寄り添った。

今はそっと見守ることを大切にしたのだ。

ケイタなりの、小さな思いやりの心と行動を・・・😌


 

あ・・・、今日は間に合わないかも!💦


ノート交換がある国語の授業、最終日のこと。

ケイタは今日も文字をキレイに書こうと奮闘している。しかし、今日の筆記量は多めであり、書き終えることができずにいた。クラスメイトは次々にノート交換を終わらせていく。

ケイタはサユリさんに視線を移した。サユリさんの様子はいつもと同じだ。サユリさんはノートを書き終えている。

ケイタは焦っていた・・・。
ボク、今日は書き終わらないかもしれない 😰

そして、心の中で叫びながら、強く望んだ。
だれかぁ~~~~~っ・・・!!! 😣💦

そして、またもケイタの望みはかなうのだった!


ケイタの目に嬉しさを感じる光景が飛び込んだ。それは、小4で開催した【児童公園パーティー】での嬉しさ 以上のものだった。

 

また1つ、“ 今日の嬉しかったこと!“ 😆


ご察しいただけているとも思うが、お伝えする。
ノート交換がある国語の授業、最終日の結末を。

クラスの女子の1人が自らサユリさんのもとへ向かったのだ。ぎれもなく、サユリさんとノート交換をするために・・・である!

それは、ケイタが望んでいた理想の光景だった。

ケイタは無意識に鉛筆を持っている手に力を込め、小さく1回、縦に振った。それは小さくも、気持ちが溢れでたガッツポーズだった。

それと同時に心のなかで叫んでいた。
やっっったーーーーーっ!!
ボクのクラスの女子、やさしいぜぇーっ! 🥺✨

ケイタは男子の友だちにノートチェックを頼み、授業は終了した。


ケイタは帰宅後、興奮しながら母に話した。
😆「今日のウレシかったことの1つにね!」


母もすごく嬉しい気持ちになった・・・😌🧡

我が子の小さな思いやりの心が、他の子の思いやりの心にも届いたような気がした。そして、誇りに思う嬉しさとは違う嬉しさも感じたそうだ。

母は子どものころ、サユリさんのような性格だったのだ。子どものころの自分が、我が子の優しさに癒されたような気持ちにもなれたからである。

“ ありがとう “、母はそう言いながら、
やわらかいケイタの髪をそっとでた。


 

ゆっくり、 少しずつ、 少しずつ・・・🌱


ケイタは担任の大森先生が大好きである。
そして、学校の出来事を家族によく話す。
時々、サユリさんのことも話してくれる。

大森先生はサユリさんを避けたりしない。
他の児童と同じように接する。
授業中も、行事練習のときも。

時々、サユリさんは発言できないときもあったが、大森先生は少し時間を与えたのち、あとでにしようか? と優しく伝えて次の児童を指名する。

声が小さくて聞こえないときもスルーはしない。もう少し大きな声で言ってください、そう伝えてクラスメイトへのコミュニケーションを導く。

これらはサユリさんにとって苦しい場面かもしれないが、小5生活のなかでサユリさんとクラスメイトとの関係は少しずつ深まっているようだ。


これはセンシティブなことであり、個人差もある。あくまで “1つの好例 “ だが、大森先生のご配慮と、サユリさんの努力あってのことだろう。

そして、サユリさんは文字がキレイで絵を描くことも得意だ。このような個性の一面も、今ではクラスメイトに周知されている。


昨年12月に予定した【児童公園パーティー】、家の都合で不参加とのことだったサユリさんだが、改めて開催するときは参加できるかな?

我々、大人たちがワクワクしている状態かも?🙄

子どもたちの世界の小さな出来事、
そこから成長していくだろう子どもたちに 🌱✨


 

延期した【児童公園パーティー】再設定


年明けも低学年で学級閉鎖が発生したようだが、今は落ち着き始めている。ケイタと我々は、塾通いの子たちの都合も想像して開催日を改めた。

まだ感染症の流行時期は抜けていが、無事に実施できることを願っている。今後も健やかに成長してほしいとの思いも込めて、準備中・・・🍀

上の写真の折り紙作品は、
下のYouTube動画2件を拝見して制作。

Oriya小町の創作折り紙 .
【折り紙】節分「おたふく三姉妹」

たつくりのおりがみ .
【節分の折り紙】鬼 ( おに ) の顔の折り方を音声解説付


 

~ おわりに ~

現在、延期としている【児童公園パーティー】は、今月に開催予定です。

開催後『note』でご報告したいと考えています。
今後もお立ち寄りいただけますとウレシイです。

少しだけでも楽しんでいただけたなら幸いです。
よろしければ 「スキ💛」してやってください。

読者さまの “ 貴重なお時間 “ をいただきました。
私の記事を最後までお読みくださいまして、誠にありがとうございました。


<当記事の掲載写真にある【折り紙作品】について>
下のYouTube動画3件を拝見して制作しました。

動画の著作者さまへの感謝とともにリンクを張ります。
🌸 動画の公開、ありがとうございます🌸
🔽

◂ 記事末 ▸


【免責事項・リンク・著作権について】はコチラから

©2024 伊盾津志 (執筆) / 絵筆描月 (作画)

いいなと思ったら応援しよう!

伊盾 津志(Idate, Shinji)
🐺:よろしければ、サポートをお願いいたします。我々は、いただきましたサポートをクリエイターとしての活動に使わせていただき、今後の創作発信へと活かしてまいります🍀

この記事が参加している募集